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ゾウ日記

~ふつうの日記・たまにゾウ~

第4話  象のコミュニケーション①

2007-10-01 | ゾウ日記






さて  ゾウくんの魅力満載です。


彼らは、ことばを交わす
アフリカの広いサバンナを通り過ぎる象の群れは静けさに満ちている。 がしかし
数十キロも離れた別の群れと、連絡を取りあっている
これは人間には聞こえない低周波音を使っているからなのは、みんなもよく知っている

でも、象がだす低周波音って実際近くにいてもホントに人間は解らないのか…



「キャサリン・ペイン」という人の論文【エレファント・トーク】によると、1984年5月、
3頭の象を眺めていた時、空気が震えているような感じ・遠くで雷が鳴っているような感覚を何度か味わったそうです。

彼女は幼少時代に聖歌隊に入っていたが、歌う場所はいつもパイプオルガンの一番低い音の出るパイプのそばだった。
オルガンが低音で曲を奏でると礼拝堂全体が振動していたが、そのときの感じが象舎の空気の震えとよく似ていた。



その後、この人たちは専門的な検証を重ね、
なんと400種類もの声を記録したそうな


映画「星になった少年」の主人公・小川哲夢さんは、
完全に象の低周波音を感じ取れる人だったよね

私も感じるかなー
よし 寒くなる前に、久々に円山動物園にでも行ってみるか 相棒ムリヤリ誘って













                      次回象のコミュニケーション②



第3話 アジアとアフリカの違い

2007-09-27 | ゾウ日記






ムフー
甥っ子って、なんてカワイイんだろー  しかもすごい笑いの神様がついている
生きていく上で、笑いの神様は、とっても必要
私も甥っ子に負けないくらい、笑いの神様を大切に…



私の知ってる人で、史上最強の人が居た。
こないだもお食事会の帰りの地下鉄で…







えーとえーと   今日はゾウの日だった。









象を生かしてきたアジア・象を殺してきたアフリカ



よく、アフリカ象はアジア象に比べて気が荒いと言われるけど、そんなことはない



アジア象は昔から仕事用として、戦闘用として、いずれも生きている象に価値をおいていた。


アフリカは象は殺す対象でしかなかった。ブラックアフリカの森林地方はタンパク源が少なくて、一度に沢山の肉を手に入れられる象は大事な狩りの獲物だったという理由もあるらしい


アフリカ象もきちんと調教すればとっても仲良くなれるんだけど、アジアの数千年の調教の歴史を持つ象使いに手間暇かけて育てられたアジア象を参考にするよりも、畑仕事は牛に任せればいいし木を倒すのは人や火の力に頼る方が手っ取り早いし、戦いで大部隊を組む事もそんなにないし…


象の肉でタンパク質をとって、
皮で腕輪や鎧を作って、
キバで装飾品や笛を作り、
毛で首飾りを編んだ






いずれにしても、象は人々の生活に密着した、大事な生き物だったんだね








      



                   次回象のコミュニケーション①














第2話  インド神話に登場するゾウ

2007-09-24 | ゾウ日記




前回紹介した本の原題 『LES ELEPHANTS PILIERS DUMONDE』 直訳すると「象 世界を支える柱」となる。
インド神話をみてみると、このことがよーくわかる

ヨーロッパやアフリカの歴史にも象が登場するが、ヒンドゥー教における象はなかなか面白くて好きだ

神話世界の様々な場面に象が登場する。
たとえば雨と雷と戦の神インドラの乗り物は、アイラーヴァタという名の象。









アイラーヴァタ

インドラの騎乗する四本の牙を持つ白象。象の王。世界を支える八象の一頭。

乳海撹拌(にゅうかいかくはん)※1の時に生まれて、その名前は「大海から生まれたもの」を意味するんだって

別名にアブラマータンガ「雲の象」、アルカソーダラ「太陽の兄弟」、ナーガマッラ「象の力士」、サダーダーナ「発情しているもの」など。
象は雲を生み出す力があるものとされて、インドラはアイラーヴァタに乗って空を翔け、雨を降らせた

象という生き物そのものが、本当は翼を持ち、空を飛ぶことができたみたい。

でも、ある時聖仙が説法をしていた木の枝に象がとまり、その枝が折れてしまったため、怒った聖仙が全ての象から翼を奪ってしまったのだとか…


今もゾウが空を飛べたら、それはそれは素晴らしい










そして、招福の神としてインドで大人気の象神。

ガネーシャ

シヴァパールヴァティの息子。

パールヴァティが沐浴するためにガネーシャに入口の番をさせた。そこへシヴァが帰宅し中へ入ろうとしたが、息子はこれを拒み、怒ったシヴァは息子の首をはねてしまった

パールヴァティから事情を聞いたシヴァは、最初に通りかかった者をすげると約束する。

それが象であったため、ガネーシャは象の頭を持つ事となり生き返った。


ガネーシャの右のキバは何故か折れている

その理由の一つに、インドの大抒情詩「マハーバーダラ」を筆記する際にキバを折って書いた、というのがある。

商売や学問など、何かを始めるときは、必ず最初にガネーシャを拝むのがヒンドゥーの習わしだそう

インドで結婚式がある時は、このガネーシャのカードが配られたりもするんだって

鼠に乗っているのもおもしろいよね
左手に持っているのが大好きな砂糖菓子。何かカワイイ。だからお腹がポッコリなんだ




※1:乳海攪拌
大洪水によって失われた不老不死の霊薬アムリタを得る為、山に神々が集まった。ヴィシュヌ神のアイデアは、霊薬が見つかるまで天と海をかき混ぜようというもの。
もくろみは見事成功し、攪拌された海はミルクからバターへと変じて、その中からアムリタが現れた。








                                次回アジアとアフリカの違い


第1話  はじまり

2007-09-17 | ゾウ日記




よーく話してみると、結構多い。 ゾウが好きだという人
私も学生の頃から、暇があれば1人で動物園に行って眺めていた

その頃はただ見るだけで満足だったけど、
タイでゾウとゾウ使いに会ってから、もっともっとゾウの事が知りたくなった。



ゾウの歴史、生態、ゾウ使いとの関係
そこで 初めて買ったのがこの本


象の物語-神話から現代まで-/ロベール・ドロール著(1,400円)

この本・・・・・最初はむずかしかった
小冊子ながら、内容がスゴイこりゃ、ゾウの辞書だ
こうしてどんどん学んでいくのでした


                   次回 インド神話に登場する象