吉田屋のブログ。「新・自給ライフ研修旅館」を発信します!

「ミニマム」でいい「持続可能」であれば。あの日からそんなふうに思う。笑いながら汗を流し、ドンと構える社会を掴みたい。

研修旅館吉田屋企画  ~自給力を身につけよう!粘土の採取から陶器作り~

2012年05月05日 | 新・自給ライフ旅館・吉田屋
日本の石見焼きとカンボジアのクメール陶器で「アジアの新陶芸」に挑戦!
大田市温泉津町温泉津イ707-1 旅館吉田屋 担当:若おかみ・吉谷めぐみ
5月6日(日)石見焼窯元桝野窯にて研修

 私たちの旅館では、玄関やお風呂の屋根の上、客室から見える山肌の途中、あちこちにソーラーパネルを設置しています。
 それらを見て関心を寄せるお客様も多く、東北の大地震で意識が変わり化石燃料に頼る生活に不安を覚えているお客様が増えたように感じます。
 本来ならばガスや灯油に頼らず電気も自給して完全な自給旅館を作りたいところですが、お客様をお迎えする手前、なかなかそうはいきません。
 しかし、ご宿泊するお客様へ自然エネルギーを生活に取り入れる工夫を提案したり、一緒に自給できる知恵や技術を学ぶことができます。
 ただ泊まるだけではなく自分たちで「生きる力」を培える旅館を目指しています。
 旅館吉田屋がある島根の石見地域には、赤瓦と‘はんど’という水瓶で有名な石見焼きがあります。
 ‘はんど’は江戸時代後期から明治時代にかけて「海のマーケット」と呼ばれていた北前船で塩や穀物などの保存食を運ぶために使われていました。
 石見地域には、最盛期には100軒を超える窯元があったそうですが、プラスチック製品の普及などで廃れてしまい、今では10数軒しか残っていません。
 プラスチックの原料は石油資源なのに対し、陶器の原料は山から採取できる粘土です。
 自然にあるもので作れる陶芸の技術は、「生きる力」が試されるこれからの時代で必要なものだと思います


カンボジアのねんどを乾燥させたところ

 カンボジアの農村では、食べ物はもちろんのことセルフビルドで住居も建ててしまうほど、生活するのに必要なものは一から何でも自分たちで作るのが当たり前です。
 そんな自給力が強いカンボジアから、焼き物に付加価値を与えた商品を考え、現地の仕事づくりに挑戦する女の子が来日します。
 カンボジアの焼き物の歴史を見ても、クメール陶器が中国やインドから伝わってきたという説があることから、アジアの繋がりを感じます。
 日本の陶芸の技術を学び、カンボジアへ持ち帰り、カンボジアの陶芸の技術の向上や仕事づくりにもつなげます。
 今回の講習会ではカンボジアから持ち寄った粘土で陶土を作り、食料を保存するために使われていたであろうクメール土器を石見焼きで再現します。
 日本とカンボジアの文化を融合させた新たな陶器を一緒に作りましょう!

■日時:5月6日(日)13:00~15:00
■場所:石見焼の桝野窯さん(住所:島根県江津市渡津町1930-2)
■特別ゲスト:
カンボジアから来日しているCWA(Community Work for Asia)メンバーのソバナ・アンポーさん
■内容:カンボジアから持ち寄った粘土を使い、粘土から陶土を作る方法と陶器の焼き方などの技術を江津市渡津の桝野窯・升野茂さんから学びます。カンボジアの陶芸文化をアンポーさんからも話してもらいます。石見とカンボジアの土を合わせてクメール土器を再現させます。
■ お問い合わせ・申し込み:
旅館吉田屋 メール;yoshidaya@lets.gr.jp
■ 電話;0855‐65‐2014
080-5750-6804 吉谷めぐみ


カンボジアのねんどを砕いて陶土づくりに挑戦中のアンポーさん

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