大学受験では、化学と生物を取ったので、物理学はあまりやらなかったこともあり、今、電磁気学を学んでいて途方に暮れているというのが現状である。
物理のほうが点が取りやすいのに、なぜ、生物なんかを選んだのかと疑問に思われる方もおられようが、「遺伝」への関心がそうしたとしか申し上げられない。
というより、中学で、無線の世界から足を洗う必要性を感じていたため、わざと、そういう科目に深入りしたくなかったのかもしれない。
しかし、興味や関心というものは、広く展開していくので、大学に入ると、時間も出来たこともあって、無線への関心が復活した。ラジオを聞いていると、短波放送だと、いろんな国からの放送が聴けるし、アンテナなどを工夫していると、その原理を知りたくなると言うのも人情だろう。
しかし、アンテナを立てる場所がないとか、無線機を買うお金がないとか、資格試験の勉強に時間が取られるとかいう理由で、大阪に来て、アマチュア無線局を開局したものの、なかなか続かなかった。
しかし、老後の趣味というと、結局、アマチュア無線しか思い浮かばなかったし、久方ぶりに、HFのリグを買ってから、上級免許が欲しくなったというのが、電磁気学を学ぼうと思ったきっかけである。
高校の物理をすっかり忘れてしまったものにとって、電磁気学のイメージを作るのに最適な書物のひとつに、福島肇「電磁気学のABC」ブルーバックスがおすすめである。この書物には、計算式とかが一切出てこない。ただ、最低限の公式や法則は、載っていて、p111の「便利なIBの法則」は、フレミングの左手の法則よりわかりやすい。
これは、中学レベルの理科の知識があれば読了できる。