《もも》が20歳になった
深夜からたらたらおしゃべりします。
ストーブが活躍中。
甘いぞ、自分に。
すみません。
《もも》が20歳になりました。
ツイートを観て、お祝いしてくださったみなさま、
ありがとうございます。
その少し前から、計画していたんですよ、
20歳になったら一緒にお酒を飲もうな、って。
普通は父親と祝杯をあげるんだろうけど、
うちのオットは体質的にアルコールがだめなひとなので、
その、一度きりの《感慨》を味わえるのは私だなと。
《もも》、
あ、かつては桃凜(とうりん)というハンドルネームで
それゆえのニックネームとさせていただいていたのですが、
今はすっかりあとかたもなく脱ぎ捨てております、
でも、L図書では《もも》と呼び、愛着をもっていただいているので、
変わらず、そう呼ばせていただいています、
まあ、なんでもいいわけですが。
20歳になった日の夜、
自分ではもうはるか後方にすぎた過去で、
どうしても思い出せないのではあるけれど、
ももが私の仕事が終わるのを待って、
その日に祝杯をあげようと決めてくれたおかげで、
もも、にではなく、
その子を生んだ私にとって、
とても素敵な思い出の日になりました。
まあ、あんだけ痛い思いをして生んだのだから、
それくらいのご褒美が未来に待っていてもよかったよね
と、罰当たりなことを考えたり。
だってねー、えらそうな顔をしているけれど、
親になってもいいひとって、ほんの一握りだと思うし、
間違いなく、私はその一握りのなかに入ってはいないから。
ちょっとずつおしゃべりを更新しつつ、という感じであります。
どこで飲むのがいいかなー、と少し前に考えていて、
やっぱり綺麗なところがいいな、
差し向かいで、より、
なんか、少しでも世界と繋がるところがいいような、
だって《20歳の夜》なんだから、15の夜ではなくて。
そう思って選んだのが、阪急グランドビル。
31階までお店が入ってて、そこから夜景が見えるんです。
あくまで、ももに選んでほしかったので、
すきっ腹を抱えて、飲食店街をぐるぐる回ったのでした。
そこでももがTHE WINE BARというお店を選びました。
普段外食しないので、ほんっと、お店には疎いのですが、
結構、大人な雰囲気のお店でした。
http://www.daiwa-j.com/shop_winebar_menu.php
上に掲げたのが、
ももが選んだワインクーラーオレンジと
私が選んだドイツビール、クロンバッハ。
つきだしはチーズの盛り合わせで、
ブラックペッパー、
アーモンド、
りんごのチーズでした。
ほどよい溶けぐあいのチーズ。
大人ですよねー。
外にむかって作られたカウンター席。
窓の外には大阪の夜景。
はるか彼方に大阪城が見えました。
ライトアップされていて、
すこし緑がかったお城が美しかったです。
ももは観ていないので言わなかったけれど、
私は「プリンセストヨトミ」の、
父と子どもがともに歩く姿を思い出していました。
一生に一度だけ、父が子どもに、
《大阪国》の秘密を伝えるために歩くのです。
いや、飲むのはこれからもあるだろうけど、
大人になった日というのは二度と来ないわけだから。
「ここからだとあんたの学校が見えるんじゃない?」
そう言うと、
ももは私の感慨をよそに、
すっと立ち上がるとすみっこへ行きました。
おい、ちょ、おま。
待て、という感じ。
まるで子どもやん。
まあ、子どもですけど、見事に。
子どもは《ポテトフライ》を頼みましたよ(笑)
ピッツァ マルガリータと
カルボナーラ。
ワインバーで食べなくてもいいでしょうが、という類いの。
でも我々親子にはぴったりだろうなあ、
料理知らずで、お子様向けなチョイス。
あつあつのポテトフライとピッツァとカルボナーラ、
ふたりで半分ずつ食べました。
さて、20歳になった感想は?と聞くと、
「いつもと変わりない」
まあ、そうですよね。
劇的な何かがあるわけじゃない。
武田鉄矢さんが昔、
自分の20歳の頃をふりかえって、
《あの頃はもっともぎらぎらしていて醜い年頃だった》
などと語られていたことがありました。
ほおおおお、とその言葉に妙に感動したのですが、
なるほどなあとも思います。
ひとがなんとなく美しく表現したくなるようなとき、
実はそれは《嘘》に満ちているのかもしれない。
20歳の頃って、
まるで5月のようで。
その若葉の色やあたたかな風を爽やかに語りたくなるけれど、
たくましい緑の生長するさまは、
淫靡な、生命力にも満ちていて、
どこか危うく、またはかなくもあるではないですか、
その後の長い辛い責め苦のような雨の日々と灼熱の日々の前で。
20年間で何が一番思い出深かった?とももに聞かれました。
え、あんたから質問?と、とまどったのですが、
息子が20歳ということは、
私も親として20歳、
そうか、私も成人式なんだ、親の、と
妙な妙な感覚にとらわれました。
20年間で何が一番思い出深かった?
の質問に、ごまかさず、
「小学校6年生の頃」と答えました。
そう、ももがいじめを受けていた日々のことです。
「そらそうやな・・」
そして、その頃、朝5時に起きて、
ふたりで朝日を見に行ったことを思い出しました。
「あのときに食べたピザまんのおいしかったことが忘れられない」と
ももが言いました。
ピザまんかよーー、と思ったけど、
私はものを食べたことすら忘れていました。
記憶って、ときに悲しいですよね。
忘れたものはもう取り戻せないというか。
ももが覚えているその日の、何分の一を私は覚えているだろう、
ももがいじめられた日々、
私はその場にいなかったので、
最初っから、知らないことだらけでもあったわけで、
こうやってふたりで一緒にいても、
たとえ親子であっても、
流れている時間やその中身は全然違うんだなあと、
当たり前のことを、でもあらためて感じました。
ももは近い将来のことをそれなりにきちんと考えていました。
就職活動をする段になって、
学校に張り出された求人票で面接に行き、
それで就職が決まった私とはえらい違いです。
今の時代は残酷ですよね。
ひとを早く早く、と大人になることを急がせて。
かわいそうだなあと思いつつ、
でも悪化するばかりの就職戦線を思うと、
きれいごとばかり言っていられない気がしてしまいます。
思いのほか、おなか一杯になってしまい、
お酒を飲みに来たという雰囲気じゃなくなったのは、
私たち親子らしいと思いました。
締めのスイーツは、
グラスに入ったアイスクリームと
濃厚なニューヨークチーズケーキ。
チーズケーキのプレートには
ドラゴンフルーツとマンゴーが盛られていて、
絵画のような美しさ。
スイーツも仲良く分け合って食べました。
「大人になったんだから、これからは喧嘩をへらそう」
こういうセリフを吐く私と、息子の、
大人げない日常がまだまだ続きそうなのですが、
ひと区切りの、
やっぱり素敵な夜になりました。
家に帰ると、
義母から、スイーツが一月分くらい入った荷物が届いていました。
そしてお祝いのお小遣いも^^
ももが、どちらにも等しく喜んでいたのは言うまでもありません(笑)
祝杯を、という割には1杯ずつのアルコール。
まあね、それは追々・・・
それにしても、次にお酒を飲む日を刷り合わせようなんて言いながら
帰途につく未来を、
20年前の私は考えもしませんでした(笑)
お早うございます。
ももくん、ご成人おめでとうございます。
お祝い言うのが遅くなりました。
夜景を望むBARで二十歳の祝杯。
大人として語り合う母と息子。
素敵だぁ…タメイキ
ウチの一年先輩なので、来年はこんな感じなのかなと、いつも憧れをもって
ももくんの記事を読ませていただいてます。
二十歳の記念日、ウチはたぶん、中学生あたりから連れてってたお店に家族で行くと思います。で、たぶんオムライスを作ってもらいます(爆)
遅くなりましたが、
ももちゃんの二十歳のお誕生日おめでとうございます!!!
成人まで無事に育って、ほっと一息ですね、お疲れさまでした。
こんな素敵なかたちで、人生の節目を大事に共に過ごせる親子関係をとても羨ましく思います。
これからもお幸せを願っております。ちの息子の時はどうしていたかな~、9年前、もう忘れちゃいました^^;
誕生日おめでとう、と言うと毎年、めでたくもね~よ、とか言われてしまい、
確かに。と納得しつつ心の中で、
「あんたにはそうでも、私にとっては初めて母になっためでたい記念日。いくつになってもずっとずっと」
と思っています。30年近く経っても昨日のことのように思い出すあの朝のこと。
樹さん、いつまでも、お母さんになった日を大切に♪
お祝いのお言葉、ありがとうございます。
キョーコさんの息子さんも来年、いよいよ20歳ですね!
ご一家でオムライス、っていいなあ。
あったかくて、素敵です。
会話が弾みそうですね。
うちは大人としての会話、だったのかなあ(笑)
一緒にこの日を迎えられた、という感謝を忘れてたような気がするので、
これから日々感謝しないとなあと思っています。
京都のまた素敵なお店を教えてくださいね。
(とこんなところでお願いしちゃった:笑)
お祝いしてくださって、ありがとうございます。
さく蔵さんの息子さんはLと同じ誕生日、
毎年喜びも2倍ですね、その日。
あ、ハロウィンもあるから3倍かな。
子どもとはだんだん遠くなるようでいて、
でも、やっぱり他人とはちがう、
貴重な存在ですよね。
お互い、一人っ子の母親。
親にしてもらった感謝もしないと、ですね。
元気でいてくれる息子たちは親孝行ものだし。
お母さんになった日のこと、大切にします。
ありがとうございます。
そしてももくん二十歳のお誕生日おめでとうございます。
とっても素敵なお祝いができてよかったですね。
お皿を二人で分けあって、というところにお二人の仲の良さを感じます^^
お母さん想いの優しい息子さんですね^^
うちの息子は昨年二十歳になったのですが、離れて暮らしているからと深く考えずに、おめでとう!とケーキの写メを送ったら、「そのケーキはお母さんが食べるんでしょ」とつっこまれてしまいました(汗)舞い上がっていたのは親だけで、息子はとっても冷静でした。どっちが子供かわかりません(-_-;)
お二人を見習わなくちゃいけませんね(笑)
樹さん、これからもももくんとの素敵な時間を大切にしてくださいね!