ドラマ版を見ています。
平野さんの原作は未読。1話目は佐伯(阿部サダヲ)が鳩をいじめてるのを注意したことで逆上、嫌がらせを受け、徹生(柄本佑)自殺という流れで、佐伯がサイコでホラーっぽい内容なのか?と思っていたら、そうではない方向にお話が行きました。
3話目と4話目はは、凄くガツンと来るシーンがあったのです。
2話迄は普通に見ていたのですが3話以降は自分に響く内容でガッツリ集中!
引き込まれてしまっています。
4話目は佐伯がゴッホの自画像を見ながら説明するシーン、自分が自分を自殺に追い込む阿部サダヲ演じる佐伯の説明が凄かった。
3話目は日本中の復生者(生き返った人間)が集う会で出会ったダンディな外国人の男性ラデックさんとの会話。ラデックさんは過去には罪深い事もしてきた弱い人間だったのに、火事の時おばあさんを救おうと火の中に入っていって死んでしまった。通常ならばそんな事をしない人間だったのに。
死に際に行った立派な行為が、過去の罪を帳消しに出来るわけではない。それなのに世間の人は立派な人だったと彼の事を思ってしまう。
絶対に自殺なんてする人間じゃないのにと徹生(柄本佑)が自分を責め憤るのですが、ダンディさんも自分らしくない行動をして死んだ人間なのですよね。
「あなたの死(自殺)が、それまで今までしてきた素晴らしい事を帳消しにしてしまう、あなたの人生を否定してしまうなんてことは決してありません。
たまたま最後にこぼしたインク壺の色が全部一色に染めてしまう。そんなことは間違っています。
死は、私たちが生きている間、それまで数えきれないほどしてきた行為の中の、たかが一つじゃないですか。」とラデックさんが言うんですよ。
これ、凄くストンと心を軽くしてくれた言葉でした。
その後、翌朝のレストランのシーンで、複数人とテーブルに座って世間話をしている時の佐伯のセリフに、共感してしまう処がありました。
男「生きる事が好きとか嫌いとかじゃないんだな。生きることは人間の義務です。」
佐伯「自分の命をどうしようと、絶対に個人の自由だと思う。」
女性「生きる意味は、頂いた命だからですよ。その命をまっとうするのが・・・」
佐伯「人間はいずれは死にます。それをただ待っているだけの人間は立派で、自分の意志で命の始末をつける人間をけしからんというのは、どんなさもしい価値観なんですか?」
男「それは生きる勇気がない人間だから、臆病で怠け者だから、生きる義務に背を向けて死に逃げ込むんです。」
佐伯「生きる事が義務なんて誰が決めたんですか? 勝手に決めないでください。
義務だとか勇気だとか言ってないで、生きる意味を教えて下さいよ。」
このドラマ見て良かった!
あと残す処1話ですが、原作も読んで見よう!
平野さんの原作は未読。1話目は佐伯(阿部サダヲ)が鳩をいじめてるのを注意したことで逆上、嫌がらせを受け、徹生(柄本佑)自殺という流れで、佐伯がサイコでホラーっぽい内容なのか?と思っていたら、そうではない方向にお話が行きました。
3話目と4話目はは、凄くガツンと来るシーンがあったのです。
2話迄は普通に見ていたのですが3話以降は自分に響く内容でガッツリ集中!
引き込まれてしまっています。
4話目は佐伯がゴッホの自画像を見ながら説明するシーン、自分が自分を自殺に追い込む阿部サダヲ演じる佐伯の説明が凄かった。
3話目は日本中の復生者(生き返った人間)が集う会で出会ったダンディな外国人の男性ラデックさんとの会話。ラデックさんは過去には罪深い事もしてきた弱い人間だったのに、火事の時おばあさんを救おうと火の中に入っていって死んでしまった。通常ならばそんな事をしない人間だったのに。
死に際に行った立派な行為が、過去の罪を帳消しに出来るわけではない。それなのに世間の人は立派な人だったと彼の事を思ってしまう。
絶対に自殺なんてする人間じゃないのにと徹生(柄本佑)が自分を責め憤るのですが、ダンディさんも自分らしくない行動をして死んだ人間なのですよね。
「あなたの死(自殺)が、それまで今までしてきた素晴らしい事を帳消しにしてしまう、あなたの人生を否定してしまうなんてことは決してありません。
たまたま最後にこぼしたインク壺の色が全部一色に染めてしまう。そんなことは間違っています。
死は、私たちが生きている間、それまで数えきれないほどしてきた行為の中の、たかが一つじゃないですか。」とラデックさんが言うんですよ。
これ、凄くストンと心を軽くしてくれた言葉でした。
その後、翌朝のレストランのシーンで、複数人とテーブルに座って世間話をしている時の佐伯のセリフに、共感してしまう処がありました。
男「生きる事が好きとか嫌いとかじゃないんだな。生きることは人間の義務です。」
佐伯「自分の命をどうしようと、絶対に個人の自由だと思う。」
女性「生きる意味は、頂いた命だからですよ。その命をまっとうするのが・・・」
佐伯「人間はいずれは死にます。それをただ待っているだけの人間は立派で、自分の意志で命の始末をつける人間をけしからんというのは、どんなさもしい価値観なんですか?」
男「それは生きる勇気がない人間だから、臆病で怠け者だから、生きる義務に背を向けて死に逃げ込むんです。」
佐伯「生きる事が義務なんて誰が決めたんですか? 勝手に決めないでください。
義務だとか勇気だとか言ってないで、生きる意味を教えて下さいよ。」
このドラマ見て良かった!
あと残す処1話ですが、原作も読んで見よう!
まさかこんな展開になるとは…。
全5話は短いですが、それくらいにしておかないとキツイですかね。
私も原作、読んでみたいです。
妻役の鈴木杏さんが「拾われた男」の社員役とあまりに違ってて、これも凄いと思いました(笑)
一生懸命に観ていますが、「 空白、、、」は、佐伯の言わんとしていることが、わかるようでわからなく、私には難しいです。
きっと、精神的にきつい人もいるはず。
原作を読んだら、理解できるのかな。
そうなんですよね、5話でお終いって、どういう風にまとめるんだろう・・。
>妻役の鈴木杏さんが「拾われた男」の社員役とあまりに違ってて
私もそれ、いつも頭をよぎってました。
しかも、最近始まったドラマ「初恋の悪魔」に柄本君と太賀さんが出てるので、色々ごっちゃです。
コメントありがとうございました
ウエスティさんも、ドラマご覧になられているんですね。同じの2つも見ていて嬉しいなー!
そうんですよ、なかなかに難しいテーマや題材を扱っていて、考えさせられますよね。
精神的にキツイ人もいらっしゃるかもしれませんね、色々テロップで、注意事項なども出たりしてますし・・・。
なかなか正面切って自殺について深く描く作品って、今まで見た事がなかったので、私としては見ごたえもあって、よくぞこういう内容を作ってくれたなーと思っています。
勇気を出して?2話目以降も見よう!って思いました。
あ、一応録画し続けていたんですね?
私も2話まで見て、まあまあかなぁ・・・って思っていたら、3話から(たまたま自分に響く箇所があったからだと思うのですが)真剣に見る様になりました。
でもなー、私がぐっと来た箇所について、どう思ったか?と夫とかに聞いてみたら、別に何も感じなかったらしいので、あまり期待しないでご覧になってみて下さい。単に私だけが、ガツンと来ただけなのかもです・・・
私も同じく、ぐっと来ましたよ(笑)
最初からそうでしたが特に中盤から↑、記事にあるような復生者の集まり当たりのセリフ考えさせられたな。そして4話のゴッホですよ。あ~~ここであの表紙のゴッホ(本の表紙)なのね・・って。
<自殺したゴッホも、元気だった頃のゴッホ自身に殺された>
怖かったな~~あの沢山のゴッホの自画像が画面に映ったとき。
今日は平野さんのユーチューブのイベントがあるので(サイトに載っていた)聞いてみます。結構嵌っているのよね(笑)
5話も想像できない展開になりそうで
いまから楽しみです。記事にしてくれてありがとう・・
コメントありがとうーー!
みみこさんも、ぐっと来てたなんて、凄く嬉しいな。
そうそう、原作本の表紙がゴッホだったんだね。私は後から知ったんだけど、やっぱりあのシーン(部分)は凄く印象的だったものね。
それと、平野さんの昨日の配信、見たよー!情報ありがとう。
生のお話、凄く内容濃かったね。あんなに一杯お喋りする方だったんだね。
今まで数冊しか彼の本読んでないのだけれど、一杯語りたい事がある人なんだろうな・・・というのは感じていて、やっぱりそうなんだー、ってハッキリそこが解ったわ。
だからメインのストーリー以外に、あんなに沢山の問題やらが散りばめられているんだなって。それが彼の手法?小説なんだね(現在の)。
みみこさんから教えてもらわなかったら、配信も知らなかったし、見れなかったから、感謝感謝です!
それにしても、36歳の時にお父様がお亡くなりになられていて、当時1歳だったとのこと。(知らなかった)
彼の小説で、母子家庭の息子のお話とか結構あるものね。
きっとお母さん思いの優しい息子さんだったんだろうなあ・・・と勝手に推察。
昨日の配信見て、未読な過去の作品も幾つか読んでみよう!って思ったわ。
いや・・・凄い!
阿部サダヲさんの演技が、凄すぎる!
内容もね。重いですよね。
阿部さんの「生きたいから死ぬんだよ」(一語一句同じでは無いと思うけど)
というセルフに、胸がググっとなった。
このドラマ、消さずに観て良かったです。
latifaさんのこのブログが無かったら、観ずに消してたと思います。
ありがとう。