日本の神様
天御中主尊
(あまのみなかぬしのみこと)
日本神話において最初に登場する神
別天津神・造化三神の
初めの一柱として
宇宙に生成された
存在であるとされています。
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
「天」は宇宙、「御中」は真ん中、
「主」は支配するといった意味です。
神格
一説では、宇宙の根源神
「日本書紀」では
日本書紀 巻第一 神代上
第一段 第四の一書では、
このように、登場しています。
天と地がはじまる時、始めてともに生じた神がいらっしゃりました。国常立尊といいます。次に国狭槌尊。また、高天原に生まれた神の名は、天御中主尊といいます。
「日本書紀」では本文には記述がなく、
第一段の第四一書に記述されています
「古事記」では
本文では、
このように登場しています。
天と地が初めて開いた時、高天原に出現した神の名は、天之御中主神。次に高御産巣日神。次に神産巣日神。この三柱の神は、みな単独神として現れ、姿を隠していました。
「古事記」では神々の中で最初に登場する神であり、別天津神にして造化三神の一柱です
そのほか
「古事記」「日本書紀」にはこの神について詳しいことはいっさい書かれていません。ですから、後世になり色々な解釈がなされ、平田篤胤が天之御中主神を北斗七星の神で万物の主宰神と見なすようになり、篤胤の門人たちもまた同様の理解をした者が多く、明治以降、天之御中主神信仰が高まり、祭神とする神社も現れました。また、神道流派では、天之御中主神を神々の体系の中心的な神格として位置づけ、神聖な創造力と全知全能を備えた至高神とする考え方で共通しています。
仏教習合では北極星を祀る妙見信仰と習合近世以降、仏教と習合して妙見さん(妙見菩薩・みょうけんぼさつ)と呼ばれています。
神徳
安産
長寿
招福
出世開運
学業上達
技術向上
海上安全
厄除け
病気治癒
中風病退散
養蚕守護
祀る神社
(千葉県千葉市)
(東京都)
(東京都千代田区)
新しい知識を得た場合
随時更新予定です。
参考
「日本の神様」がよくわかる本 戸部民夫 PHP文庫