法王構文とは、形式的には<If A is B, (then) C is D>というものであって、意味上は「もしAがBであるならば、CはDであるが、然るに常識的にみてCがDであるべくもないので、結局AがBであることもない」というものである。ここで仮に「法王構文」と書いているのは、「ジーニアス」に掲載されている例文が法王(the Pope)に関連するからである。その例文を紹介すれば、
1)If he's Irish, I'm the Pope.
となる〔法王文〕。これを三段論法風味で味わえば、
・もし彼がアイルランド人ならば、我れは法王なるぞ。
→然るに、我れは法王であるべくもない。
→故に、彼とてアイルランド人であるはずもない。
ちなみに、「ジーニアス」で訳文を紹介すれば、次の通りである。
1)もし彼がアイルランド人というのなら、私は法王だということになってしまう(というくらい彼は絶対にアイルランド人ではありえない)
この法王構文を用いた例文を他にも紹介すると、
2)If Mary is beautiful, then I'm Albert Einstein!
・もしメアリーが美人ならば、あたいはマリリン・モンローよ。
→然るに、あたいはモンローなんかじゃ、ないわ。
→故に、メアリーだって美人なんかじゃないわ。
3)If he's intelligent, then I'm Albert Einstein!
・もし彼が頭がいいなら、僕はアインシュタインさ。
→然るに、生憎僕はアインシュタインなんかじゃないさ。
→故に、彼とて頭がいいわけもないんだ。
(以上の例文2)と3)は安藤貞雄『現代英文法講義』(開拓社)より)以上の例文はすべて主節の主語にIが用いられているが、これは多分たまたまだろう。「ジーニアス」にはこんな例文もある。
4)If she doesn't get first prize, she's no daughter of mine.
三段論法語に翻訳?すれば、
・もし彼女が一等賞を取らなければ、私の娘ではない。
→然るに、彼女は私の娘である。
→故に、彼女は一等賞を取るに違いない。
とでもなるだろうか。「ジーニアス」の訳は次の通り。
彼女が一等賞を取らないというのなら、私の娘ではないということになってしまう(彼女は必ず一等にならないといけない)(=She must get first prize.)
1)If he's Irish, I'm the Pope.
となる〔法王文〕。これを三段論法風味で味わえば、
・もし彼がアイルランド人ならば、我れは法王なるぞ。
→然るに、我れは法王であるべくもない。
→故に、彼とてアイルランド人であるはずもない。
ちなみに、「ジーニアス」で訳文を紹介すれば、次の通りである。
1)もし彼がアイルランド人というのなら、私は法王だということになってしまう(というくらい彼は絶対にアイルランド人ではありえない)
この法王構文を用いた例文を他にも紹介すると、
2)If Mary is beautiful, then I'm Albert Einstein!
・もしメアリーが美人ならば、あたいはマリリン・モンローよ。
→然るに、あたいはモンローなんかじゃ、ないわ。
→故に、メアリーだって美人なんかじゃないわ。
3)If he's intelligent, then I'm Albert Einstein!
・もし彼が頭がいいなら、僕はアインシュタインさ。
→然るに、生憎僕はアインシュタインなんかじゃないさ。
→故に、彼とて頭がいいわけもないんだ。
(以上の例文2)と3)は安藤貞雄『現代英文法講義』(開拓社)より)以上の例文はすべて主節の主語にIが用いられているが、これは多分たまたまだろう。「ジーニアス」にはこんな例文もある。
4)If she doesn't get first prize, she's no daughter of mine.
三段論法語に翻訳?すれば、
・もし彼女が一等賞を取らなければ、私の娘ではない。
→然るに、彼女は私の娘である。
→故に、彼女は一等賞を取るに違いない。
とでもなるだろうか。「ジーニアス」の訳は次の通り。
彼女が一等賞を取らないというのなら、私の娘ではないということになってしまう(彼女は必ず一等にならないといけない)(=She must get first prize.)