日本書紀 巻第二十八 天命開別天皇 二十二
・息長・鳥籠山の戦い
・紀臣阿閉麻呂ら、倭京に援軍を出す
・安河の戦い
・栗太の軍を征伐する
七日、
男依(おより)等は、
近江の軍と息長(おきなが)の横河で戦い、
破りました。
その將の
境部連薬(さかいべのむらじくすり)を
斬りました。
九日、
男依等は、
近江の將の秦友足(はたのともたり)を
鳥籠山(とこのやま)で討ち、
これを斬りました。
この日、
東道将軍
(うみつみちのいくさおみのきみ)の
紀臣阿閉麻呂(きのおみあへまろ)等は、
倭京(やまとのみやこ)の將軍の
大伴吹負(おおとものむらじふけい)が
近江に敗れたことを聞いて、
則ち、軍を分け、
置始連菟
(おきそめのむらじうさぎ)を遣わして、
千余りの騎を率いて、
急ぎ倭京に馳せさせました。
十三日、
男依等は、
安河(やすかわ)の辺で戦い、
大きく破りました。
則ち、
社戸臣大口
(こそへのおみおおくち)、
土師連千嶋
(はじのむらじちしま)を獲ました。
十七日、
栗太(くるもと)の軍を討ち、
追しました。
・息長(おきなが)
滋賀県坂田郡米原町醒井か?
・鳥籠山(とこのやま)
滋賀県犬上郡
・安河(やすかわ)
野州川。滋賀県を流れる淀川系の一級河川
(感想)
(元年7月)
7日、
男依らは、
近江の軍と息長の横河で戦い、
破りました。
その将軍の境部連薬を斬りました。
9日、
男依らは、
近江の将軍の秦友足を鳥籠山で、
征伐し、これを斬りました。
この日、
東道将軍の紀臣阿閉麻呂らは、
倭京の將軍の大伴吹負が
近江に敗れたことを聞いて、
そこで、
軍を分け、
置始連菟派遣して、
千騎余りを率いて、
急ぎ倭京に走らせました。
13日、
男依らは、
安河の辺で戦い、
近江軍を大きく破りました。
社戸臣大口、土師連千嶋を捕らえました。
17日、
栗太の近江軍を討ち、追撃しました。
明日に続きます。
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