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「母にわかってほしい子供の願いが分裂病(統合失調症)の思考伝播にまで至る過程」 ブログNo.23

2025-06-22 07:16:49 | 

 

「精神分裂病」を今は「統合失調症」と言いますが、

 

自我が統合されていないという意味では、ほとんどの人が統合失調症であると考えます。

 

そのため、病名が改名された今でも、ここでは「精神分裂病」の名称を使うことをはじめに断っておきます。

 

 

精神分裂病に特徴的な症状に「思考伝播」があります。

 

これは、自分と他者を分ける自我境界、内的境界が共に壊れているため、

 

外からの情報が勝手に入ってきて、「秘密警察に狙われている」、「宇宙人が自分に話しかける」などと言います。

 

また、自分が語らなくても自分の考え・心が外に漏れ出てしまい、皆に自分の情報が全部知られていると思います(自己漏洩感、筒抜け感ともいう)。

 

 

この基は、母に自分の想いが伝わらなかった、言った通りに動いてくれなかったことです。

 

子供は自分の思っていることを母親に察してほしい、わかってほしいと思います。

 

それくらい、子供は母にいつも自分を見てほしい、関心を向けてほしいと思っています。

 

何故なら、自分は母が大好きで関心を待ち、一挙手一投足に注意しているのですから。

 

子供は健気です。

 

 

この子供が母に話しかけますが、母は忙しく自分のことを気にかけてくれません。

 

まともに聞いてくれなかったり、要求を受け入れてもくれません。

 

それどころか、母から一方的に命令指示され、言うことを聞かないと怒られたり、時には叩かれることさえある。

 

そこでもうこの母はだめだと諦める子供もいますが、

 

自分の想いを正確にどうしても母に伝えたい、わかってほしいという要求にかられる子供は、

 

自分のことを全部知って、わかってくれる理想的母を、現実の母とは別に精神内界で作り上げます。

 

そして母が汎化し、最後には他者が皆自分のことを知っているという幻想を持ってしまいます。

 

わかってくれなかった母を思うあまり、こういう病理まで至ってしまいます。

 

 

幻想の母は自分を全部わかっているはずだから、言わなくても自分の想い通りに動いてくれる、してくれるはず。

 

ところが実際には何も伝わらず、何もしてくれないので腹が立ちます。

 

全てのことには訳があり、これが「思考伝播」の原因、原点です。

 

周りの人たちにはこの分裂病者の心の内はわからなので、奇異な言動と捉え怯えます。

 

人が恐れるのは、その理由がわからないことです。

 

 

悪化し伝わらないと、「わかってほしい」ではなっく「知っている」になってしまう、これが「筒抜け感」です。

 

こうなると怖くてなかなか外に出られません。

 

 

そして事件が起こってしまいます。

 

自分がAさんを殺したいと思っているとします。

 

この殺意は筒抜けてAさんは知っていると思い込んみます。

 

Aさんは私の殺意を知っているので自分を殺しに来る。

 

殺される前に殺さなければ自分がやられてしまうとなり、殺人事件に至る。

 

分裂病者にとっては正当防衛ですが、もちろん社会では通用せず犯罪です。

 

母親が子育ての過程で子供を理解しようとしたなら、こういう悲劇は避けられました。

 

 

精神の構造を知らないと、その人を理解することは不可能です。

 

これは精神分裂病という精神の病のことですが、正常・異常に拘わらず

 

人を理解する方法が精神分析の理論にあります。

 

それはもう、生まれた瞬間から始まっています。

 

       ライト.a精神科学研究所 登張豊実

 

(参考文献:LAFAERO1 大澤秀行 著「インテグレーター養成講座テキスト2 病理編」)

 

 

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参考文献:大澤秀行 著『病気は心がつくる』論創社 

 

『こころの科学』テキスト1~3

 

詳しくは、LAFAERO1ホームページ:https://lafaero1.com/ をご覧ください。

 

 

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「黙って子供の話に耳を傾けましょう」 ブログNo.22

2025-06-20 07:15:21 | 

 

心の交流は相手の気持ちを理解することです。

 

私たちは他者と交流するのために会話します。

 

会話によって事実を確認します。

 

これは社会でも大事なことです。

 

 

子供はお母さんが怒っているのではないかと思うと、

 

あの時、自分がしたことが悪かったのか、自分が言ったことが原因かとあれこれ思いあぐね、妄想します。

 

いくら自分で妄想しても答えは出ません。

 

会話ができれば、「どうしたの?」と聞けばすむことです。

 

聞けば、怒っているように見える訳がわかります。

 

怒っていないかもしれません。

 

要らない妄想はいりません、心的エネルギーの浪費です。

 

 

子供はお母さんをよく見ています。

 

子供はお母さんにはいつも笑顔でいて欲しいので、

 

お母さんの普通の顔は子供は怒っていると取ります。

 

すると、「お母さん、怒ってる?」と聞きます。

 

 

何でも言えることです。

 

お母さんと何でも言える関係を作っておくと、それが子供の成長と共に周りの人たちへ、社会へと広がっていきます。

 

お母さんとの関係で躓くと、その先はありません。

 

言いたいことがあるが言えないで我慢すると、心は病んでいきます。

 

例えば、吃音になることもあります。

 

 

言いたいことが言えるのは、何を言っても怒られない、否定されない、無視されない、排除されない安心と安全があるからです。

 

これがない限り、恐くて言えません。

 

 

会話するには安心・安全による信頼が必要です。

 

 

安心安全による信頼から会話をし、会話から理解が生まれます。

 

これがスムーズに行われないと社会不適合を起こします。

 

子供で言えば、不登園、不登校です。

 

子供たちは社会で必要な基礎を家庭で家族と学習します。

 

家庭は小社会と言われます。

 

 

その家族が、両親がまともな会話ガできなければ話になりません。、

 

会話のためにまず聞くということも案外難しく、自分の考えや意見を止めて聞かないと、つい口を出したくなります。

 

批評や批判してしまいます。

 

親の考えや価値観に合わないものは聞きません。

 

まず、子供の言うことを黙って耳を傾けよく聴きましょう。

 

そのために、お母さん方には「口を縫っておいてください」と言います。

 

       ライト.a精神科学研究所 登張豊実

 

(LAFAERO1 大澤秀行 著「こころの科学1」テキストより筆者まとめ)

 

 

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「お母さんの対応が子供の信頼と自信をつくる」 ブログNo.20

2025-06-16 07:28:54 | 

 

 

お母さんが子供を安心させるために言う「大丈夫」は、お母さんとの信頼関係があって効果があります。

 

信頼がなければ、「何言ってんだ」で終わりです。

 

子供がケガをして「痛い」と言ったことをお母さんは肯定して対応します。

 

病気・ケガをしても手当して助けてもらえることが、お母さんへの信頼を生みます。

 

それが後に友人など他者へと広がっていきます。

 

痛みを感じた自分は間違いなくそうであったと認められ肯定されたことで、自分を信頼します。

 

他者を信頼すると同時に、自分を信頼することはとても大事なことです。

 

 

自分を信頼しないと自分に自信が持てません。

 

子供は親や周りの人から、ぞんざいに扱われたり、否定・非難・拒否され怒られたり、排除されたり無視されたりすると、自己否定します。

 

幼いほど、他者の言動、扱いによって自分への肯定、信頼、自信は決まってしまいます。

 

 

自信がないと劣等感を持ち、積極的に自ら行動することがなく、引っ込み思案になり、いろんな事・もの・人に興味関心を向けられず、引きこもっていきます。

 

すると、向上、成長、発展はしません。

 

子供の心の基礎に信頼と自信を築くのは、やはり一緒にいる時間の多いお母さんです。。

 

 

信頼の始まりが、「痛い」の知覚の肯定からでした。

 

痛いを痛いとちゃんと知覚でき、言葉で言うこと。

 

それにお母さんが適切に対応することで、子供の知覚(痛い)が一致しました。

 

 

「痛い」と訴えても否定・排除・無視されると、「痛い」と言えなくなります。

 

大人になると、肩こりや体中の痛みになります。

 

麻痺してしまうと、肩が凝って背中に板が入ったようになり、ひどい腰痛になるのですが、

 

本人はそれが通常状態です。

 

それでも体は重く硬くなり、時々悲鳴を上げるので寝込むことになるでしょう。

 

心が柔らかい人は身体も柔らかです。

 

 

母と子供が互いに信頼することで、他人を恐がらない対人関係の基礎ができます。

 

まずお母さんとの関係で、お母さんは自分に危害を加えない安心と安全が保障されました。

 

自分を不快にすることはなく、何かの時には助けてくれる。

 

この安心・安全を子供の心に定着できれば、穏やかで安定し、対象へ何の恐れもなく、むしろ興味を持って向かいます。。

 

 

ところが、いつ怒り出すか、叩かれるかわからないというのでは、不安と恐怖で危険に身を置くことになります。

 

信頼の反対の不信しか学べず、いつも身構え、逃げることも考えておかなければなりません。

 

こうして対人恐怖の性格ができます。

 

子供が自ら勝手に対人恐怖になることはありません。

 

最初のお母さんの対応で決まります。

 

そして、自他への信頼と自信で、人との心の交流ができます。

 

        ライト.a精神科学研究所 登張豊実

 

(LAFAERO1 大澤秀行 師著「こころの科学1」テキストより筆者まとめ)

 

 

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『こころの科学』テキスト1~3

 

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「子供を健全に育てるために2 -父母の家庭での役割-」ブログNo.19

2025-06-14 07:38:42 | 

 

 

前回「子供を健全に育てるために -社会と家庭での親の機能・役割の違いを使いわける-」ブログNo.18にあるように、

 

社会人としての能力や役割は、家庭の父・母の能力や役割とは一致しません。

 

 

ここで問題が起きます。

 

経験上、問題が多いのは、親が教師という職業です。

 

社会である学校では教師として、生徒に教え指導するのが仕事ですが、

 

その人が家庭に帰ったときは親にしっかりと切り替えないと、家でも我が子に対して教師をしてしまいます。

 

 

ある例では、中学の教師をしてる母親が、不登校の我が子に対して「子供を指導しなければ…」と言いました。

 

また、教師である母親が、自分のクラスの成績や生活態度の優秀な生徒と我が子を比べて、否定、非難した例があります。

 

この方たちは、子供のお母さんではありません、家庭でも教師です。

 

子供は学校でも家でも、教師と接し指導されます。

 

これでは、家と社会の区別がなく、子供はどこで安らぐのでしょう。

 

子供に居場所はなく、病まない訳がありません。

 

 

家のドア一枚で、社会と家庭が仕切られています。

 

子供であっても、一歩家を出た社会にはルールがあり、社会的振る舞いを求められます。

 

だからこそ、家庭は社会のルールを適応せず、安らぐことができます。

 

 

お母さんは家庭では、口を出さず子供に言われた通りに応え、世話をします。

 

お父さんが家庭のルールを司り、家族にいつも目を配り、言葉で説明し子供たちを正しい方向に導き、家族をまとめます。

 

この父がえこひいきをしたり、言葉を正しく使えなかったり、自分勝手な暴君であったのでは困ります。

 

 

そして、お母さんがお父さんを立てて敬うことで、子供たちもお父さんを家長として敬い、言うことをききます。

 

例えば、お母さんが休日に掃除機をかけます。

 

その時、お父さんに「邪魔ね」などと言うと、子供もお父さんは邪魔な人なんだと思います。

 

これでは、家庭という一つの小さな国家をまとめる総理大臣を失ったようなものです。

 

家庭内の治安維持はなく無秩序状態になり、子供たちはやりたい放題をし、家庭内暴力にも発展します。

 

そこで、お母さんが「掃除をしたいので、隣の部屋に移ってもらえますか」と丁寧に言えば、お父さんを大事にしていることが子供に伝わります。

 

お母さんのお父さんへの態度や言葉が、子供にお父さんに対するイメージを作ります。

 

当然、お父さんも父性を学び知って、子供に関わります。

 

お父さんも子供ができたから父親ではなく、父とは何か、どういう役目と機能をするものかを学ぶ必要があると考えます。

(父性については、林道義 著『父性の復権』中央新書 を参照ください)

 

本来、家庭での教育は父の役目であり、この父はその父親(子供にとっての祖父)から教えられるものですが、現代ではほぼないので父が自らで学ぶしかありません。

 

 

お母さんも同じように、自分の母親から母性を学ぶのですが、これも期待できない状況です。

 

精神発達論や『all ok、敏速かつ的確』の子育て法を学び知って子育てします。l

 

 

精神分析では、他にも家族論(家族の構造、両親の役割など)、夫婦共謀論、交流分析、病理診断など、いろんな理論で教えてくれています。

 

        ライト.a精神科学研究所 登張豊実

 

(参考文献 LAFAERO1 大澤秀行 著 『インテグレーター養成講座』テキスト2)

 

 

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参考文献:大澤秀行 著『病気は心がつくる』論創社 

 

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「子供を健全に育てるために -社会と家庭での親の機能・役割の違いを使いわける-」 ブログNo.18

2025-06-12 06:59:25 | 

 

 

精神の病いの発病は「素因」から始まり、「人格形成過程(養育史)、「発病契機」、「適応障害」のプロセスを経て、「症状の形成」に至ります。

 

遺伝的負因を発病の原因とは考えにくく、

 

むしろ親(養育者)のコンプレックス、性格の偏り、性格障害、精神病質が大きく影響します。

 

子供に遺伝するのは、生物的遺伝子DNAと共に、親の精神的DNAが遺伝すると考えます。

 

 

子供の性格形成には親(養育者)が多大に影響します。

 

親という養育環境の中で子供は親の色に染まっていくようなものだからです。

 

生きるために必要なことを、親が一から教えていきます。

 

自分一人では何もできず真っ白な状態で生まれてきた子供は、親を模倣しコピーし、親に同一化します。

 

 

一般に勘違いされることは、社会適応し、高い評価を得て、善い人・人格者である人は

 

家庭内においてもよい父・よい母であると思われることです。

 

ところが、そうではありません。

 

 

社会人としての役割や能力・人格と、家庭での役割は異なります。

 

家庭内で父親、母親である人が、社会に出ていくと、部長や社長、教頭・校長であったりと、

 

社会人としての肩書があり、仕事における能力が充分発揮され、社会の歯車として機能が果たせていると、立派な社会人と言われます。

 

能力を磨き、高いスキルを持って仕事に邁進し、会社や組織に貢献し、対人関係も良好であれば、社会で高く評価されます。

 

この人が一歩家に入り家族と関わるには、社会での肩書や評価を脱いで、今度は父親、母親の機能と役割に切り替えなければなりません。

 

 

ところが、社会でそれなりに活躍している人が、家庭においては自らの養育史の無意識・コンプレックスを家族に投影し、再現してしまいます。

 

社会ではそれは抑圧・抑制して出てこないのですが、家庭内では一変します。

 

家のドアを出たとたん、とても世間受けのいい人になり、善い父を演じるので、

 

周りの人からは「優しそうお父さん(または、お母さん)ね」と言われます。

 

ところが家に入ったとたん、暴君と化し、暴力さえ振るうということがあります。

 

その犠牲となるのが家庭内で最も弱者である子供たちです。

 

 

親のこの二面性を当然見て知っています。

 

これが統一できず、子供は精神的に混乱し、精神を病んでいきます。

 

 

父性とは何か、母性とは何か、どういうもかを知らないで親になるので、

 

結局自分が育てら得たように育てることしかできません。

 

例えば、虐待を受けた子供が親になったとき、自分が辛い想いをしたにも拘らず、我が子を虐待してしまうということです。

 

親の精神的DNAが良くも悪くも遺伝します。

 

良いものは子供もに伝えたいですが、悪しきものは親である私の代で断ち切りたいと私は考えました。

 

無意識・コンプレックスは、意識でコントロールすることは大変難く、まず無理です。

 

そこでフロイトが発見した無意識を意識化すれば、コントロール可能となります。

 

 

社会と家庭での親の機能・役割の違いを知って、使いわけることができる人を大人と考えます。

 

 

        ライト.a精神科学研究所 登張豊実

 

(参考文献 森省二 著 『正常と異常のはざま』講談社現代新書

      LAFAERO1 大澤秀行 著 『インテグレーター養成講座』テキスト2)

 

 

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参考文献:大澤秀行 著『病気は心がつくる』論創社 

 

『こころの科学』テキスト1~3

 

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