
愛着が形成されない原因
愛着形成に大事なことは、“にも拘らず”、笑顔で一定してall okし続けること。
やったりやらなかったり、むらがないことです。
一般的に、母は気分屋で気紛れ、むらだらけです。
それは予測のつかない母ということ。
笑顔でいる時が少なく、いつもいらいらしていて、いつ怒るか予測がつきません。
多く、この予測不能な恐怖に怯える気分屋の母に育てられました。
病理の基本は不安
私たちは安心・安全を求めて、この防衛に心的エネルギーの全てを使います。
子供ならなおさら、安心と安全な環境を望みます。
ところが、いつ怒り出すか予測不能な母の下では、不安しかありません。
全ての精神病理の基本は不安であり、この不安をもたらすのが予測性の無さです。
私たちは予測のつかないことが一番不安です。
地震がいつ起きるかわからないために、地震保険に入るのも予測がつかないため、もしもの時の安心・安全のためです。
防衛としての常識、強迫神経症
予測のつかない世界にいると不安で仕方なく、それを防衛するために予測のつく世界に身を置きたくなります。
それが常識、道徳、倫理の世界。
そこにいる限り、「変わり者」とは言われないで生きていけます。
それでも予測がつかず、不安を防衛できないと、自分で既知の世界を作ります。
この防衛が発展した病理が「強迫神経症」です。
占いに頼る
占いも、未知を既知にしたい。
わからない未来を占いに頼り、おみくじを引く。
自分で自分の人生のプランを立てて決められれば、誰に聞くことも占いに頼ることはありません。
占いや人に頼るとは、主体性がないということです。
母の顔色を窺う
子供は、いつ怒り出すか予測のつかない母の顔色を窺うようになります。
顔色を見て「今は大丈夫そうだ」とか、「雲行きが怪しいから、要らない事は言わなようにしよう」というように。
この人が就く仕事は気象予報士。
天気のように変わる母の顔色を窺ってきたので、社会に出ても人の顔色を窺います。
いい子、いい人の振りをする
危険から身を守るために“仮面を被る”という防衛法を取ります。
この仮面とは、いい子、いい人の振りです。
子供の頃から母に気に入られるいい子を演じる振りを学び、その仮面はどんどん厚くなり、顔に張り付いていきます。
すると本当の自分の顔かわからなくなります。
人を操作する
次に、人を操ることを覚えます。
煽ててうまく人を利用します。
人を利用するということは、人を物と見ることです。
これでは他者との関係は利害関係しかなくなってしまいます。
人を利用するだけ利用して、自分の利がなくなり役に立たなくなると、ポイッと捨てる。
これをするのは、その人自身が物として扱われてきたということです。
本来、人間関係は利害ではなく、“信頼”が基本です。
裏を読み、猜疑心の塊になる
予測性がないことが、あらゆる自己防衛と病理を作ります。
自己防衛の策を考えなければなりません。
それは相手の裏を読むことです。
お母さんが穏やか顔をしているのでちょっと安心していると、突然不機嫌になり怒りだす。
やはり安心してはいけない。いつも裏を考えておかなければいけなくなります。
お母さんの表の顔に騙されてはいけない。ここから猜疑心が生まれます。
人を信用しない。誰に対しても不信の心を持ちます。
そして、つねに裏、反対を考えます。
素直さがなく、ひねくれていきます。
現実は当てにならないのを知っている。
この人は「いつも最悪を考える」というシナリオで生きています。
それは調子に乗って有頂天になっていると、落とされた時が大変だからです。
その最悪の時にどう対応すればいいかを、今から考えて、準備しています。
こういう人は保険が大好きで、生命保険、火災保険、がん保険など、いろんな保険にやたらと入っています。
人を操る
予測性の無さの不安を防衛するために、予測のつく、分かり易いものに置き換えて捉えようとし、いろいろな操作をします。
最終的に人を操作して、自分の思い通りに動かせば、予測のつかない不安にとらわれることはありません。
それには人を操り、利用し、利用価値がなくなれば使い捨て終わりです。
また次に利用できる獲物(人)を探すだけです。
こういう利害に終始してしまいます。
生きづらさの原因を知る
拭い去れない不安の中にいたこと。
母の顔色を窺い、いい子いい人の振りをしていたこと。
人を操り、利害関係しかなかったこと。
人を信じられなかった理由。
裏を読み、素直になれず、ひねくれた訳。
占いに頼り、保険が大好きな訳と、その人を身近で見たことと。
理論によって、生きづらさの原因が解明されました。
ライト.a精神科学研究所 登張豊実
(LAFAERO1 大澤秀行 『メタ言語』講座より筆者まとめ)
ライト.a精神科学研究所では、毎月一回メールマガジンを発行しています。
8月1日発行のメールマガジンのテーマは「子供の甘えと、見返りを求めない親の世話行動『all ok』」です。
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著書:大澤秀行 著
『病気は心がつくる』論創社
『令和の徒然草』論創社
『こころの科学』講座 テキスト1~3
『メタ言語』講座 テキスト1~9
『夢分析』講座 テキスト1~9
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詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。
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