身内・付き合いの長い人は、「彼女」の事をよく知っている。
そういう人達は皆、やっぱりね~と笑っていました。
今日はほとんどババの話でおわりそうです。
6●歳にして、ついに初めて日本から出た、ババ
声をかけた当初はあまり乗る気ではなかったが、
友人に「絶対に行っといでよ~」と背中を押されて、数日後についに
「ワタシ、やってみる 行ってみる」と一大決心のセリフが
出発の数ヶ月前から未知への冒険の準備が始まった
「旅行用の、コンパクトになるパジャマ買ったの
あんたも買わない?」
数日後「あのパジャマ、ペトっとくっついて暑くて寝れないの
」
みんなに、ハワイに行くのにモモヒキを持ってくなんて・・・と言われても
「どーしても、ずっと暑い国があるなんて、信じられなくて
」
入国の時に出す紙、機内で渡されて、英語で書くんだよーと教えると、
孫のお絵かき用の大きな紙いっぱいに住所と名前の練習をし始めた。
「MACHIKO」⇒「MOCHIKO」
「SAPPOROSHI」⇒「SAPPOPOSE」
「JAPAN」⇒「JAPPAN」
など、いろいろありながらも、当日は家族みんなに見送られて新千歳行きの高速バスに乗り、
空港の待ち合わせ場所まで1人でちゃんと現れた
成田からハワイまでの機内で
機内食も満喫し、さて寝るかと、準備万端のエア枕を取り出す。
ふくらます前に、いまいち自信なさげに見ている。。
「(私の旦那に)ふくらませてもらうかい?途中で駄目で、間接キッスになる前に
」
と声をかけたが「いや、やってみる」と自分でふくらます。
満足そうに首にセットするが、ババも私も
バ「・・・」
私「なにがいけないんだ・・・?」
バ「・・・私の首が短いから?」
明らかにその姿がオカシイ
笑をこらえて周囲で使っている人をチラ見するが、みんなは気持ち良さそうに眠っている。
私「あ
座席のシート倒してないからだよきっと
そこのボタン押しながら倒せるよ」
バ「・・・・・・・・・で、できない
できない
」
後ろの人が、テーブルを出してそこに突っ伏して寝ていた。。
準備したからには絶対に使いたいので、しかたなくババは
シートが直角のままエア枕を首に巻いて
結果「前のめり」になって静かに目を閉じていた。。
隣で私が寝てるソラを抱いていたのでそれも気になってかあまり眠れず、映画を観る事にしたらしい。
リモコン操作が難しく、しばらくポチポチポチポチたまに座席のライトが点いたり消えたりしながら、やっと静かになった。
ババの方を見ると、ヘッドフォンをして、
「英語で字幕が中国語」の設定で黙ーって観てました。
もうずっと笑いをこらえるのに必死でした
ハワイ入国
飛行機を降りた後、子供連れの私ら一族は特別にバスに乗せてもらい、
みんなよりひと足先に入国審査の所まで来た。
機内であらかじめババの分を書いておいていたので、安心しきっていた。
だがババは、座席前のポケットに置いてきてしまったのです
ついでに、旦那ご両親も書いておらず(機内で、4人で1枚で良いと言われ)
旦那と私とソラだけ先にチェックを受けてしまった。
カウンターをはさんで向こう側に取り残された3人。
すぐにテーブルにある用紙を取って記入し始めるが、みんなどこに何を書けばいいのか慌てているし。。
その間にみんな手続きが終わり、残るは3人だけとなった。
見かねた現地の職員が教えに集まってきてくれたが、そのうちの1人が近づきながら
「〇×△@¥#、
チャイニーズ¥%$×・・・」と言っていて
私は「このあと中国人の団体が来るのかな」と思った。
それからもややしばらくかかり、やっと3人も入国審査を終えた
お母さんは自宅からみんなで食べようと持ってきたミカンを取り上げられていて(果物・肉は持込み入国厳禁
)
ババは慌てて「中国人用」の用紙に記入していたみたい
だから「チャイニーズ」って言ってたんだね
スーツケースを取りに向かっていたら、腰にピストルを差したゴツい黒人警官が
赤ペンだらけで直されたお母さんの入国カードを持って追いかけてきて、
「オレンジを出せ」とミカンを取り上げられていて・・・
お父さんの話
今回はまだいいゾー
前の時は機内でみんなで果物でもと思って、果物ナイフ持ってたんだわ
お母さんも、お茶目でした
大きい事件はこれくらいでしたが、旅行中もみんなでワイワイ、いろいろ楽しかったです。
ババが「ロコモコ」をずっと「モコモコ」と言っていて、ある時うちの旦那に指摘される。
旦那「おかあさん、モコモコじゃないから」
ババ「え?ちがうの?なんていうの?」
旦那「教えな~~い」
ババ「エーッ!教えて~教えてぇ~」
なんて高校生カップルみたいな会話があったり、
前回写真で載せたように、ソラが年上の金髪くんにケンカをしかけたり。
その子は最初「えっ?」というリアクションだったがそのうち応戦
最後はお互いの親が引き離し、その後すぐに2人とも笑顔でハイタッチして「バイバーイ
」
子供は人種も国籍も全く関係ない。いいネ
男同士、ケンカして仲良くなるっていうパターンも、いいネ
姉一家・オトンの大好物「VOLCOM」。
あっちで買うと安いようなので、姉一家の男性陣土産はVOLCOMのTシャツ
最終日頃には、ババも笑っちゃうくらいすっかり「海外」に馴染み、ついに単独行動を
初日に私と行ったVOLCOMストアへ
携帯も時計もないババは結局は迷子になりました。
あたりを探していた私がVOLCOMの店員さんに「うちの母来てませんでしたー?」と聞くと
「さっき来ましたよ
でもすぐ出て行って、右の方に歩いて行って、また戻ってきて左の方に・・・
わりと、髪が、ファーっとなってるかたですよね・・・」
そう。
髪がファーっとちらかってる、ババ。
よく頑張った
帰りはホノルル空港でババのスーツケースだけまさかの27.8㎏と(23kgオーバーはお金を払う)、最後まで笑わせてもらいました。
おみやげたっぷり買ったババは、慌てて小分けにしてお父さんお母さんに1つずつ手荷物として持ってもらい、最後もみんなに面倒かけちまいました
帰国して数週間がたち、みんなすっかり日常へ戻っているが、ちょっと遅れてこのゾウ日記をかいていたら
また色々と思い出してプっと笑ってしまいます
がんばってまたお金ためて、またみんなで旅したいなー
ババも、ソラも、大きく成長した旅でした
おわり