※病気に伴う症状は、その状況により人それぞれです。ここに書かせて頂く病状は、我が家の事ですから、同じ病気を発症したからと言って、全てが同じではありません。
奥さんが視床出血で入院生活となって5ヶ月目…。
まだまだ前途多難です…。
と言うのも…。
痴呆が…。
調子の良い時と悪い時の差が凄いです…。
調子が良い時でも「現実」が分かり、辛そうに涙目で話をして…。
調子が悪い時には「過去の出来事」が「今の出来事」になっちゃう…。
頭の中の「時空」がチグハグの毎日…。
そのほとんどが「ボケ状態」ってのも辛い現実です…。
奥さんが可哀想で…。
でも…。
私にはどうすることもできない…。
ただ笑いながら訂正するだけ…。
一体どうすればイイのか…。
トイレも…。
オムツが外せません…。
でも…。
担当介護士さんの提案もあり、9月29日に私達家族にとっては「冒険」となる「一時外出」で3時間程自宅に帰宅してみました。
病院から自宅まで、あり得ない位の超ぉ〜安全運転で片道45分の移動。
そして、お茶飲みながらオヤツのゼリーやマンゴーを食べて、お喋りだけの一時外出。
でも…。
私や娘にとっては4ヶ月半ぶりに自宅で家族が揃った「幸せの時間」でした。
奥さんは夕方には病院へ戻り、私と娘は寂しい我が家に戻りましたけど、ほんの束の間「明るい我が家」でした。
本当の事を言うと…。
この日の晩に…。
寂しくて涙が止まりませんでした…。
奥さんが帰って来た事は凄く嬉しかったのですが…。
寝る時に奥さんが居ない事が、今まで以上に寂しくなってしまい…。
涙が出て…。
奥さんは…。
案の定、翌日に前日の外出の事を聞いたら「覚えていない」とのことでした…。
「昔の事」は良く覚えているのですが…。
近々の事は…。
記憶に残らない…。
最近では「仕方がない」と思うようにしています。
運動系のリハビリで自立の訓練をしていますが…。
手すりに捕まっていないと立てません。
でも、言い方を変えると「手すりがあれば立てるようになった!」です。
麻痺した右脚の歩行用装具も、今までは病院のを借りていたのですが、今回「奥さん専用の装具」を作っちゃいました!
結構高額でしたけど、奥さんの足にジャストフィット!
借り物とは違って、奥さん自身も「付け心地」はイイみたいです。
作業系のリハビリでは「洋服を着る」、「寝返り」の練習を繰り返し行って、「頭で覚える」のでは無く「身体で覚える」って感じでリハビリしています。
言語系のリハビリでは、やはり「記憶」に関するリハビリと「食事」のためのリハビリが中心です。
食事は禁止食材もありますけど、やっと「普通食」になりました。
コレは嬉しかったです。
奥さんも「お寿司」が食べたいって言ってましたので、私も楽しみです。
病院では「気分転換」に目の前の公園にも行ったりしました。
車椅子に乗ったままですが、前のように奥さんから「花の名前」を教えてもらっています。
そして…。
究極の気分転換に…。
明日、10月20日に奥さんが「一時外泊」で我が家に帰って来ます!
救急病院に入院して、今のリハビリ病院へ転院してまる5カ月…。
一泊二日ですけど、奥さんが帰って来ます!
着替えや食事介助にトイレ介助…。
オムツ交換も…。
一体どんな一泊二日になるのか…。
調子の良かった時に、奥さんがこう言ってました…。
笑いながら「大冒険ダネ」って…。
(苦笑)
私は「プチ旅行」程度って思っていたのですが…。
確かに「大冒険」かもしれませんね。
でも…。
少しでも「奥さんの記憶に残って欲しい大冒険」…。
美味しい物も食べて欲しいし…。
たくさんお喋りしたいし…。
たくさん笑って欲しいし…。
ハラハラ、ドキドキで明日を迎えます。
そして…。
闘病生活「6カ月目」の始まりです。
最近では「メンタル面」でグロッキー気味の奥さんですが…。
立ち止まる事なく、少しずつでいいから「進化」し続けて欲しいです。
では。