今回の修理は、「KENWOOD MDX-02 MDラジカセ(発売日:2000/7/1)」だ。外見の趣が異なるモデル「MDX-01」もラインアップ。かつカラーバリエーション(前者3色、後者5色)も展開し、”より自分らしい選択”を売りにした一台だ。コンパクトな筐体にCD/MD(MDLP非対応)/AM/FMチューナーを装備する。
[ケンウッド 本体:MDX-02-S、リモコン:RC-MDX0001]
- CDの認識に失敗したり音跳びする → CD光ピックアップ及びCD基板の電解コンデンサの経年劣化
- MDの挿入/排出/再生等ができない → MD基板の電解コンデンサ及びMD光ピックアップの経年劣化
- AM/FMともに受信不可 → TUNER基板のハンダ付け部劣化
- 操作ボタンの大半が誤動作したり操作できない → 押下式スイッチの経年劣化
- 右スピーカーの出力が少し小さく、また電源を切った直後に「ズズズ」様の異音 → パワーアンプICの入力側の電解コンデンサの経年劣化(写真掲載無し)
■修理
各部の動作確認の後、分解開始。
まずは、操作ボタン誤動作の原因である押下式スイッチ(タクトスイッチ)を交換。
CD光ピックアップ(CDOPU)「SONY KSS-213CL」を「KSS-213C」に交換。
(これまでの修理経験では、同機種のCDOPUには「KENWOOD(JVC) KCP3H」が使用されていた)
CD基板の電解コンデンサをすべて同等品に交換(下記の写真は交換前のもの)。
MD基板を取り外す。
同等スペックの固体電解コンデンサがそろわないため、セラミックコンデンサで代替交換。
因みにATRAC ICは「SONY CXD2654R 」だった。
MDの挿入/取出しは回復したものの、MDの認識や再生は不可。MD光ピックアップ(SONY KSM-260B)を交換。
仮組してCDとMDの動作確認・調整を実施。
今回交換した部品。
各電子基板のハンダ付劣化部の補修やその他多数の修理・調整を行い、エージングを実施。作業を完了した。
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