遠州のかめの『山へ行かざぁ』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

三ッ瀬明神山(奥三河) 2013-07-27

2013年07月29日 | ・三ッ瀬明神山

三ッ瀬明神山(みつせみょうじんやま 1016m) 天気:曇り一時雨

 今日もテン泊装備を背負ってトレーニング山行に行く。今日は三ッ瀬明神。せっかくなので行った事の無い栃木沢から登る事にする。トレーニングなので登りは急登上等の直登ルートにしましょう。

 ↓林道終点の登山口駐車スペース

 三河川合から水の少ない鳳来湖を見ながら、細い道を進む。橋を渡ったT字路を右折してさらに細くなった道を進む。すぐにシャクナゲの里の小さな建物を通過し、さらに少し進めば林道終点に車が5~6台置ける広場が有る。先着が1台有るが、釣りの人だろうか。隣に車を停めて準備をする。林道はダートになって先に進んでおり、駐車場から右へは山道が降りている。山道は栃木沢ルートのはずなので、直登尾根ルートの登山口はダートの林道の先だろうと判断して林道を進む。

 ↓駐車場右からの栃木沢ルート

 ダートの林道は少し先で小屋を見るが、そのすぐ先で本当の終点になって山道になる。標識も何も無いが道の続きはこれしかない。疑いもせずに先にすすむ。

 ↓林道終点から山道

 道は細いがしっかりしている。ガレた涸れ沢を渡り、岩の露出した尾根を登る。結構急だし滑りやすい。こっちを降りなくてよかったなぁと思いながらゆっくり登るが、すぐに汗でびしょびしょになった。道はこの先も急な斜面を登る。しかしぃ、直登尾根を登っているつもりなのだが、どうも尾根らしくない。方向もチョッと左へ向かっている感じがするが・・・

 ↓岩の尾根

 30分も登ると前方に大きな岩が見え、山道はオーバーハングしたその岩の下を通る。ここで一服していると割りと近くで雷の音が鳴った。ここなら濡れずに済みそうなので岩の下で雷の通過を待っていようかとも思ったが、まだ朝だしぃ、雷が鳴っても雨が降るかどうかもわからないので、一服したら出発する。

 ↓大きな岩の下を通る

 岩を左へ巻いて斜面を登る。この辺りは道が薄い。林の中の巻き道になるとすぐに前方の尾根に乗った。ここはT字になっており、尾根を下る方にも道が有る。標識や目印が無いので下ってきたときにはわかりにくいだろう。っていうか、明らかにおかしいでしょう。かめさん、これは間違いなく直登尾根じゃなくて破線の道をたどってますね。あら~やっちまいましたね。どうしますか、、おっと、ここで再び割と近くで雷が鳴る。まずいかなぁと思ったら雨がバラバラと降ってきた。尾根から少し下がってリュックをおろし、年代物のポンチョを取り出してリュックごと頭からかぶる。雨はまぁ土砂降りでも無し、雷はバリバリ言っているがどっか~んとは言っていないので大丈夫でしょう。

 ↓尾根上の道

 ポンチョをかぶったまま雷を西から東にやり過ごした。20分、もうちょっとかなぁ。雨が小降りになったところでポンチョのままリュックを担いで出発する。すぐに雨は止んで久し振りのポンチョの出番も終了した。この先も結構な急登が続き、雨でぬれたシダの葉と自分の汗でシャツやズボンをぐしょぐしょにしながら登る。20分と少し登ると小さなピークで「P706」と書いてある今日初めての標識を見つける。

 ↓破線路の途中にある706mピークですね。

 やっぱり、直登尾根に西の破線路の尾根を登って来たことに間ぁ違いありません。しかしどこで間違えたのかなぁ。これといった分岐も無かったし。ということは、たぶん登り口を間違えたんでしょうね。

 ここから少し展望が有り、明神山西峰の電波塔が見える。あと400mだが一度下るので1時間半かかるかな・・

 ↓P706から明神山西峰

 706ピークから一旦くだる。10分も下って鞍部につくと、尾根の右と左へ巻き道が分岐する。標識も何も無いのでそのまま尾根の続きを登る。樹林の中の尾根をひぃこら登る。鞍部から40分で右から道が合流する。ここには標識が有り、右の道には「栃木沢口(林道終点)」と書いてある。どうやら直登尾根ルートに合流した様だ。

 ↓直登尾根ルート合流地点

 ここから地形図の通りの最後の急登になる。陽が照れば蒸し暑くてたまらない。荷物が重い。足が上がらない。私にはアルプスはまだまだ遠いらしい・・・

 ↓最後の急登

 分岐から30分あえいでやっとのこと目の上に電波塔の小屋が見えてくる。小屋の横を通って「西峰」の標識からモノラック終点の広場に到着した。雨宿り時間を省いても3時間はかかっているかな。日向でポンチョを干しながら昼飯にする。

 ↓西峰電波塔前のモノラック終点

 西峰からは北から西方に少しだけ展望が開ける。まぁ、何も見えませんがね。。

 ↓西峰からの展望

 昼飯後に三ッ瀬明神山の本峰に向かう。少し下った鞍部からは南北に道が分かれる。北の道には「柿野登山口」の新しい標識が有る。南へ下る道は栃木沢ルートの道だが、標識は「乳岩口」と書いてある。鞍部からは一登りで展望台の有る山頂に着く。

 ↓山頂展望台

 展望台に登れば回りは真っ白だ。写真を取っていると食事中の若い方に「何か写りますか?」と聞かれる。この問いへは定番の「雲が写りますよ」と返す。若い方は二人のパーティで、山歩きを始めたばかりの様だ。色々な話をしたが、「三河の山はヒルが少ないですよ」と話すと「私は喰われました」と言われる。下山の栃木沢ルートは沢ルートだし、、恐怖の下山になりそうだ、、足元チェックを怠らずに帰りましょう。

 ↓雲の写真

 まずは先ほどの鞍部まで戻り、鞍部から左の道を下る。

 ↓左へ下る。

 左へ下ればすぐに中道コースの分岐点だ。左の道は「中道コース・乳岩登山口」、右へ下る道には「栃木沢コース・乳岩登山口」と書いてある。中道コースは荒れているので、標識にも右へ下る様に書き足して有る。

 ↓中道分岐

 右へ少し下ると「ガレ谷30m下れ」の標識が有る。ここで左足の甲にチクッとかすかな感覚が。。やべぇ、とすぐに足を見ると靴下の上からヒルが喰いついていた。並んで二匹。すぐに引っぺがして靴で踏んづける。そうだ、塩水スプレーをぶっかけようとリュックを探すが出てこない。あっ、リュック替えたんで入って無いや。虫よけスプレーが入っていたのでぶっかけてみるが効いていない様だ。左の靴の上には大きめのやつが喰いついている。こちらはなかなかはがれないが引っぺがして遠くへ投げ捨てる。右足を見るとこちらには靴下の上に3匹引っ付いている。小さく丸まっているやつは目立たないので見逃しそうになった。ズボンをめくってチェックしたが、足には喰いついているやつは居なかった。そんなことをしていたら、特大のヒルがすごいスピードで靴に突進して来るのが見える。これはたまらない。すぐに退散だ。しかし、山頂でヒルの話を聞いていなかったら間違いなく喰いつかれていたなぁ。

 ↓これよりヒル処注意

 ガレた沢を下って水平な巻き道に入る。ここでもう一回ヒルチェック。靴下の上にヒル二匹を発見したが、それより上には喰いついていなかった。この先も頻繁にチェックするが、ヒル地帯からは逃れられた様だ。巻き道もそこそこ進んだ辺りで、左へ「乳岩・鬼岩」の標識が有る。

 ↓鬼岩乗越しへの分岐

 右の道には標識が無いが、そろそろ右へ下らないとまずいんじゃないかと思い、右の道を下ってみる。すぐに「鳳来湖」の標識が有るが、少し先で左からの道に合流する。先ほどの分岐の先に正しい分岐が有りそうな感じですね。この先は時々標識が有るが、すべて「鳳来湖」と書いてある。一瞬、栃木沢コースから外れたかなぁと思うが、そんな事はないでしょう、、ですよね。

 ↓振り返れば西峰の鉄塔

 やがて急な下りになると右下から沢の音が聞こえてくる。山頂から1時間40分で沢に降りる。陽のあたる沢の一枚岩の上で安心して一服する。

 ↓栃木沢を渡る。

 沢のすぐ先に分岐が有る。標識は無いが、こっちが直登尾根の登り口じゃないかなぁ。

 ↓分岐。右は渡渉して栃木沢コース。左が直登ルートかな?

 分岐から2分先が駐車場だった。トレーニング終了。思った通りの場所に帰っては来たが、、疲れた、、足が痛い。。

 ↓駐車場右の登山口に戻る

 や~、今日もすんでのところでヒル被害直前で回避しました。ヒル様が靴下より上に来なかったってぇ事は、ひょっとして今日は汗だくだったのでズボンの塩っけが強かったのかな??。まぁ、いつかは喰われると思いますが!!。それと、雷を右から左へやり過ごしたのは完璧でした。あそこにヒルが居たらもっと完璧でしたね。

 しかしかめさん、間違えて違う尾根を登るとはなんてこっちゃいですよ。地図って持っているだけではだめなんですよ。わかりましたか。。

  TIME

栃木沢登山口(7:45)-706P(9:35)-(11:05)西峰(11:35)-(11:55)三ッ瀬明神山(12:10)-鬼岩乗越分岐(13:00)-(14:10)栃木沢登山口


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