先に原作を読んでから、映画を見てしまいました。まずタイトル「空中庭園」っていうのがちょっとそそられます。
原作者の角田光代さんは、映画と小説は別物と思って、楽しく拝見させてもらったとお話されていました。
映画はホラーっぽい非現実的?な味付けがされていました。原作は、虚無感が漂いながら現実的で、たんたんとしながらも、ちょっぴり毒が入ってるのが好きでした。
このお話の面白さというか、主だった部分って、ディスカバリーセンター(日本各地に近年出来てる郊外型ショッピングモール)たる存在?と、自分の出生決定場所 受精場所がどこか?(こんな事重要視して考えた事もなかったので面白いな^^)と、このお母さんの理想の家族像?を演じる学芸会家族的な部分と、お母さんの計画的?人生計画?、お母さんとその母の確執というか・・・苦い過去・・・でした。
やっぱり小説は「秘密の無い家族」の裏で、家族全員それぞれのメンバーの隠してる秘密や現実を詳細に描いているので、面白いのは当然ですが(映画では、旦那と息子の部分がちょっと触れられ方少なかったな~)それでも、小説を読んでなかった家の旦那が結構面白く見ていたことを考えれば、映画としては結構良い出来だったのかもしれません。
映画では小泉今日子が、迫力の演技力で、いつの間にか、可愛いキョンキョンは、怖い凄みのある女優さんに変わっていたのでした(昔、踊る捜査線の映画だったかな・・・コンピューター扱う犯人だか悪人役を小泉今日子がやったとき、凄い怖くて迫力満点だったので、この路線は彼女に合ってるな~って思ったけど・・・。この映画で一番良かったのは、やっぱりキョンキョンが、このお母さんを演じたこと。これに尽きると思います。圧倒的な支持絶賛を受けて、2005年の日本映画賞を各賞を受賞したのもうなずけるというものです。
あと大楠道代さんは、いつもながらド迫力で凄いですね・・・。怖かっこいい、おばさまです。「春の雪」でも凄かったし・・・。
旦那役の坂尾さんもとても合ってました、ソニンはちょっとイメージ違ったかな・・・。息子役には、広田レオナの息子が。こんな大きな子供がいるんですね・・。
監督 : 豊田利晃(去年薬物で逮捕されちゃったらしい・・)
出演 : 小泉今日子 大楠道代 鈴木杏 瑛太 國村隼 板尾創路 ソニン
2005年秋公開
★以下ネタバレです★ラスト場面も書いてしまってます。文字反転してください
ベランダで血の雨の中「ア~~~!」の連続は、私は????でした。蕎麦屋の女の子をメッタ刺しも小説では無い部分で、いきなりあのシーンの挿入でびっくりしました。
「おかあさん、もう死んじゃって」(少々セリフ違うかも)って何度か言うシーンがありましたが、1回だけじゃなくて何回かあったのが、効果が下がっちゃったかな?って少し思いました。小説ではああいうドカーン!!ってシーンは無いんでしたよね。★ネタバレ終了
空中庭園のロケ現場は、横浜の港北ニュータウン(観覧車もちゃんとある・・)だそうです。
港北ニュータウンについてのHP
mapion 地図
検索してたら、大阪に、空中庭園付きの建物?があるらしく、この映画小説とは無関係みたいですが、それもちょっと興味沸きましたがまだ調べてません(^^;)。
角田光代さんの本は、対岸の彼女あらすじ・実写版比較などを最初に読んだのをきっかけにして、その後色々読んでみましたが、たいがいが面白いです。後日別枠で、まとめようと思っています。
まとめました角田光代さんの小説色々 感想まとめ
そうなんですよー、是非いつか機会があったらば、原作も見て頂けたらな~って作品です!
とみさんの母と娘の部分のレビューというか、なんというか、自分に当てはまる部分が一杯ありました。
私の場合は自分が親になって娘を育てる様になって、親のありがたみ?とか、失敗を責めてくれるな・・色々・・・やっと解る様になった次第です・・・
それと、人間の記憶って、ほんと曖昧で、、勝手なものだな・・・って年取って?しみじみ思うことがあります。
・・・そうなんですが、原作と映画で、またずいぶん、違うんですね。原作では、家族それぞれの視点がもっと描かれているんですね。言われてみると、映画の方は、時間制限の関係か、お母さんに絞られていたと思います。合鍵も持たせて貰えない、父、娘、息子には、それぞれ、思うところがあっただろうと思います。小説では、その点も深堀されているのですね。
おおお~みどりさんの出没区域にあのショッピングモールがあるんですねー!ちょっと私行ってみたいな・・って思っちゃいました。バリ料理レストランとか、ほんとにあの中にあるのかな?ロケ見てみたかったな~~~。生キョンキョンとか生鈴木杏ちゃんとか。
鈴木杏ちゃんは、私「青い鳥」ってドラマを、みどりさんご存じですか・・・?トヨエツが出てた7年くらい前の・・・あれで美少女って思ってたあの子が、今はちょっとイメージが変わったもののずっと活躍していて、ちょっと嬉しい様な気持ちになります。
大楠さん!すごいですよね~。カッコイイおばさまで、THE女優!って風格ありますよね。
ソニンとのホテルのシーンは、息を飲みました。ド迫力でした。
>板尾さんのひとことがこの映画で一番言いたかったことじゃないんでしょうか
さすが、みどりさん、鋭い!そうかも、そうかも。いや、私も、そうであって欲しいです。
>キョンキョンの心の呪縛が解かれたんじゃないでしょうか?
ほんと、みどりさん、深い処までちゃんとつかんでいらっしゃるわ~!
角田さんの本、なかなか面白くて気に入ってます。対岸の彼女、ちょっと長いのですが、私はとても面白かったです。
PS みどりさんからSABU監督教えて頂いて、疾走という新作見たんですが、、、かなり重くてまいりました。映像とか雰囲気は良かったです!
岡田君の「花よりもなほ」は、両親が見に行って来たのですが、いまひとつだった・・・と言っていました。
驚いたのが鈴木杏です。あんな脱力ちょっと反抗娘役ができるんですね。しっかり女優さんだったんで見直しました。そして大楠さん!!目ひとつで娘にも艶っぽい役にも、はたまたおばあさんにも、変幻自在に演じてらっしゃるのでびっくりしてしまいました。ソニンとのやりあいも面白かった!
板尾さんのひとことがこの映画で一番言いたかったことじゃないんでしょうか?「愛がなけりゃずっと家にいられるか」みたいなやつ。浮気しようがなにしようが、やっぱり家族って強いつながりがあるんだなって感じました。
私も血の雨は????でした。説明してほしいー。ただ、あれによってキョンキョンの心の呪縛が解かれたんじゃないでしょうか?角田さんの本・・・本屋さんで戻してしまいました。でもlafitaさんのお勧めで対岸の彼女、読みたくなりました。今度借りてみますね。
確かに、オバサマというよりは・・・もうちょっとお年も上ですね・・・
小説、そうなんです、各家族のメンバーそれぞれの視点で書かれているんです。映画はキョンキョンお母さんの視点で描かれていましたね。映画は時間が制限がありますもんね、だから、映画版はそういう風に絞って良かったというか、成功していたと私は思いました♪
豊田利晃さんの他の作品は見たことがないんですよ。松本大洋の「青い春」他、面白そうな映画を撮っているんですね。今度是非見てみようと思います。
覚醒剤ね・・・よろしく無いことではありますが、人生失敗の一つや二つあるだろうし・・・
まだ若いし、これから、まだ挽回出来ますよね。
ジャック&ベティ(行ったことはありませんが、有名なので、知っています!)ってhideさんちのご近所さんなんですか~~!!
いいですね~お近くに映画館があって。。。
hideさんちで、少し前、キョンキョンのこと書いていらっしゃるの読んでいましたヨ^^
私も割と好きです。
この前の20個年下の亀なんとか・・ってジャニーズの人との恋話にもぶっとびました。
キョンキョンには、これからも色々とがんばって欲しいな~と思います。
オバサマというかもうオバア…ゲフッ、グフン
小説のほうは読んでいないのですが、
章ごとに登場人物それぞれの視点で描かれてるんでしたっけ?
尺の問題でキョンキョン以外の人物があまり描かれなかったのは仕方がないところでしょうか^^;
豊田利晃は相当に才能があると思うんですよね。
まだ若いですし。
それだけに薬物による逮捕は「何やっとんねん!」と、
早いとこ復活して新作を撮ってもらいたいです。