先日、久しぶりの友人に会った。
よく食べた。
よく喋った。
楽しかった。
彼女と行った二軒目のお店は
深夜のファミレス
広い店内の隅っこの方で
テーブルの上に、二つ折りのメニュー表を立て
他人の視界を遮るようにして
うつ伏せで寝ているお客さんが居た。
メニュー表のその向こうには
帽子を被ったご婦人が
テーブルに伏せた状態で寝ている。
店員さんは、敢えて彼女を
起こさないようにしているのか、
彼女の存在が無いかのように
店内を動き回っている。
何か深い事情があって
あの店で三時間以上寝ていた
幸子さん。
名前は知らないけど、幸子さん。
希望が失望や絶望に変わり、
幸多き人には程遠いように見えたので、
私は幸子さんと名前をつけた。
幸子さん、
あなたには帰る家がないのでしょうか？
寝る場所がないのでしょうか？
ファミレスは深夜2:00閉店。
幸子さん、
あの後あなたは
ちゃんとお布団で眠る事が出来ましたか？
幸子さん、
生きていると、
色々ありますよね。
限られた命のあいだ
幸せを求めるより
幸せをと思える心であることを
保ち続けていたいですね。
あなたも、わたしも
