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「太陽の少年」感想 姜文「芙蓉鎮」他女性遍歴?

2005-10-17 | 映画感想 他

夏に「鬼が来た!」姜文(チャン・ウェン)を見た後、「太陽の少年」も
見てみよう!と思い、さっそくレンタルして見ました。
映像が良かったです。特に自然光の具合や、水の動きや色づかいが
とても美しくて、姜文初監督作という事ですが、すごいなーと
思いました。こういうのを作りたいな・・って前から思って
溜めていたんでしょうね。

内容は不良仲間(まあそれほど刑法に酷くひっかかる様な事はしてなくて
かわいい程度の不良)と、年上のお姉さんへの恋、そんなある夏休みを
描いた映画なのですが、仲間でのやんちゃぶりとか、こまごまとした
エピソードは若々しい感じで面白かったです。

ただ、夏雨(すごく素敵な名前ですよね)君という青年が主役なのですが、
えなり君を細長くして、鼻を広げた感じなんです(まさしく監督である
姜文に似ていて、彼の凄く若い頃は、こんなんだったんじゃないか?と
思うほど
)悲しいかな、演技も上手くて好感度も高いと思われるの
ですが(演技賞も受けたそうです)残念ながら私の好みではなくて・・・
仲間の内で、女の子の知り合いが多いという、ハンサムどころを演じて
いるはずの青年の顔も苦手・・・。
そして、主役の女優さんである寧静(ニン・ジン)顔はキツめの美人、
体型もガッチリ逞しい。「産後戻ってない体型みたい・・」とプールで
言われちゃうのもうなずける体型かも・・・
映画の中で、足首からふくらはぎ上までの足のアップが、何度も出て来る
のですが、監督さんは、どっしりとした力強い足が好きな様ですな・・・
もっと主要人物らが、自分の好みの外貌だったら、この映画は素晴らしく
面白く感じたでしょうに、残念でした・・・。

ところで、女性週刊誌の芸能ネタみたいになっちゃうんですが
監督の姜文さん(紅いコーリャンのおじさん)は、87年の『芙蓉鎮』で
中国の大女優と言われる「劉暁慶」さんと共演したことがきっかけで
恋仲になったそうです。
その時、姜文は24歳の新人、劉暁慶は
8歳年上の32歳。既に大女優でした。

(映画の中では劉暁慶より年上男性の役を演じました)

次の作品『春桃』の時はラブラブだったそうなんです。
しかし、この「太陽の少年」で姜文は、主演女優の寧静(ニン・ジン)
に惚れてしまい、劉暁慶を捨てて、ニン・ジンに走ったそうです。

(劉暁慶さんは、『西太后』のヒロインも演じた方。2004年脱税
で逮捕され、名声は一気に地に落ちてしまったそうです)

しかしながら、その後、姜文は寧静とも別れて、フランス人と結婚した
そうです。(寧静はその後実業家と結婚)
それは、香川照之「中国魅録―「鬼が来た!」撮影日記」にも
フランス人の奥さんの事が少しだけ触れられていました。
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この本読んだら、どれだけ「鬼が来た!」の撮影が過酷で大変だったのかが良く
解りました。香川さんはさすが東大!と思いました、やっぱり頭良いんだな~
語彙が広いなぁ・・・と実感しました。中国の常識?には、もうびっくり@@
驚く事や、ギョエッ・・という出来事も多くて面白く読みました。

最後に話を「太陽の少年」に戻し・・・
陽光燦爛的日子 英語題:In the Heat of the Sun
音楽は、途中で使われている「カヴァレリア・ルスティカーナ」の
中の曲も映画にマッチしていて素晴らしいです。
前奏曲が米蘭(ミーラン)の「遠飛的大雁」というチベットの歌だそうです。
この曲は最初の部分他で、効果的に非常に印象に残る曲です。

監督・脚本=チアン・ウェン(姜文)/原作=ワン・シュオ(王朔)小説「動物凶猛」
撮影=クー・チャンウェイ(顧長衛)
出演=シア・ユイ(夏雨)/ニン・チン(寧静)/1994年/中国・香港合作
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10 コメント

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柿物語さん☆ (latifa)
2011-03-02 12:02:04
こんにちは!柿物語さん
コメントありがとうございました!
姜文さん、この記事書いた後、フランス人の奥様と離婚されて、若い女優さんと再婚されたと聞いて、私もビックリしていたんです。いやぁ~モテるというか、元気というか。
寧静さんの事は、初めて知りました。

>「太陽の少年」でペイペイ役で出ていた陶紅が、「ションヤンの酒屋」では顔が変わって

えっ!そうなんですか?全然知りませんでした。
ションヤンと太陽~と、続けて再見して、比較したい気持ちになります。
えなり君~似にも反応してくださって、嬉しいです

柿物語さんは、小田原にお住まいなんですか
いいですよねー!私は小田原ではないのですが、西湘に住んでいます。
小田原は、新幹線も止まるし、歴史もあるし(お城もあるし^^)、ロマンスカーや小田急からと、JRと、両方あって、とても交通の便も良いですよね。
 駅の側にあった、セイレンという中華料理やさんが店主の方がご病気だとか・・で、閉店してしまったのが、残念でなりません!!あそこの麻婆豆腐とか四川の麺は最高だったのに・・・
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えなり君を細長くして、鼻を広げた感じなんです←笑いました(^^) (柿物語)
2011-02-28 18:40:09
寧静は紅?谷という作品で共演したアメリカ人俳優と結婚した、と読みました。姜文も若い女優と再婚しましたね。
「太陽の少年」でペイペイ役で出ていた陶紅が、「ションヤンの酒屋」では顔が変わっていて驚きました。

最新記事を読ませてもらったんですが、私も小田原に住んでるんですよ。
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Unknown (latifa)
2009-01-31 10:29:05
ななさん、こんにちは~!
いやいや、古い記事にコメントとかTBいただくのは、すっごく嬉しい事です
そういう機会が無い限り、自分の過去に書いた記事を見るって事が無いので、後から読むとウワ~!!と恥ずかしくてイヤになることも多々ありますが・・・。

芙蓉鎮は、私はすごい昔、映画館に見に行ったんですが、すっかり内容を忘れてしまっていたんです。そこにななさんの記事!
色々な事がよみがえって来て、すっごく嬉しかったです。やっぱり細かく、こういう筋だった・・って書いておくほうが、何年も経ってからだと、助かるよなあ・・・と思いました。

西太后もTVで見たのですが、こちらは全然覚えていないんです・・・。TVで見ると劇場で見るより、もっと忘れ度が高いです・・。

鬼が来た!は、すんごいです。是非ぜひごらんになって下さいまし!!
主役が、香川君だし、他にも日本人の俳優さんで光ってる人も出てるし、内容も痛いですが、かなり凄いです。お薦めですよ~(と言っても、すんごい暗いですが・・)
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おお,これまた古い記事だ~ (なな)
2009-01-30 00:12:28
姜文さん関連で「芙蓉鎮」の記事をTBさせていただきますね!
いや~,「芙蓉鎮」のヒロインの劉暁慶さんが8歳も年上で
しかも実際に姜文さんと恋仲になったとは知りませんでした~
劉暁慶は「西大后」などでも観て大女優さんだと思ってたのですが
逮捕されたということはどこかで聞いて残念に思っていました。
姜文さんって男前ではないのに(スタイルはよかったね,若いころは)
女性遍歴は華やかなんだなぁ。
彼の監督した「鬼が来た!」も観てみたくなりました。
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まいじょさん☆ (latifa)
2006-10-08 08:12:28
こんにちは、まいじょさん

そうだったんですね、既にご覧になられたことがあって、また今一度見直したいな~って思われたということでしたか。



監督さんはオーラやパワーがあるから惹き付けられるものがあるんでしょうね。
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監督は女優にモテる (まいじょ)
2006-10-07 23:53:44
姜文と劉暁慶、張藝謀と鞏俐、まったく監督は女優にモテていいですよね。



「芙蓉鎮」はテレビかビデオで見たことがあります。文化大革命の内幕を暴露した本を読んだり、最近NHKで放送された文革中に撮影されて隠されていた写真をみたりして、再度「芙蓉鎮」を観たくなりました。
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哲さん☆ (latifa)
2005-10-21 09:11:57
おはようございます、哲さん

TBありがとうございました!

哲さんは映画全般にわたって(もちろん中国映画も)凄くお詳しいので、これからもどうぞ色々教えて下さいね♪

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Unknown ()
2005-10-21 00:56:39
「恋の自白録」について日記に書いてみました。

トラックバックをさせていただきます。
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哲さん☆ (latifa)
2005-10-18 08:33:44
こんにちは、哲さん

また来て頂けて、嬉しいです。ありがとうございました



さすがですね!哲さんは、彼らのロマンス、ご存じでいらっしゃったのですね。

私はこの文書くに当たって、始めて知った事でした。

>劉暁慶・著の「中国大女優・恋の自白録」

面白そうな本ですね。

教えて下さって、どうもありがとうございました
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Unknown ()
2005-10-18 01:01:25
姜文と劉暁慶とのロマンスは、

劉暁慶・著の「中国大女優・恋の自白録」

の語られております。

これはなかなか面白いです。

文藝春秋から出ています。

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