今回の修理は、「SONY CMT-J3MD MDミニコンポ(発売日:1999/11/10)」だ。シンプルな外観の筐体にCD/MD/カセットテープ/FM/AMを搭載。カセットテープからMDへのメディア移行を目論む途中の一台だ。
ただし、2000年のMDLP (MiniDisc Long-Play mode)規格公開前の設計・製造のため、MDLPには非対応だ。
[本体:HCD-J3MD、スピーカー:SS-CJ3MDS、リモコン:RM-SJ373]
■主な不具合症状と原因
- CDトレーが開いたまま閉まらない → 同部ゴムベルトの経年劣化
- CD光ピックアップの経年劣化
- TAPEの早送りができない → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化
- 内臓リチウム充電池の経年劣化
■修理
細かな粉塵侵入が顕著。極力除去しつつ分解を進める。不用意に粉塵を残したままにすると、修理後の輸送や再設置の振動によりそれら機器内部を移動・拡散し、思わぬ不具合を招く危険性がある。
これらを予防する観点から機器内部の清掃は、ハンダ付け部の劣化補修と同様、重要な修理作業の一環と位置付けて実施している。
劣化したCDローディングメカユニットのゴムベルトを交換。同ユニットの単体テストでCDトレーの正常な開閉を確認。その後、同ユニットの清掃・注油も実施。
劣化したCD光ピックアップ(SONY KSS-213B)を交換し、CDトラバースメカの清掃・注油を実施。
TAPEのピンチローラーを交換し、磁気ヘッド周りを清掃。
劣化したTAPE系のゴムベルト1本を交換しつつ、プーリー等を清掃。
経年劣化した内臓リチウム充電池を交換。
MDメカブロックの粉塵を除去し、MDレンズと同録音磁気ヘッドも清掃。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。
各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。
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