前原外務大臣辞任

前原外務大臣が政治献金規正法の疑いで辞任した。近所で焼肉店を経営している在日韓国人のおばちゃんから２５万円（５年間）を受けていたことがきっかけになったと報道されている。
外国人から金銭を受けることで政治上の便宜を働くことがあってはいけないというのが法の趣旨であるようだが、それはそれで大事なことだと思う。

わたしが問題に思うのは、前原氏が中学二年の頃から知っているこの近所のおばちゃん、自ら焼肉店を生業としている長い付き合いのおばちゃんが外国人と呼ばれる現状にである。生活の基盤がしっかりとこの日本にあったにも関わらず、外国人という範疇に分けられてしまう日本の政治の貧しさを情けないと感じた。
在日韓国人や在日朝鮮人という呼び方も閉鎖的・差別的だが、二世三世になっても外国人扱いというのはあまりにも酷すぎないか？

働いているし、税金も納めている。彼らがあくまで帰属するのは母国だというなら外国人扱いも仕方ないが、母国と日本国籍の二者択一を迫るのでなく、本人たちの意思があれば日本国籍も取得できるようにおおらかであって欲しい。
いずれにしても日本に純血種などいないのだ。中国・朝鮮からの新モンゴロイドと、南方から先住してきた古モンゴロイドとのおおいなる混血なのだから、いまさら血統の厳密性を主張するのもアホらしいじゃないか。<「日本人はどこから来たかⅠ」（10.4/6）、「あなたの耳垢は―」（10.4/13）参照>

アメリカはどうしているのだろうね。市民権を得たものや永住権を取ったものとあるが、きっと献金についてはまったくノープロブレムだと思うよ。日本の政治的未熟さが浮き彫りにされてるね。