松山くん、話しながら頭の中を整理してる？ ①

インタビュー読んでて１回キリでは頭に入らないので、読み直します。
その読み直してるあいだ、松山くんが目の前で話してる気持ちになります。
含蓄のあること、言ってもらうと、その時間が長くなりますね、へへ。
（2007/10/13付記事を再掲載しています）

彼の言葉は
間違いなく≪生きている≫


松山くんの言葉のなかで、印象的なかけらを拾うと、
辛くなってしまうことがあるかもしれません。かけらをみて、
ぽろりんって泣かないでくださいね。松山くんのおしゃべりを
ずーーっと聞いて、（右から左へ受け流さないでいいです）
ああ、このときは、こんなふうに考えたんだって、
その場のすみっこで眺めていた気持ちになりませんか。
きっと今日も松山くんは言うと思うんですよ、
「ええ、あれから大きな変化がありました」って。
追いかけないで、そのときの、その場で耳を傾けましょうか。
松山くんは今日もまた、元気ですよ、きっと・・。


（松山）
今まで一生懸命取材で話してきたことは、
もしかしたら自分自身を≪立てる≫ためや≪守る≫ため、
そして≪崩されない≫ための言葉だったんじゃないかと
思いまして。自分が発した言葉のなかに、なんか、
裏があるような気がしてきたんです。
この前知り合いにも指摘されたんですけど、
僕がしてきたことって、
逃げ場を作った上での発言だったり行動だったりで、
結局のところ全部自分の計算内というか理屈内で
全てを収めてて、ある意味それって≪自己防衛≫みたいな
ものだと。
でも何から自分を守っているんだろうと
考えると、たとえば物事に≪ジャンル≫をつけなきゃ
いけない、つけたがる・・そういう風潮からの
防衛だったり、≪僕は間違ったことはしていない≫という
自信が崩れないように自分自身を防御したり、
そういう傾向があったなと気づいたんです。
でも僕はそれは凄くくだらないというか、今の僕がやってて
どうするんだっていう話で、最近凄く反省してるんです。
でもだからといって、今まで理屈の中で、自分の範囲内
だけで行動してきたことが悪いのかといったら、
必ずしもそうではないと思います。そのこと自体が
悪いのではなく、バランスなんですよね。
その≪内≫の部分に偏りすぎてるからいけない訳で、
内と外との両極そのものは間違っていないし、
どちらも必要だと思うんです。
ただ、そのバランスが今の僕はうまく
取れていないんだなぁと感じてて。
それなら、どこでバランスを取るかと考えたら、
僕にとってはやっぱりお芝居しかない訳です。
で、そのお芝居が今の僕の
≪逃げ道≫にもなっているんです。

（松山ケンイチそのものの姿でない≪芝居≫が
もうひとつの≪極≫になっていると）

（松山）
そうです。僕自身の生活の中での逃げ場なわけだから、
そこがなくなってしまったら僕は悪魔みたいな
人間になるわけで。それに気がついたというか、
今までもどこかで気付いてはいたんですけど、
そこにフタをしている自分がいて、自分のそういう
部分がバレないようにバレないように・・・・
していたり。ズル賢いというか、僕はそういう
性質を持っているんだと認めて、ちょっと意識が
変わってきたんです。
　　　　　　　　　(プラスアクト　2007．vol.13より引用）


「人のセックスを笑うな」完成披露記者会見でも、
でもサービス精神旺盛で、
共演者をたてるコメントとふるまいで、
場を盛り上げた松山くん。
どこかで、○○○様とは違うな、っていう、
コメントを拾い読みしましたが、
作品を出演者たちで、舞台挨拶の場所でも
まだ愛情をかけて育てようとするような、
そんな心遣いがいつも感じられて、
だから、松山くんの舞台挨拶やイベントには
みんなが参加したくなるのだと思います。

活字メディアに登場する松山くんは
少年の純粋さと、大人の男性の部分の
ジグソーパズルでできていうかのようで
え、このピースはどこのだ？と
こちらが手にとってとまどうものもあるけれど、
やっぱり惜しげなく、サービス精神旺盛に、
今の自分を精一杯語ってくれる気がします。

ほら、編集者だって困ってる（笑）

≪自分が発した言葉を相手が更に発展させると、
大きく頷くときもあれば、新たな解釈法を
見つけたかのような表情をする時もある。
面白い。彼の言葉は間違いなく「生きている」≫

これって、言葉の外側でないと
まとめられなかったんだ（笑）