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【機器修理】SONY CMT-J3MD MDミニコンポ

2020-02-11 | 音響機器修理

 今回の修理は、「​SONY CMT-J3MD MDミニコンポ(発売日:1999/11/10)​」だ。シンプルな外観の筐体にCD/MD/カセットテープ/FM/AMを搭載。カセットテープからMDへのメディア移行を目論む途中の一台だ。
 ただし、2000年のMDLP (MiniDisc Long-Play mode)規格公開前の設計・製造のため、MDLPには非対応だ。

[本体:HCD-J3MD、スピーカー:SS-CJ3MDS、リモコン:RM-SJ373]





■主な不具合症状と原因

  1. CDトレーが開いたまま閉まらない → 同部ゴムベルトの経年劣化
  2. CD光ピックアップの経年劣化
  3. TAPEの早送りができない → ゴムベルト及びピンチローラーの経年劣化
  4. 内臓リチウム充電池の経年劣化

■修理
 細かな粉塵侵入が顕著。極力除去しつつ分解を進める。不用意に粉塵を残したままにすると、修理後の輸送や再設置の振動によりそれら機器内部を移動・拡散し、思わぬ不具合を招く危険性がある。
 これらを予防する観点から機器内部の清掃は、ハンダ付け部の劣化補修と同様、重要な修理作業の一環と位置付けて実施している。

 劣化したCDローディングメカユニットのゴムベルトを交換。同ユニットの単体テストでCDトレーの正常な開閉を確認。その後、同ユニットの清掃・注油も実施。


 劣化したCD光ピックアップ(SONY KSS-213B)を交換し、CDトラバースメカの清掃・注油を実施。


 TAPEのピンチローラーを交換し、磁気ヘッド周りを清掃。


 劣化したTAPE系のゴムベルト1本を交換しつつ、プーリー等を清掃。


 経年劣化した内臓リチウム充電池を交換。


 MDメカブロックの粉塵を除去し、MDレンズと同録音磁気ヘッドも清掃。MD光ピックアップは「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。


 各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。

♪ あの頃の懐かしい カセットテープ や CD や MD を もう一度 聴い てみませんか

音楽と一緒に 懐かしい思い出が甦ります ♪

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