遠州のかめの『山へ行かざぁ』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

恵那山(南信) 2011-05-08

2011年05月11日 | ・恵那山

 恵那山(えなさん) 2189m 天気:曇り時々晴れ一時雨又は霰(あられ)さらに雹(ひょう)

 今日は下道を走って広河原の登山口に向かう。早朝に月川を通れば花桃まつりとの事であらゆる駐車スペースはバリケードで駐車できない様にされている。ヘブンス分岐の所にある綺麗なトイレにも全面バリケードで全く入れない。花桃は満開で綺麗だが、こちらは満タンで限界。登山口駐車場の仮設トイレに駆け込んで滑り込みセーフ。連休ももう最終日だからなのか、駐車場の車は思いのほか少ない。見上げれば上空は曇り空で雲が勢い良く飛んでいくぞ。おーーい天気予報!

 ↓広河原駐車スペース。お客はこの後もう少し増えた。

 今年は去年より残雪が多いはずだ。間違っても山頂で「神坂峠へ降りよう」なんて考えない様に、何度も自分に言い聞かせながら舗装の林道を歩く。登山道入り口から丸木橋を渡って広河原の登山コースに入ったら、いつもよりさらにゆっくり登る。神坂ルートの尾根上にはガスがかかり、時々強い風が吹いてちぎれた雲が長野県側に飛んでいく。落葉松に笹藪の登山路に一箇所だけだったがイワウチワが咲いている。おーー、ここでイワウチワに会えるとはラッキーだね。

 ↓登山道を上がるとイワウチワ

 あと100分標識に登り付いて一服。ふと見ると標識の「あと100分」の落書きが消されていた。三角点山頂までだいたい100分なんだけどなぁ。あぁそれと、ここの事をあと100分標識って書いてもわからなくなってしまった。ここからは尾根上の道になり、ダケカンバの林の向こうに恵那山が見えるが、山頂はガスの中だ。尾根道を少し進めば登山路に残雪が現れた。

  ↓振り返れば天気が・・・

 残雪上を進んだり、時々現れる登山道に戻ったりしながら登る。この辺りからは左に南アルプス、後ろに中央アルプスが見えるんだけど、今日は全く見られない。振り返れば雲がどんどん押し寄せてくる。天気が・・・。尾根道上部で樹林帯に入ると踏み固められて凍っている所も有る。ここで6本爪を付けた。ご夫婦ペアが登ってきて「この辺りでアイゼン付けた方が良さそうですね」と。「はい、多分」としか答えられなかった。まぁ、人それぞれですから。

 ↓県境尾根の標識。踏み抜いた跡が・・

 県境尾根の標識からは雪の斜面の登りになる。時々ずっぽりと踏み抜いて歩きにくい。ふぇ~かなりきつくなってきたな。今日はやっとこさで三角点山頂に到着した。神坂峠に下りるなんてとんでもないさ。少しすれば先ほどのご夫婦ペアが登ってきた。

 ↓三角点山頂

 三角点山頂から避難小屋に向かう。この稜線は恵那山の核心部、初夏にはドウダンが咲く雲上の散歩道だ。上空の長野県側は時々青空がのぞくが、岐阜県側からは次々と雲が流れてきて直ぐに曇り空に戻ってしまう。

 ↓避難小屋に向かう

 最後の雪の斜面に苦労したら避難小屋に到着した。小屋付近の雪はそれほど深くはなく、一部は土が露出している。小屋の中には数名の先着者が休んでいる様だ。自分は外の石垣に座って昼にする。今日はコッヘルもストーブも燃料も水も持ってきたのにラーメンを忘れた。コンビニのおむすびだけの昼飯。チョット少ないけど死ぬことは無いでしょう。

 ↓避難小屋

 お約束で神明社まで足を延ばす。もちろん空身で行く。この区間は結構雪が深く、登山道の標識が首まで雪に埋もれている。今日は神明社からも展望はきかなかった。

 ↓神明社から前宮ルート方面

 直ぐに引き返すが、雲行きがチョット怪しくなってきたぞ。

 ↓チョット雲行きが・・

 おっと雲行きが怪しく、、と思えばパラパラと雨が落ちてきた。まぁなんて事もなぃさ、、と思えばチョット強く降って来た。たまらず避難小屋に避難すると、雨はあられになった様だ。小屋の土間には4人の若者が昼飯中だったが、夫婦連れ、親子連れ、単独男性、単独女性と続けて駆け込んできたら土間は満員になった。結構な大降りになってきたら今度はひょうだ。若い単独者がカッパを着て出発して行った。

 ↓突然の雨・あられ、と思えば、ひょう

 降り始めてから20分もすれば雨が上がった。雨が上がれば雲が流れて青空が見えてきた。雨の中、避難小屋に飛び込んできた単独の女性が「山の天気は怖いですね」と。全くその通りですね。私は小屋の中に居てラッキーでした。さぁ、後はもぅゆっくり下れば良いので、雪だるまを作って遊びました(冒頭写真)。えっとー、寂しくないです。はい、神経も大丈夫です。

 ↓雨が上がれば青空!

 さぁて帰る。帰りは当然ながら行きに増して良く踏み抜く。両足とも股まで埋まったら笑いながらもがくしかないですよ、全く。残雪の尾根道はアイゼンを付けて下った。雪道が終われば登山路は雪が溶けてドロんこ道だ。あ~あ、靴が泥だらけですし。

 ↓樹間から望む恵那山

 最後は、ご夫婦連れと女性単独者に立て続けに追い越されて終了。ん~、雪道だったとわいえ、今日は時間もかかったし結構疲れました。随分と体力落ちているなぁ。

 帰りの月川の花桃は綺麗だったが、車を停めるスペースは全て有料になっていたので写真を撮れませんでした。写真撮って載せたかったけど、、これはチョット残念!。

 TIME

駐車場(6:35)→広河原登山口(7:05)→100分標識(8:30)→県境尾根(9:45)→(10:20)三角点山頂(10:30)→(10:41)避難小屋→神明社→避難小屋(12:28)→県境尾根(13:12)→100分標識(14:16)→(15:45)駐車場  130km 3h


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