吉田屋のブログ。「新・自給ライフ研修旅館」を発信します!

「ミニマム」でいい「持続可能」であれば。あの日からそんなふうに思う。笑いながら汗を流し、ドンと構える社会を掴みたい。

3月に、田舎で農業・もったいない野菜研修してみませんか?

2009年03月13日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
農から始まる「半農後継創業」で実験を進めています。半農半大工、半 IT、半イラスト、半貿易、半漢方などの個人事業での挑戦から、半旅館などの法人による後継創業まで、田舎をどう面白く演出し、選択してもらうかのモデルに少しずつ手ごたえを感じています。

 個性を活かして田舎で事業を行い、一方では社会貢献をするという社会企業で働くスタイルが群になり、多様な組み合わせを生むことは更に田舎を活性化させるでしょう。

 そんな中、「田舎で働き隊」として、3月中に田舎を体験したい、働きたい!思う人、継続した関係を田舎と持ちたい都会の方、田舎で事業を始めたい方、私たちへのエールを送りたいという方、是非島根へいらっしゃいませんか?
詳細は、以下です。

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2泊3日コース (定員30名)
交通費(頑張って最安値を探して頂きます)実費支給/日当7千円
募集期間:3月末まで
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 仕事や予定などがあって何日間という予定を取れない人向けのプラン。

 2、 3 日でも何かを生むべく、受け入れ先の農村で汗を流し、おばあちゃんの中に入って作業し、汗をかいて肌で地域を体感するだけでなく、感謝とお返しの気持ちで「この地域・この人たちに自分はどんな力を持ち寄れるだろうか?」と必死で考え、問題解決能力を身につけて頂きます。

 このたびは時間が合わなくても、 都市に戻っても、田舎で見たおばあちゃんの笑顔を思い出しながら農村と継続的に関われるか? と次のステップへ進めていけると良いです。


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10日間コース (定員10名、オススメ)
交通費(頑張って最安値を探して頂きます)実費支給/日当7千円
募集期間:3月末まで
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 田舎で働きたい人は、2、3日では醍醐味は分かりません。島根・広島(中山間地域)に10日間ステイし活動をしていただきます。

  都市と農村を結び新たな仕事つくりに挑戦します。農村体験を通じて受入地域の問題意識や困っているを地元の人とコミュニケーションし、「自分に何が出来るか?何を持ち寄ることが出来るか?」を深め、追求し、仕事づくりや地域づくりにつなげていきます。

 今までも半農半○ による後継創業事例(具体例:みかん畑を後継創業など)を作ってきました。それを更に広げていきます。


きてみたい!という方のお問い合わせは、saiken@socio.gr.jp (担当:三原)
申し込みウェブサイトは、http://www.lets.gr.jp/ginzan/です★★
あなたの力が農村を救うかもしれません、是非ふるってご参加を!



若女将、全国放送に!?(テレビ東京開局45周年記念・絆)

2009年03月12日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
 テレビ東京開局45周年記念の特集番組「絆」の中の「奇跡のキズナ」~未来を変える若者たち~(なんか凄いタイトルですが・・・)に、若女将みはらと島根のおばあちゃんたちの強い絆が紹介されます!

 13日(金)21:00~、テレビ東京系列さん
http://www.tv-tokyo.co.jp/kisekinokizuna/

どうぞご覧ください!

田舎で働き隊!今が田舎のチャンス

2009年03月07日 | 2011年3月までのブログ内容はこちら
 年末の紅白歌合戦の途中に流された「年越し派遣村」は、私にとって少なからずショックだった。
 
 旅館の目の回る忙しさの中ほっと一息つけた私、一方、派遣契約の途中で契約を打ち切られ、東京の日比谷公園で路頭に迷うことになった人は五百人もいたという。そして、何か手伝いたいと集まったボランティアは千五百人。市民が問題解決の主人公になる時代を象徴しているようだった。

 私の経営する維新グループのひとつ「学生耕作隊」は、山口大学ベンチャービジネス論から生まれ、02年からこれまでに延べ1万人の援農を橋渡ししてきた。お付き合いする農家さんも50軒、島根県にも広がった。耕作隊は派遣村のひと受入のため何かできないかと早速、農家さんに呼びかけた。すると、畑、農機具、米、技術教育など様々な協力のお話があり、やっぱりおかしくなった日本を支えるのは農業だな、とつくづく思った。
 
 私たちは派遣切り、正社員切りにあった人をバイトだが雇うことも始めた。社会の問題解決をしていくには、まず自分たちが食べれること、そして他人を食べさせてあげられなければならない。
 
 そのために若者による農から始まる「半農後継創業」で実験を進めている。半農半大工、半IT、半イラスト、半貿易、半漢方などの個人事業での挑戦から、半旅館などの法人による後継創業まで、全部が自立しているとは言えないが、田舎に仕事がない、都会への憧れで多くの若者がどんどん流出する中、私たちが流れを逆流させつつあることは確かだ。
 
 田舎をどう面白く演出し、選択してもらうか。個性を活かして経営し、一方では社会貢献をするという社会企業で働くスタイルが群になり、多様な組み合わせを生むことで、更に田舎を活性するに違いない。

 こんな新たな市民の自発性を起爆剤にした動きが、行政や企業からではなく地域にどれだけ生まれるかが、地域力を決める。時には古い価値観の人とはぶつかることにもなるだろうが、派遣切りに「怒り」、自分たちを応援してくれる人々に「感謝」の気持ちを持って経済的にも自立し、都会・田舎、高齢者・若者、生産者・消費者間の絆を作り、地域から日本全体を再構築し内需型の経済を作る。それには、タフな社会企業家を各地域に育てよう。社会がこんな状況だからこそ、私たち地域が真っ先に立ち上がらなければならない。

 日本政府も動き出し、「田舎で働き隊」という補正予算で同趣旨での募集があった。私たちも採択され動き出している。雇用形態は10日間の研修ののち、やる気のある人には半農で就農してもらうケースも想定している。待遇は職種によって異なるので、旅館にメールでお問い合わせ頂きたい。(yoshidaya@lets.gr.jp)

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地元:山陰中央新報3月3日(火)に掲載された女将のコラム「いわみ談話室」です。