子どもの頃初めて買ったお菓子作りの本の中にマジパンで作った人形が乗っかったケーキのレシピが載っていました。
材料の欄に、
マジパン
って書いてあり、
まじぱん?まじ?パン?
どういう事?
と、もやもやなまま数十年が過ぎ。
いつの頃からか、マジパンとはアーモンドを練った生地だ、と知っていました。
それでもマジパンと言う名前は、どうしても「まじ?パン?」=さえないパン。という印象。ケーキの上のあの人形は砂糖菓子の方にしてもこっちにしてもまずいし。やっぱさえない感じだな。と。
で、ほんの十年くらい前に働いていたお店でケーキを焼いてくれている人と話しているうちに、「あれ、マジパンて意外と素敵そうな食べ物だなー」と思いました。
あたしが本当に小さいころって、まだ生ケーキって少なくて、ケーキと言えばバタークリームでデコレーションされたもの。
当時のバタークリームはなんかヌラヌラしていて、甘いものが苦手なあたしは大嫌いな食べ物でした。
でも、今の素敵洋菓子店のバタークリームって超おいしい!
昔のあのヌラヌラしたクリームと味が全然違う。。食感も。
「より本物に近いものへ」進化したのだと思いますけど。ナポリタンからイタリアンへ。みたいな。??
バタークリームとマジパンは、今とうん十年前とは革命的な味の違いがあると思います。わからんけど。
あ、そして、この度のマドリッド旅行で(この度とは言え、既に2か月経過。行ったのは2017年11月末)スペインのマジパン、マサパンで有名なトレドに行ってきたので、本物のマジパンを買ってきました。
その昔、戦争で小麦粉が手に入らなかった時に修道院でアーモンドと砂糖を練って作ったこのお菓子が配られ、トレドの人々を飢饉から救ったとか。それ以来トレドのマサパンが有名になったらしいです。
トレドだけでなく、スペインでは(他の国は知りませんが)お菓子を作って売っている修道院があります。
なので一度買ってみたいなーと思っていました。
お菓子を作っている修道院はトレドには結構あるみたいです。
歩いていたら、ありました。地味な玄関です。
9から19:30まで営業中なはずだけれど、開いている気配無し。てか、この扉を引くなり押すなりすれば開くのかなー。
てっきり閉まっていると思っていたので、挑戦しませんでしたが。
私が買ったのはココ。なに修道院か全然わからないけれど。
結構きちんとした店内。シャンデリアが歪んで写ってるのはカメラのせいかな?
お菓子の詰め合わせやら、沢山並んでいます。
あたしはこの中から数種類をひとつづつと、マサパンを買いました。お菓子類は思ったほどは甘すぎず、素朴ながら意外と(失礼)おいしいものでした。
にこやかにマサパンを作っている様子が写っているポスター。
マサパン一袋。かわいい。なんの形なのか皆目見当つきませんけど。
ぷっくりしていてかわいい。
アーモンドの味がぎゅっとして、優しいけどパンチのある良い味でした。
みんな、マサパンて甘い!って言うけど。
このくらいの甘さがないと、ぼっけぼけの味になっちゃうんじゃないかな、と思います。
ここの修道院のがおいしいのかな。
甘いものが苦手なので、なかなか手が出ないので。いろいろ試したことがありません。
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