黒猫洞

黒音呼夜の爪とぎブログです。
映画のレビュー、創作など。
日記はFacebookに移行しつつあります。

パイレーツ・オブ・カリビアン4

2011-05-20 17:44:22 | MOVIE
待望のシリーズ第4弾。
監督がロブ・マーシャルに代わり、
主要登場人物も一部入れ替わり。
シリーズ初の3D作品でもあり、
色々と、吉と出るか凶と出るか……
 
映像は、相変わらず非常にキレイ。
3D化で見辛くなるかと心配していたけれど、
技術が追い付いてきたようで、
以前ほど暗さやブレも気にならず。
前3部作のヴァービンスキー監督の映像センスが、
個人的にすごく好きだったんだけど、
さすがにマーシャル監督も画面作りが上手。
踊るシーンがあったりと、
マーシャル監督”らしさ”も随所に出ていて良い。
 
音楽は引き続きハンス・ジマーなので、
非常に安定したクオリティ。
3作目ではアジアン・テイストを取り入れていたけど、
今回はスパニッシュ風のアレンジ多し。
電子的な重低音が増えて、
どこか『インセプション』に近い印象。
 
キャストも相変わらず豪華で、
ジョニデはスパロウ船長を嬉々として演じている。
今作から参加のペネロペ・クルスは、
本人が活発な雰囲気なので海賊は適役。
バルボッサ役のジェフリー・ラッシュも、
前3作以上にふてぶてしい感じが良い。
 
細部にまでこだわった衣装も見どころで、
さりげない小物やアクセサリーも作り込んである。
 
このシリーズを好きな人は気付くと思うけれど、
明らかに前3作を意識したシーンがある。
監督が違うから、
セルフ・オマージュと言っていいのか分からないけれど……
音楽も、既存のメロディのアレンジ版が多い。
あくまでもシリーズの雰囲気を尊重している印象。
「あ、これはあのシーンと同じ構図」とか、
「この曲は3作目でも使ってた」とか、
「ここは2・3作目と同じロケ地だ」とか、
マニアックな楽しみ方ができる。
 
 
と、ここまで非常に高評価なんだけれど、
若干の不満があったのも事実。
 
まず、敵役の黒ひげ(イアン・マクシェーン)が、
あんまり印象に残らない。
”伝説の海賊”と謳われているわりに、
ただの自己中オヤジにしか見えない。
2・3作目のタコ船長(デイヴィ・ジョーンズ)が強烈で、
エモーションな部分も多かったのに比べると、
ちょっと薄味(顔は濃いけれど)。
 
また、序盤は良かったんだけれど、
中盤以降、テンポが悪く感じられるシーンがチラホラ。
これは好みの問題だし、
監督が代わったから仕方ないんだけれど。
今のシーンはカットしても……とか。
ちょっと会話が長過ぎるかな……とか。
そんな風に思ってしまう場面も。
アクションだけを見ても、
序盤のロンドンでのシーンは非常に秀逸。
けれど、肝心の海上での戦いや、
終盤の洞窟内での戦いなどは、
悪くはないけれど……という感じ。
3D化で、多少の制約もあったと思うけれど。
 
それと、陸上シーンが多く、
海上戦がほとんどないのが残念。
前3作でやり尽くしたのは確かだけれど、
海賊映画である以上、もう少し盛り込んで欲しい。
 
 
などなど、良さも悪さもあったけれど、
総合的にはかなり面白かった。
シリーズ物の4作目としては、上々すぎるくらい。
こういった”正真正銘の娯楽大作”は、
できる限り続けていって欲しい。
もちろん、クオリティは下げないように……

観たい映画

2011-05-12 18:43:56 | MOVIE
『パイレーツ4』が、あと少しで公開。
これはまぁ、確実に映画館で観たい。
ヘイデン主演の『アウェイク』も、その翌日公開。
日本未公開かとあきらめていたから、
4年越しくらいとは言え嬉しい。
上映期間を考えると、
『アウェイク』を先に観た方がいいかな。
(どうせヒットはしないから)
余力と時間があれば、
『ブラックスワン』も観ておきたい。
 
ここ最近、映画館に行ってないので、
ある程度まとめて観るのも手。
久々に”2本立て”やろうかな(笑)