キエフ

少女時代に
はまって読んだ漫画があった。

「アラベスク」という
山岸涼子さんの漫画。
クラシックバレエの漫画だ。

バレエの専門用語も
そこから学んだ。
みにくいあひるの子のように
バレエに向いていないと思われていた
主人公が
努力をし、
やがて自分の素質を生かし
すばらしいバレリーナになるという、
そんなサクセスストーリーだ。

主人公の少女の故郷がキエフだった。
ウクライナのキエフ。
行ったこともない土地が
いつか
あこがれの土地となっていた。

ロシアでバレエを見てみたい。
そんな思いも抱いていた。
さすがに、ロシアには行かれないので
日本にロシアのバレエ団が公演を開いている時、
幾度が足を運んだことがある。
やはり、
バレエ技術が高く、歴史ある国。
いつも感銘を受けていた。


今、
そのキエフが大変なことになっている。

政権が交代するかもしれない。
市民が巻き込まれている紛争。

世界を見ると、
各地で
同じような状況が起きている。
どうなるのか。

一日も早く
平穏な日々が続きますように。


そして、
安全であるはずの日本でも、
未だに不安な日々を過ごしておられる方が
いらっしゃるという現実。

やがて、3年を迎えるあの日。
1日も早く平穏な日々が訪れますように。