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≪再掲載≫20180911都若丸劇団於梅田呉服座昼≪若丸祭り②≫「荒神山」(樹)

2020-03-15 | 都若丸劇団

≪再掲載≫峯先生をはじめ、東映の方にも加わっていただいての都の御芝居「荒神山」。
若丸祭りという祭りの日に、こんなに大きな、レアなお芝居を見せてもらい、
しかも、舞踊ショーでは「あゝ、松の廊下」もあるという、
贅沢この上ないコンテンツ!感無量でした!
お見送り写真、このかつら、座長によくお似合い。可愛いなあ。
追記完了。


≪再掲載≫20180911都若丸劇団於梅田呉服座
      昼の部≪若丸祭り②≫「荒神山」(樹)

(舞踊/都若丸座長+α :敬称略)
第一部 オープニングショー
「巡る愛」若丸座長女形
舞斗
「化粧」若丸座長女形
紗助
「たまゆら」(群舞)若丸座長女形



第二部 お芝居
≪荒神山≫

(粗いあらすじ)(漢字は当て字)

仁吉(若丸座長)とお菊(ひかる)は夫婦になってまだ3月。

お菊の兄は加納とくじろう(あきら)。

神戸の長吉(かんべのながきち)(星矢)が、ある日、とくじろうに、親の代からの縄張り・荒神山を

盗られてしまったと相談にくる。

弟分の長吉に相談されて、あとには引けない仁吉。

お菊に三行半をもたせ、国元に返す。

お菊はとくじろうの元に戻り、仁吉が板挟みになって悩むことがないように、と自害して果てる。

仁吉はお菊が亡くなったことを知り、慟哭するが、荒神山に長吉と殴り込みをかける。

卑怯にも鉄砲で仁吉を撃つとくじろう方。

次郎長一家から助っ人軍勢を連れて戻ってきた大政?(剛)らが場を制圧。

重症の仁吉は戸板の上に乗せられ、お菊の幻を観たことを口にし、すぐにそっちに行くからな、と

お菊に向かってその名を叫ぶ・・・・。




第三部 舞踊ショー
「とまらない ha-ha」若丸座長たち
「かささぎ橋」剛
「ひとり旅~りんご追分」若丸座長たち
ゆかり
「今夜はフィジカル」(群舞)若丸座長たち
京香
「あゝ松の廊下」若丸座長たち
あきら
「男の証」(群舞)若丸座長たち



≪口上挨拶&ミックスジュース≫
センターは若丸座長
都側「ぼくたちはみなさんの笑顔をつくります」
客席「もらった元気をまたひとへ」
曲は「タッチ」

明けは
「月光」星矢

若丸座長、紹介のいじり「(星矢は)色気を通り越して・・・すけべ」(爆笑)
「メヂカラはカラスかあいつか」(爆笑)


「愛燦燦」若丸座長たち
「おしろい花」キャプテン


≪ラスト舞踊≫
「WILD WILD WILD」

≪アンコール≫
「ニューガール」



まずはセトリのみUP致します。
間違いなどございましたら、ご容赦くださいませ。

**********************************************************
(口上挨拶)

若ちゃん「このお芝居、久しぶりにしました。初めてしたのは30年前。

広島のちびっこ大会で。もう一度、吉良の役をやったんですけどね、ちびっこのなかで、

お芝居に出たのは3人だけ。僕と葵好太郎と、大日向こうせん?(聞き取れず。すみません)

あとはみんな舞踊ショーにだけ、出てました。その時にね、お芝居って楽しいなと思いました。

20歳超えて、3人で再演やったんですけど、あれは四国の松山劇場やったかな」


若ちゃん「城月ひかるのお菊役、18歳がだんだんとね・・・(笑)

いや、キャプテンも40代でやってたんですよ。芝居のうそ、歌舞伎の役者さんなんか、

70台でも18歳、やりますからね」


若ちゃん「18歳というても、18歳の女優さんではなかなかできないでしょ。

18で、炊事洗濯なんでもやります、連れてって、というひとはおるけどね」(爆笑)


若ちゃん「いま、38、二年で40です。仁吉は20代の、舞斗や雅輝なんかがやる役なんやけどね。

役を削られていくとなくなってしまいます。だから僕は好きなようにやってやろうと。

30代では股旅をやろうと、やってきたんですが、40代には侍をやりたいなあと思ってまして、

さしあたっては、戦国武将の、織田信長や独眼竜正宗をやりたいなあと思ってます。

そのままやったらね、明日の朝にお帰りいただくことになるから(笑)、1時間から90分くらいに

まとめてね、荒くれをやりたいなあと」


若ちゃん「・・・お昼の部だけで大入り4ついただきました。300人やて。ありがとうございます。

東映のみなさんにもお力添えいただきました。

松永さん、キャプテンより出勤率ええのんちがう?(笑)

殺陣のお稽古とか、やりましてね。峰さんは古希(数え年70歳)ですよ。素晴らしい!!」


若ちゃん「・・・22日は梅田呉服座5周年公演をやらせていただくことになりました。

うちの劇団がここに乗って、人気に火がついたのでね、お祝いをやらせていただきたいということで。

誰かの誕生日と、新作お芝居の稽古が重なるというのでね、誰かの誕生日が終わってから(笑)、

最初21日にやらしていただこうと思ってたのを、スライドして、22日にすることになりました。

誰かの誕生日のためにね(笑)」




風邪のため、意識もうろう、間違いや不手際がありましたら、ご容赦ください。

感想、後で書けたら書きます~。



時間がないまま、風邪に突入。なんてていたらく。しかたないや、人間だもの。
≪荒神山≫、ずっと脳裏から離れない、最終最後の場面。
瀕死の仁吉(若丸座長)が戸板に乗せられ、そのうえで、半身になって「お菊!」と叫ぶ。
そのお菊(ひかるさん)は白装束で、亡霊となって、仁吉の前に現れて消えたけれど、
一切、言葉をかわすこともなかった。
届かぬ想いが、最期にも、無念となって残ったのだなあと思う。
語らせなかったその演出、悲しすぎるけど、余韻を残した。

殺陣がすごかった。
都の舞台を観ていると、当たり前に思ってしまうけれど、あのスピードは尋常ではない。
峰さんとの呼吸もぴったり。
たまに見る座長大会やよその舞台ではあんな殺陣は拝めない。
あらためて、すごいなあと思うし、
時々、座長がこれから先のためにからだを鍛え上げないと、殺陣などのスピードが一瞬遅れると危ない、
とか言われるのが、納得できる。
(CMの岡田准一さんのフェイタスでの殺陣、どこがキレキレなんだよ!といつも思う。
からだのリアルな動き、嘘はつけない、騙せない!!)

舞台を観た後、やはり、なんで神戸の長吉があんなお願いを持ち込むねん!と腹がたったけど、
役者さんとしてはやりがいのある役だろうなあと思って星矢さんに聞いてみたら、
やっぱり「すごくやりごたえのある役」と言われてた。
狐狸狐狸話でも前半のおっとりした店員が後半策士になる役で、さすがと思わせたけど、
「憎まれたらうれしい役です」と。うん、憎たらしかったよ(笑)

そして、加納とくじろうを演じたあきらさんは新・関東嵐と同じように、非道な親分を演じたけど、
申し訳ないけど、私は剛さんに演じてもらいたかった!
ヒールやらせたら右にでる人がいない剛さん!
剛さんに、「次回はぜひ!」と言ったら、「でもとくじろうは年上ですからねー」と。
「役者だからできますっ!」とリアル年齢じゃないことを強調!
剛さん「おじいさんならやってますけど」に私「春雨のおじいさんはあかんて」(笑)
剛さんの演技はヒールで最高だから、仁吉とのやり取りが観たかったー!
神戸の長吉を追い返すところも!

4,5年ぶりだというレアなお芝居、きっと都にはいろいろあるのだろうなあ。
キャプテンが座長の頃には悲劇中心だったということだし。
時間がないだろうけれど、年にいくつか、レアなお芝居を掛けてほしいなあと、
今回の感動力作を観て思った。


あああ、殴り書きでもいいから、直後に、座長の姿を、自分の想いで刻印しとくべきだったと、
痛切に思う。
きっと、自分がいつかまた読んだとき、自分の感動に、与えてもらった感動に感謝できると思うから。






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