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Lに捧げるちいさな図書館

≪ L ≫至上主義の図書館へようこそ。司書は趣味嗜好のまま、気の向くまま、あちこちへと流浪しますゆえー♪

GANTZ 観てきました。「えーーーっ。何で加藤が!?」^^2011-01-29

2011-01-31 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品

私は原作をアニメで、最初の方しか観ていないので、原作との比較はできません。
ネタバレは極力控えているつもりですが、まっさらな気持ちで映画をご覧になりたい方は
華麗にスルーなさってください^^
★★★まだ観ていない人にアピールしたいので、今日も上にあげておきますね。

GANTZ 観てきました。
   「えーーーっ。何で加藤が!?」^^
           2011-01-29



初日初回に無事、《GANTZ》を観ることができました。めでたい!^^
館内はね、男女比率半々というくらいでありましたよ、
実は二宮さんファンがかなりの比率で、ついで松山さんファンだろう、
だから圧倒的に女性ファンで埋め尽くされるでしょう、という予測だったのですが、
カップルのかたわれ(サーセン)の男性も多数でしたが、
若い男性もかなり見ましたよ、さすが原作ファンが初日初回を目指してたんだろうなあと
ちょっと感激しました。
みんな引き込まれている感があって、映画の間中、私の席(中央の中央^^)からは
咳ひとつ聞こえなかったです。
実はおなかがぐうと鳴っては恥ずかしいのでポッキー持参してたんですが、
静かな場面では食べられないですよね、でもって戦闘場面ではひきつけられちゃって、
食べるの忘れました(笑)結局食べずに終わりましたよ←さもしいやつですみません。
ほんとにね、水をうったように静かな館内っていうのは、大成功ってことだと思います。
採点シーンはユーモアがあって、次は何で評価されるのかなんて思うんだけれど、
そういうところでは館内がどっと沸いてましたから、
観客がひとつになって見入ってた証拠だと思います。

まずね、何を一番に、と言うと、やはり音楽の川井憲次さんに感謝したいです。
どんなにかっこいいガンツスーツを着ていても、VFXとかCGにお金がかかっていても、
予告編とか、館内放送でかかる音楽が作品をきちんと反映していなければ、苦労も水の泡でしょう。
L3部作(と言わせてくだちい)でがっつりタッグを組んだ川井さん、
男性コーラスというんでしょうか、それが入った音楽はクールでホットでスタイリッシュ、
まさに音楽のGANTZだと思います。ガンツスーツも浮かばれる!!!
「またデスノート」なんて陰口もどこかの記事で読みましたが、
あのゴージャスでかっこいい音楽は世界仕様だと思います。
あんまり音楽についての記事を見かけないので、力説したかったのです^^

私はあんまり映画評を読んでいないので、自分の感想が的を射てなかったらごめんなさいと
ひれ伏してお詫びするしかないのですが、許してやってください。

一部で言われたような《人間ドラマの不在》とか《底の浅さ》とか、感じなかったです。
なんたって、GANTZで何が描きたいのか、ってまだ後半見ていないのに、
そんなふうに切り捨てられるひとたちってすごいなあ、見通せるのかなあって感心しちゃいますよ^^

私はやっぱり、PART1を観る前、観た後の今も、
あれは2011年のフランツ・カフカ「変身」の不条理でしょ?と思うわけです。
ある朝、目を覚ましたら、自分が巨大な毒虫になっていた、
なんで毒虫になったのかわからない、そのなかで状況について考えるわけじゃないですか・・
GANTZの世界もまさにそうで、死んだと思ったら生き返っていた、これは幸運というより、
不条理きわまりないことであるわけで、その圧倒的な衝撃と、いきなり戦えという指示、
わけがわからないうちに駆り出されるというなかにあるので、おなか一杯ですわな。
それでも《変身》の主人公・グレゴール・ザムザと違って、それぞれの人間ドラマ、
そこで出会わされてしまったひとたちのドラマがさらによく描かれていると思いますよ。

玄野と加藤の口論があって、加藤の弱さとか、《偽善者》と言われる、人間的な、
あまりに人間的なありようとか、自分もあのなかへ転送されて傍観しているような気持ちになりました。

松山さんは静かな口調になればなるほど、観るもののこころを揺さぶりましたよ。
気がついたら、何回も松山さん、いや、加藤に泣かされていました。
玄野が加藤との子ども時代を思い出して、あることを決意するんですが、
その玄野の思いにも泣けてしまいました。
玄野が独り相撲をとっている感が否めないという気もするわけですが、
あんな極限状態では、誰も責められないし、そのことで玄野の成長が作品のなかにあって、
すごくよかった、玄野が呆然自失してしまうところでは、観客である私も物語の時間、
何度も転送され、戦闘で衰弱し、仲間の生死を見てきたような気持ちになりました。
まったく作品から意識が離れないからこそ、の気持ちの動きだと思います。

GANTZの100点めにゅーというのがあって、それゆえに、「なんで加藤が?」という、
映画ラストの疑問につながるわけですが、これは完結編の、PERFECT ANSWERで、
どんな説明がなされるのか、非常に楽しみです。

夏菜さん演じる岸本恵、吉高さん演じる小島多恵も素晴らしかったし、
本郷くん演じる西丈一郎もほんとに、原作から抜け出てきたんでしょ?的な適役でした。

それからね、加藤と弟くんの、短いシーンでは、やっぱりツツツーと
涙が頬を流れましたよ!!!
弟くんが作ったあのメニュー、今度見たら泣くね、きっと。

底が浅いだの深いだの、なんで性急に言及するのかわからないですが、
あの異様なありようと、少しずつ育まれる仲間意識、
各々の生活背景も描かれていて、私はすごく好感が持てたし、よく描かれていたと思います。

ここで、ご注意を。
LcWのこげパンこと、あのホラーな自殺場面で気分が悪くなった方は、
GANTZでは相当迫力があって、残虐な戦闘場面が何度も出てくるので、
あらかじめご理解のうえ、鑑賞なさったほうがいいかと思います。

二宮さん、昼間にあのVFX何度も、は怖かったと思うし、
大爆発のシーンやアクションシーンには舌を巻きました。
計ちゃんには惚れます!!
我らが松山さんもすごかったですよ。
こころの揺れがとてもリアルでした。
闘いを逡巡する良心を、究極の場面でよく感じさせてくださいました。
夏菜さんが一目ぼれにちかい恋心を抱くのも説得力がありましたよ^^

ともにお怪我がなくて、本当によかったなあと思います。
まるで石原プロかってぐらいで←古すぎるっちゅう。

そうそう、最後に、松山さんが刀を構えるシーンは超絶にかっこいい!
密やかにつぶやかせたら日本一観客の感情を揺らす俳優さんだと思いますが、
殺陣っぽい動きもたまりませんっ。

後編への期待も高まる予告編が本編とセットになっています、
あわてて席をたたないようにご注意なされませ。


そうそう、田中星人の走る動きが面白いです。
てなわけで、田中星児さんに敬意を表して下記の曲をどうぞ!!


切手のないおくりもの(田中星児ver)





19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こだわりのLの9 (GALLA)
2011-01-29 21:21:11
こんばんは、樹さん。
私も初回(なつかしのウルミラ、舞台挨拶以来
の初日観賞)無事に見ることが出来ました。
もちろん後編の前売りもオマケ付きでゲット。
あ、ガンツスーツぢゃないんですね。加藤クンのほうだけ…でも、とっても素敵です。
そして、座席はお気に入りの番号で…
ちょうどいい感じなので、毎回ここに決めてます。

映画のほうは早く続きが見たくてしかたないと
いったところです。
私も思わず涙が…
Lと重なる場面に(どのシーンかはご想像下さい)眼頭が熱くなりました。
原作とは違った生い立ちですが、あれはあれで
有りですね。
言いたいことはいっぱいあるのに纏まらないし
話せない感じです。
でも、とにかく加藤クン、美しいと思いました。
「計ちゃん!」と呼びかける声があまりに甘く
優しくて、耳の奥でリフレインしています。
岸本さんじゃなくても皆、彼のこと好きになる
と思います。
ガンツソード、ん~!!カッコ良過ぎ!!
パート2でますます活躍しそうで楽しみです。
しっかし、ラストシーンでのあれは誰???
多分これ、樹さんが疑問に感じられたところと
同じですね。(原作見てても分からない設定)
ナゾが謎を呼びます…。
落ち着いたら(?)またガンツ話させてほしい
と思っています。まだまだ興奮状態なので…

返信する
Unknown (藤原)
2011-01-29 23:35:33
おおお~!
樹さんの心のこもったレビューで 滅茶苦茶見たい気持ちになりました!
今週 来週中に行くつもりです なかなか盛況なようですね
加藤は つべでアニメバーを全話流し見しましたが

加藤と弟の話は泣けて仕方なかったです 二時間じゃそこは どこまで描いてたか分かりませんが

あの 自分もまだ子供(原作は高校生)なのに 一生懸命弟にとっての最善を尽くそうとするのがね(泣)
後 映画の加藤と弟はどういうラストか知りませんが
原作は 本当に泣ける

他の方のレビューでも 人間ドラマで丁寧に描かれてるのは 加藤エピ と書いてる人が結構多いですよ

後半も楽しみ

返信する
Unknown (キョーコ)
2011-01-30 08:02:42
樹さん
お早うございます。
私も昨日観てきました。

深~い考察は置いといて、「絵づら」が私好みな件。

主演の方が力説されていたCG、あれは「CGが」良かったというより、視覚効果チームが同じベクトルで映画製作に携わっていたればこそでしょう。

ケレン味、伝統の特撮、怪獣映画でお約束の構図など、まさに「日本映画」でした。嬉しいです、こういうの。

玄野も加藤も毛穴とか無修正で生々しくて、ドキッとするリアリティでしたし、
細部にいたるまで計算づくのチープ感(褒めてます)がGANTZ世界にしっくりはまっていたし。

何よりGANTZ玉の質感が! 大満足です!
返信する
おはようございます。 (なか)
2011-01-30 08:25:44
二回目の書き込みです。
 映画や音楽に限らず、評論は、否定的な意見を書く方が簡単だから、そうなりがちだと思います。
 作品を生み出すことができない人も、誰かの作品を否定することで、造り出した人より、センスがあるかのような雰囲気をだせる気がしますし。
 そして、私は好きな作品を否定されると、センスを否定される気がして、好きなものを好きって言いにくいです。
だから、なにってこともないですけど、そんな感じです。
 
返信する
Unknown (chiyo)
2011-01-31 00:19:42
こんばんは☆☆
プチおひさ・・・ですよね^^;

私も、初日初回を意気込んで観て参りました←このためだけに休みを取りました(笑)
まず、私はアニメは観ていません。
原作漫画は、28巻まで読みました。
そんな状況の私ですが、結論として
「とっても良かった!面白かった!!」と言える作品だったと思いました。
私の場合、原作を読みはしましたが全くあの世界観に入り込めず、
終始「う~~ん」だったんですが、
映画の方は、すっごく引き込まれて見入ってしまいました。
CGも違和感なくって、ぐろいシーンも全然OKでした。
加藤と弟君のエピソードもグッときたし、弟君が一人でご飯食べてるところで泣いちゃいました~~
すぐにでも二回目を観に行きたくってウズウズしてます(笑)
そして、後編への謎??
まさに、「なんで?なんでーー!?加藤~~」って
叫びたかったです。
早く、後編観た~い←映画を楽しんだ人みんなの叫びですよね
私が観た映画館では、エンドロールと同時に席を立つ人が多くって残念でしたよ

それにしても、松山さんは本当にスクリーンの中でこそ一番輝く人だなぁ~~と
そんな風に思いました。

ごめんなさい・・・まとまらない上にしょ~もないコメントで・・・シツレイしました(汗)
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Unknown (まろうさぎ)
2011-01-31 07:59:49
おはようございます。
原作は結局1ページも読まずに映画を見ることになりました。
実は、見た直後は、結構モヤモヤしたんです。「星人と戦わずに制限時間を過ごすという選択肢はないのか?」とか「星人を攻撃しなければ、向こうも襲ってこないんだよね」とか「千手観音が“復讐する”って、ありえない」とかとかとか…
(星人の性質って、その本質を外しては意味がないと思ったので)

でも、日曜日に関東で放送された「ニノ松inLA」の二宮さん・松山さんの言葉で「もやもやしたままでいいんだ」となんとなく納得(?)しました。

そして、予告などで流れていた加藤の華麗なソードさばきとスチールの加藤の目が、別人のようで、「闘いたくない加藤」と矛盾していて「いつ闘う覚悟を決めるの?」と思っていたら…、「なるほど、そういう展開か!!」と、一気に楽しみになりました。さ、あと2回は見てこなきゃ♪
返信する
Unknown (まろうさぎ)
2011-01-31 09:29:55
ネタばれですが…
玄野くんの卒業アルバムに加藤が書いた「一生友達!」の「達」の字が間違っているんですが、この間違え方、松山さんもしているんですよね(ま、ポピュラーな間違いですが)。
だから、あれ、きっと松山さんの直筆ですよ!
返信する
Unknown (うらら)
2011-01-31 16:55:54
樹さん、こんにちは☆

私も初日に観に行ってきました!
は~~~加藤カッコええ♪状態です(*^_^*)

それから田中星児さんの曲もありがとうございます。
もうあれを聞くと田中星人しか思い浮かばない(笑)
私、松山くんの出演作の主題歌をよくケータイの着メロにするんですが、
ガンツに関してはこれかラジオ体操の歌しかないですよね~
どうするかな(笑)
返信する
Unknown (おん)
2011-01-31 23:15:40
樹さん、こんばんは。
私も初日の初回で見て来ました。
実は何度もこちらに書き込ませて頂こうと試みているのですが、
うまく気持ちを現わす事が出来ません。
敢えて言うなら興奮!というところでしょうか(笑)
松山さん、やっぱり凄い俳優さんですね。
デスノートではあんなに心が読みにくい役を演じていらっしゃったのに、
加藤は心の奥が感じ取れる演技。
凄いです。

私も最後はえぇぇぇぇ!加藤~~~!!!
え?加藤?
という感じでした。
続きが早く観たいです。
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GALLAさんへ ()
2011-02-01 01:09:46
思わず語りたくて仕方がなくなる映画、ですよね、GANTZは。
それだけ衝撃と感動も大きかったということでしょう。
何度も観に行きたくなりませんか?
時間がなかなか取れないのでくやしいです。
じっくりといろんな角度から観たいですね。

しばらくしてから、みんなでおしゃべりしたいですわ~。
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