来世こそ本気出す

学生(仮)が野球、ゲームその他諸々について書くチラシの裏的ブログ。
一応現世でも頑張ってますよ?ホントダヨ。

装甲悪鬼村正 香奈枝ルート(ネタバレあり)

2009-11-27 21:44:45 | PCゲー
攻略完了。

全七章
攻略時間:14時間10分

三章の途中からやったから、だいぶ楽だった。
自分メモ的な記事なのでプレイ途中で整理のために書いたメモを箇条書き。
なので後で判明する事物もあるのでプレイ途中の段階では間違ってる&引っかかってる部分あり、要注意。
一条ルートで分かっていることは省く。

達磨になった来栖野小夏、復讐者として再登場。
よくやったニトロw

ちなみに銀星号の中の人は主人公の妹の光(狂ってます)、主人公が善悪相殺で殺した最初の味方は養母。
だから主人公は銀星号事件から手が引けない、対抗できるのは村正のみ。

このルートのヒロインは大鳥香奈枝さんGHQの将校であり大鳥家の長女であり公方の一人獅子吼(香奈枝さんの親父を殺して大鳥本家をのっとりました)のかつての婚約者でもあり、一章で主人公の善悪相殺の犠牲となった雄飛君の従姉妹のお姉さんであります。

香奈枝さんは弱肉強食であろうがなんだろうが、踏みにじられたのなら復讐しなければならないと言う考えの人。
貴種(ノーブル)としての父の教えもそうだが、復讐を行うために父の教えを利用していた。
生まれ付いての悪性の持ち主、父の苦悩も自分の歪みもどうすれば解決するかを知りながら復讐と言う行為をしたいが為に全てを黙殺した人。
結果、決定的な事件が起こり実家から放逐される。
諸国を回りながら死者の代弁者として復讐を繰り返しながら雄飛くんを見つけて日本に帰ってきた。
しかし殺された。
その復讐に来たわけですね。

主人公は協力者である親王と署長から銀星号事件が解決したら司法の場で裁いてもらうことを約束していた。
しかし署長と親王には裁く気がなかったw
そうこうしてる内に香奈枝さんがGHQのお仕事で署長を殺してしまいます(主人公は香奈枝さんが下手人であることは知りません。親王は舞台から退場)。
実は主人公の養父であった署長、主人公は下手人を憎みます(自分如きが賢しらにも憎しみを憶える事を嫌悪しながらも)。
主人公はGHQに囚われ、自分を裁く人間がいなくなった事を嘆いていたところ。
香奈枝さんが現れ、雄飛を殺した復讐を銀星号事件が解決したら行うことを告げる……
主人公、自分を裁く人間の登場に泣いて感謝の意を述べる。

そっからGHQが核を六波羅に落としたり、香奈枝さんの妹と六波羅のトップの息子を結婚させて権力を握ろうとした、生き残った獅子吼を香奈枝さんがぶっ殺したり、銀星号が核で生きてはいるものの捻子繰れた前衛芸術と化していて、生き残った公方の一人、茶々丸と死んだり。

で、主人公は生きている目的を終えて香奈枝さんの執行を待つのみ。
しかし現れたは養父を殺した劔冑。
こいつとの戦いで死にかけながらなんとか香奈枝さんが来るまで持ちこたえた主人公、香奈枝さんからの復讐の刃で死す。
その刃がやけに優しいことに不満を憶えながらも……

最後まで劔冑の中の人が香奈枝さんだと主人公は気づきませんでした。


自己の欲求の為に復讐を繰り返してきた香奈枝さんは、大義を持ちながら全く言い訳をしない主人公が理解できなかった。
だから考えた、客観的に見れば主人公は全世界的に善行を行っている。
しかし主人公は殺人行為を行っている自分を許せない。
主人公を誰も理解せず、誰も主人公を庇わない(主人公自身も)
それは途方も無く理不尽なことではないのか?
ならば、生かしてはどうだろう?悔恨を抱えたまま生かしてはどうだろう?
獅子吼を殺し、復讐とは先人が述べる様に空しい事ではないかと悟りかけた香奈枝さん。
実は自分はそれを悟るのが絶望的に遅かっただけではないかと悟りかけた香奈枝さん。
実は父は自分の遅れに気づいていたのではないかと悟りかけた香奈枝さん。

そして戦いの最中、裏返りかけて………結局最後まで死者の代弁者だった香奈枝さん。
主人公を多く理解した香奈枝さんは主人公を慈しみながら優しい死を与え。
まもなく自分も息を引き取る。

箇条書き終了


一条ルートより良い終わり方だった。
使い古されたテーマだったけど、読み物としてここまで生々しく作ったのはそうは無い。
よく掘り下げてくれたと思う。

だからエロゲーを読むのは止められない。

装甲悪鬼村正 一条ルート(ネタバレあり)

2009-11-25 21:48:45 | PCゲー
攻略完了。

全六章
攻略時間:28時間34分


一巡目でこの所要時間だよ!
マジパネェw
まあ、二順目からは大体三章の途中位からの分岐になるだろうから大分マシになるだろうが。

ちょっと作品説明をすると

魂が宿る鎧――劔冑(つるぎ)。世界最強の兵器である劔冑を纏う者は武者と呼ばれ、空を舞い、鋼を断つ力を得る。

六波羅幕府が統治する極東の島国・大和では、白銀の劔冑を纏った武者の噂がまことしやかに囁かれていた。無差別殺戮を繰り返す武者銀星号。数多なる人々を虐殺していく魔王の畏怖は、次第に大和中に伝播していく。

その銀星号に立ち向かう武者がひとり。血のように紅い劔冑――村正を纏う彼は、宿敵・銀星号を負う傍ら、悪逆を働く代官や連続殺人犯をもその刃で断ち斬っていく。 しかし彼は正義を名乗ることはしない。なぜならば、彼の纏う劔冑は勢洲右衛門尉村正。かつて大和を地獄に変えた、呪われし劔冑であるからだ。

――これは英雄の物語ではない。英雄を志す者は無用である。

wikipediaから引用しますた。

ちなみにこの主人公の劔冑には善悪相殺の呪がかけられており、敵を殺したら味方も殺さなければなりません。
うん、どう考えても暗いストーリーしか浮かばないね☆

実際滅茶苦茶暗いし、悲惨。
tacがやったら2時間で投げるね、間違いなく。
最初の方の四肢切断でお逝きなさると思う。
章ごとにメイン以外の登場人物がいて、そいつ等に関わる形で物語が動くんだが、そいつ等の幸せなシーンが出たら100%崩壊フラグでしたwwって感じ。
エロシーン五つのうち、ヒロインの一つを除いて全部凌辱。
違うルートのヒロインとかメインキャラがゴミの様に死んでいってルートごとに大きく展開が違うのがニトロの良い所だけど、今回もそれが遺憾なく発揮されてた。


このルートではヒロインの一条さんが正義感溢れるロリっ娘。そうロリっ娘。
で、まあ一条さんと善悪相殺の主人公の関係を中心に話は展開して逝く(誤字に非ず)訳ですな。

この世は弱肉強食である。
全ての社会的規範、殺人に対する忌避はその時々の社会情勢にあわせて作られたものであり、逸脱したものにとっては無意味である。

悪を滅ぼすための殺人は正義であるか、否か。
正義である。
果たしてそうだろうか?
正義とはものの見方の一つに過ぎない、滅ぼすべき悪を想う存在がいてそのものには全く罪がないとしたら?
そのものの慟哭どこに向かうのだろうか?
しかり、そのものの慟哭は、怒りは悪を滅ぼした正義に向かう怒りは即ち、正義と呼べるのではないだろうか?
悪と正義の戦いとは正義と正義の戦いではないか?
しかして悪を滅ぼすための殺人は罪には問われないのか?
否である。断じて否である。
悪を殺すために行う正義は悪である。
ならば、全ては悪と悪の戦いに他ならない。

正義とは理解されぬものである、切り捨てるものである。
正義の戦いなどない、戦いとは悪があるのみ、味方を殺す覚悟がなければいけない、戦いとは善悪相殺である。故にこの戦いに正義を掲げるは間違いである。
否、それでも正義の戦いはある。悪は滅ぼさなくてはいけない。ならば正義を掲げて戦うべきである。


大体このルートのお話はこんな感じ。
これは答えの出ない問い。だから終わり方も何も解決しない諧謔的な半端なもの。
しかし、ゲームやってるのに倫理とか犯罪心理とかの本で見た様なもんがふんだんに溢れてるって辺りがらしいっちゃあらしいww

中々面白かった、ラノベ的で。