アジアの部品サプライヤーが9月の量産体制に向けて準備中

Appleがタブレット端末「iPad」の小型モデルを計画していると、複数の米メディアが7月4日に一斉に報じました。
米Wall Street Journalは、アジアの部品サプライヤーが9月の量産体制に向けて準備中だと伝えています。
ディスプレイは現行iPadの9.7インチより小さい8インチ以下とみられています。
Wall Street Journalは今年2月に、Appleが小型ディスプレイの端末をテスト中と報じていましたが、その時点では製造に進むかどうか決定していませんでした。
また、Bloombergは関係者2人の話として、小型モデルはディスプレイサイズが7～8インチで10月に発表すると報じています。
高精細ディスプレイ「Retina」は採用しないといいます。
米Sterne Agee ＆ Leachのアナリストは、Nexus 7やKindle Fireと同等の価格になると予測しています。
小型iPadによりAppleはタブレット市場における支配的地位の維持を図ると見られています。
米IHS iSuppliの調査によれば、2012年の世界タブレット販売台数は前年比85％増の1億2660万台に達し、iPadは61％のシェアを占めています。
タブレット市場の競争が激化する中、Googleは6月27日に自社ブランドのタブレット端末「Nexus 7」を発表しました。
7インチディスプレイを搭載し、希望小売価格は199ドルから。好調なAmazon.comの「Kindle Fire」と同等のサイズと価格で対抗します。
7インチタブレットは韓国Samsung Electronicsも「Galaxy Tab 2（7.0）」などを出しています。
またMicrosoftも独自のタブレット端末「Surface」を6月18日に発表しました。
こちらは10.6インチディスプレイを備え、「競合する他社製タブレットと同等の価格」としています。