『十角館の殺人』

2008年05月03日 23時05分40秒 | Book
著者:綾辻行人

タイトルどおり殺人事件のお話。
前にレビューを書いた『イニシエーション・ラブ』の中でも
小道具?として使われていた作品。
20年ほど前の作品で、わたしが読んだのは新装改訂版。

無人島が舞台だったり
過去の事件がからんでいたり
なんというかミステリーの王道といった感じ。
古典的といえば古典的、正統派といえば正統派。
雰囲気が『金田一少年の事件簿』っぽいです。

この小説の見どころはやはりトリック。
殺人のトリックもさることながら
小説としてのトリックに脱帽。
勘のいい人なら気づくのかもしれませんが
わたしは全然気づきませんでした。

後半のある1行で「!?」となって
その時点でざっと全体を読み直してしまいました。
よくできてます。

そしてこの作品はいろんな方が評しているとおり
映像化は絶対に不可能。

すごく読みやすくておもしろいのですが
読み終わると結構おなかいっぱいになります。笑。

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