待望のシリーズ第4弾。
監督がロブ・マーシャルに代わり、
主要登場人物も一部入れ替わり。
シリーズ初の3D作品でもあり、
色々と、吉と出るか凶と出るか……
映像は、相変わらず非常にキレイ。
3D化で見辛くなるかと心配していたけれど、
技術が追い付いてきたようで、
以前ほど暗さやブレも気にならず。
前3部作のヴァービンスキー監督の映像センスが、
個人的にすごく好きだったんだけど、
さすがにマーシャル監督も画面作りが上手。
踊るシーンがあったりと、
マーシャル監督”らしさ”も随所に出ていて良い。
音楽は引き続きハンス・ジマーなので、
非常に安定したクオリティ。
3作目ではアジアン・テイストを取り入れていたけど、
今回はスパニッシュ風のアレンジ多し。
電子的な重低音が増えて、
どこか『インセプション』に近い印象。
キャストも相変わらず豪華で、
ジョニデはスパロウ船長を嬉々として演じている。
今作から参加のペネロペ・クルスは、
本人が活発な雰囲気なので海賊は適役。
バルボッサ役のジェフリー・ラッシュも、
前3作以上にふてぶてしい感じが良い。
細部にまでこだわった衣装も見どころで、
さりげない小物やアクセサリーも作り込んである。
このシリーズを好きな人は気付くと思うけれど、
明らかに前3作を意識したシーンがある。
監督が違うから、
セルフ・オマージュと言っていいのか分からないけれど……
音楽も、既存のメロディのアレンジ版が多い。
あくまでもシリーズの雰囲気を尊重している印象。
「あ、これはあのシーンと同じ構図」とか、
「この曲は3作目でも使ってた」とか、
「ここは2・3作目と同じロケ地だ」とか、
マニアックな楽しみ方ができる。
と、ここまで非常に高評価なんだけれど、
若干の不満があったのも事実。
まず、敵役の黒ひげ(イアン・マクシェーン)が、
あんまり印象に残らない。
”伝説の海賊”と謳われているわりに、
ただの自己中オヤジにしか見えない。
2・3作目のタコ船長(デイヴィ・ジョーンズ)が強烈で、
エモーションな部分も多かったのに比べると、
ちょっと薄味(顔は濃いけれど)。
また、序盤は良かったんだけれど、
中盤以降、テンポが悪く感じられるシーンがチラホラ。
これは好みの問題だし、
監督が代わったから仕方ないんだけれど。
今のシーンはカットしても……とか。
ちょっと会話が長過ぎるかな……とか。
そんな風に思ってしまう場面も。
アクションだけを見ても、
序盤のロンドンでのシーンは非常に秀逸。
けれど、肝心の海上での戦いや、
終盤の洞窟内での戦いなどは、
悪くはないけれど……という感じ。
3D化で、多少の制約もあったと思うけれど。
それと、陸上シーンが多く、
海上戦がほとんどないのが残念。
前3作でやり尽くしたのは確かだけれど、
海賊映画である以上、もう少し盛り込んで欲しい。
などなど、良さも悪さもあったけれど、
総合的にはかなり面白かった。
シリーズ物の4作目としては、上々すぎるくらい。
こういった”正真正銘の娯楽大作”は、
できる限り続けていって欲しい。
もちろん、クオリティは下げないように……
監督がロブ・マーシャルに代わり、
主要登場人物も一部入れ替わり。
シリーズ初の3D作品でもあり、
色々と、吉と出るか凶と出るか……
映像は、相変わらず非常にキレイ。
3D化で見辛くなるかと心配していたけれど、
技術が追い付いてきたようで、
以前ほど暗さやブレも気にならず。
前3部作のヴァービンスキー監督の映像センスが、
個人的にすごく好きだったんだけど、
さすがにマーシャル監督も画面作りが上手。
踊るシーンがあったりと、
マーシャル監督”らしさ”も随所に出ていて良い。
音楽は引き続きハンス・ジマーなので、
非常に安定したクオリティ。
3作目ではアジアン・テイストを取り入れていたけど、
今回はスパニッシュ風のアレンジ多し。
電子的な重低音が増えて、
どこか『インセプション』に近い印象。
キャストも相変わらず豪華で、
ジョニデはスパロウ船長を嬉々として演じている。
今作から参加のペネロペ・クルスは、
本人が活発な雰囲気なので海賊は適役。
バルボッサ役のジェフリー・ラッシュも、
前3作以上にふてぶてしい感じが良い。
細部にまでこだわった衣装も見どころで、
さりげない小物やアクセサリーも作り込んである。
このシリーズを好きな人は気付くと思うけれど、
明らかに前3作を意識したシーンがある。
監督が違うから、
セルフ・オマージュと言っていいのか分からないけれど……
音楽も、既存のメロディのアレンジ版が多い。
あくまでもシリーズの雰囲気を尊重している印象。
「あ、これはあのシーンと同じ構図」とか、
「この曲は3作目でも使ってた」とか、
「ここは2・3作目と同じロケ地だ」とか、
マニアックな楽しみ方ができる。
と、ここまで非常に高評価なんだけれど、
若干の不満があったのも事実。
まず、敵役の黒ひげ(イアン・マクシェーン)が、
あんまり印象に残らない。
”伝説の海賊”と謳われているわりに、
ただの自己中オヤジにしか見えない。
2・3作目のタコ船長(デイヴィ・ジョーンズ)が強烈で、
エモーションな部分も多かったのに比べると、
ちょっと薄味(顔は濃いけれど)。
また、序盤は良かったんだけれど、
中盤以降、テンポが悪く感じられるシーンがチラホラ。
これは好みの問題だし、
監督が代わったから仕方ないんだけれど。
今のシーンはカットしても……とか。
ちょっと会話が長過ぎるかな……とか。
そんな風に思ってしまう場面も。
アクションだけを見ても、
序盤のロンドンでのシーンは非常に秀逸。
けれど、肝心の海上での戦いや、
終盤の洞窟内での戦いなどは、
悪くはないけれど……という感じ。
3D化で、多少の制約もあったと思うけれど。
それと、陸上シーンが多く、
海上戦がほとんどないのが残念。
前3作でやり尽くしたのは確かだけれど、
海賊映画である以上、もう少し盛り込んで欲しい。
などなど、良さも悪さもあったけれど、
総合的にはかなり面白かった。
シリーズ物の4作目としては、上々すぎるくらい。
こういった”正真正銘の娯楽大作”は、
できる限り続けていって欲しい。
もちろん、クオリティは下げないように……