「レオクラシックス・アンサンブル」としてジョージアで公演を行ったのが、昨年11月。
それ以来のブログとなります。
ジョージアではニーナ・アナニアシビリさん率いるバレエ・カンパニーとの作品という難易度が高い中、
京都公演中止という副反応はあれど、


新宿ReNYのライ

さすがにスパッ!と「これが次のイメージ」とはいきませんが、
blend+drums「混ざる太鼓」の造語。

「レオクラシックス・アンサンブル」としてジョージアで公演を行ったのが、昨年11月。
それ以来のブログとなります。
ジョージアではニーナ・アナニアシビリさん率いるバレエ・カンパニーとの作品という難易度が高い中、
自分のライブ「レオクラシックス・アライブ」直前というのに鼓童とNoismの「鬼」を観てきました。
作品を観て、1980年代の作曲家、石井真木さんとの刺激的な稽古の日々やベルリンフィルハーモニー・ホールでの演奏を思い出しました。
現代太鼓音楽の最高峰と言える「モノクローム」
私はモノクロームの作曲者、真木さんから直接指導を受けた最後の叩き手と思っていて、私が鼓童に入りたての頃はこっぴどく怒られました。その真木さんから私はモノクロームを通じて技術的なことはもちろんですが、音の概念を学びました。
鼓童(正確には前身の鬼太鼓座)のために作られた真木さんの作品は画期的な手法だけでなく、とんでもない異次元のパワーを要求されます。私も親指の第一関節から指先までの皮が丸ごと1枚むけたことがありました。
奏者が概念にとらわれず、全力で最弱音から最狂音までコントロールして演奏することで体内温度も高くなり、獲得されるカタルシス。恐ろしいことに、それが計算し尽くされたような曲作りなのです。
ところが、「鬼」の作曲者・原田敬子さんの作品はスピード、パワー、機敏さ、高い集中力など超ハイレベルな曲ですが、太鼓奏者の体内温度がコントロールされている楽曲だと感じました。
今回、演出やセッティングの都合上、太鼓の音が床を這う低い音が奪われているため、いつもの音の力感はないけれど、正確な演奏と相まってドライさが増して、さらに、ダンスミュージックの打ち込みのようなグルーヴ感が出たと思ったら寸止め。
太鼓奏者が大切にしている体内温度と音のカタルシスの余地を残した作風は、私にはない刺激的な体験でした。
こういった出会いがあると「時代が変わった!」と言う人がいますが、私は違うと思うのです。
創作に軸足を置いている人からすれば、時代がどうなろうが、音を追求する限り「その先へ、その先へ。そして、今この音」があると思うのです。
私がインド大陸で学んだ時間軸。アフリカ大陸で学んだ生命力。この2年、人と会わず森に入ったことで太鼓という素材の100年単位の時間軸を疑似体験。
こうしたオリジナル体験とこれから出会うであろう人たちとの音の交感。好奇心旺盛でいたいと思わせる公演でした。
さて、今日からレオクラシックス・アライブの直前リハ始まる。
鬼が私の内面にどんな刺激を与えたのか。今年一番のアツい日になることは間違いない💦
7/13(水)新宿ReNY
レオクラシックス・アライブ
19時開演
太鼓:レナード衛藤、金子竜太郎、坂本雅幸、山内利一、吉村靖弘
ダンス:田所いおり、泉有香
スペシャルゲスト:小泉なおみ
お問合せ:新宿ReNY 03-5990-5561
脳内ツアーから無事に戻りました。
皆さんにどう受け取られたか分からない脳内ツアーですが、私の目的は、実体験=Alive(アライブ)を呼び覚ます作業でした。
旅は好奇心がすべて。
Hi David, Marseille 2014
イメージしても音にできないもどかしさが旅の刺激で突き動かされ、旅で新たなイメージをまた蓄えるといったことを繰り返してきたんだなと思います。
訪れた国々や街や村が、その当時の面影どころか存在すらしていないこともあります。
また、スマホを使い出した2000年以降はまだしも、それ以前の写真はそもそもなかったりします。でも、なぜかその頃の(若い頃の)方がインパクトが残っているのは、事あるごとに脳内で書き換えてきたのかな。
実体験を覚醒させる脳内ツアーは誰にも邪魔されず、いつでも創造の糧であることは確かなようです。
プリッとマルセイユより
5年振りの太鼓アンサンブル公演
Leo Classics Alive
7/13 新宿ReNY
https://leoeto.com/news/340/