運動不足解消にと、ここ数日
自転車通勤を再開している。
会社に出勤し、制服に着替えていると
窓ガラスを打ち付ける音が聞こえた。
激しく降る雨を見て、
間一髪。濡れずにすんでよかった。
と思った。
って、喜んでたら、
朝早くから屋根のない場所で
作業予定があった会社のＴ君
今頃、予期せぬにわか雨で
ずぶ濡れになってる事だろう。
可哀想に・・・
間一髪！と喜ぶ私と
一方Ｔ君は、ずぶ濡れ。
そういえば、
事務所の外人君が
母国の（番組）話をしてた。
好きになった相手が盲目の女性。
それでも結婚をし子供を授かった。
悲しいことに、産まれてきた
子供も盲目だ。
家族が暮らすのは、片田舎の
切り開かれてない小高い丘の上。
木々に囲まれ、獣道しかない。
目の不自由な家族の安全を考えると
とても危険な道。
そうだ！自分で、道を作ろう。
と、頑張ってみるが、
大きな木も石も、町までの距離もある。
途方に暮れる。
村の人たちに応援をお願いするが
誰も取り合ってくれなかった。
それから、彼は
仕事が終わり、家事育児の手助けをし
毎日毎日、一人で道の舗装をした。
２年という長い歳月をかけて。
現在、その道は
人も自転車も通れるようになり
隣町への抜け道にもなっている。
何の手伝いもなく
彼を助けてあげなかった町人が
彼一人で切り開いた、この道を
いま、当然のような顔で行き来している。
報道の人が、
町の人の往来を見てどう思いますか？
という質問に対し
自分が作った道を
たくさんの方が利用してくれて
僕は、とても嬉しく思います。
あなたは今、幸せですか？
あなたの家族は幸せですか？
貧乏ですけど僕はとても幸せです。
仕事や家のことで疲れる事があっても
家族の顔を見れば疲れも癒されます。
ただ、家族は幸せかどうかわかりません。
僕のように家族の顔を見て、
心が癒されるということができないから。
だから僕は、これから先もずっと
僕にできることをしていきます。
そんな話を聞いて、
雨に打たれず喜ぶ人
雨に打たれ嘆く人
雨に打たれても幸せでいれる人
色々な人生があるなって思った。
あなたは今、幸せですか？
私は、
あなたに会えて幸せです。
