芥川賞受賞作品。
前半はメッセンジャーの仕事をしている時のお話で、後半が刑務所暮らしの話。
「群像」で読みました。3つ★
主人公サクマは衝動的な人間で、暴力行為を起こしてしまう。
物事が長続きしない性分で、職場も転々としている。
沸点を超えると暴力をふるってしまい、それを止める事が出来ないサクマだが、そのきっかけは、弱い物イジメに腹を立てて・・・って事が多い。
誰かを助けたくてやったのではなく、イジメ行為が嫌いなのだ。
コンビニバイトを辞める事になった理由も、バイトの同僚(後の彼女)にネチネチつっかかるおやじを見るに見かねてだったし、学生時代にイジメてきた男に切れて暴力振るったのも、刑務所でもうすぐ退所する男にいじめをしてきた男を殴ったのもそうだし。
ただ、税金滞納で家にやってきた職員をボコるのはマズい。
前半の先が見えない中で、「ちゃんとする」ことに対する不安や、は何となく解る処があったし、男性ばかりの職場でのよくある(らしい)イヤーな感じ・・というのも興味深く読ませてもらいました。
メッセンジャーという仕事についてや、自転車で都会を走る様子とかはスピード感も感じてサクサク読めたのですが、後半の刑務所生活になってからは閉鎖感も強く辛めでした。
砂川さんご自身がかつて自衛官だったことがあり、現在は都内でお役所勤務されているとか。
ブラックボックス 2022/1/26 砂川 文次
第166回芥川賞受賞作。初出「群像」2021年8月号
内容・あらすじ
ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。
自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。
砂川 文次
1990年、大阪府生まれ。神奈川大学卒業。元自衛官。現在、地方公務員。2016年、「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞。他の著書に『戦場のレビヤタン』『臆病な都市』『小隊』がある。
前半はメッセンジャーの仕事をしている時のお話で、後半が刑務所暮らしの話。
「群像」で読みました。3つ★
主人公サクマは衝動的な人間で、暴力行為を起こしてしまう。
物事が長続きしない性分で、職場も転々としている。
沸点を超えると暴力をふるってしまい、それを止める事が出来ないサクマだが、そのきっかけは、弱い物イジメに腹を立てて・・・って事が多い。
誰かを助けたくてやったのではなく、イジメ行為が嫌いなのだ。
コンビニバイトを辞める事になった理由も、バイトの同僚(後の彼女)にネチネチつっかかるおやじを見るに見かねてだったし、学生時代にイジメてきた男に切れて暴力振るったのも、刑務所でもうすぐ退所する男にいじめをしてきた男を殴ったのもそうだし。
ただ、税金滞納で家にやってきた職員をボコるのはマズい。
前半の先が見えない中で、「ちゃんとする」ことに対する不安や、は何となく解る処があったし、男性ばかりの職場でのよくある(らしい)イヤーな感じ・・というのも興味深く読ませてもらいました。
メッセンジャーという仕事についてや、自転車で都会を走る様子とかはスピード感も感じてサクサク読めたのですが、後半の刑務所生活になってからは閉鎖感も強く辛めでした。
砂川さんご自身がかつて自衛官だったことがあり、現在は都内でお役所勤務されているとか。
ブラックボックス 2022/1/26 砂川 文次
第166回芥川賞受賞作。初出「群像」2021年8月号
内容・あらすじ
ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。
自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。
砂川 文次
1990年、大阪府生まれ。神奈川大学卒業。元自衛官。現在、地方公務員。2016年、「市街戦」で第121回文學界新人賞を受賞。他の著書に『戦場のレビヤタン』『臆病な都市』『小隊』がある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます