そうだ、カフェに行ってみよう。

秋はゆっくりカフェでくつろぎならお茶しながら本を読む。そんな贅沢を京都CF!カフェ号からご紹介

地下カフェ

2010年01月15日 | おにかいカフェ
「降りる」ことでもはじまる
アンダーグラウンドへの出発点


カフェ アンデパンダン おにかいカフェの特集なのに、なぜ地下から?…といっても階段というキーワードは同じ。お気に入りの一軒への入口はどちらも世の中とのひとときの乖離をアテンドするわけだが、「昇る」と「降りる」では気分も違う。アンダーグラウンドという言葉は言い得て妙、地下には独特の世界がある。またこの言葉は音楽業界ではインディーズ的な意味合いも多く含まれる。京都ではそんな音楽シーンが伝統的に確立されてきたわけで、つまりは音楽シーンという熱いマグマの噴出口が市内各地の地下に点在しているのはそんな理由だ。となると、「地下」「カフェ」「音楽」は容易に結びつく。事実、ライブハウスやクラブ未満の音楽スペースは、ヘビーユーザーならずとも音楽シーンを楽しむ格好の場所となっているのだから。
 「クラブがしんどい人にはこれくらいの空気がいいでしょ?」とは「CAFÉ INDÉPENDANTS」の高橋店長。三条御幸町という新進気鋭の街の地下には老若男女が訪れる。DJイベントなども多数行われるこの場所の「BGMは僕の気分次第」と店長。だがそのセレクトはエリアの空気感を読み取ったように先鋭的だ。
ビバラムジカ! 一方、自身もパーカッショニストとして活躍する植松オーナーの「VIVA LA MUSICA!」も、音楽を愛する人々のピースフルスペースとなっている。ライブはもちろん、打楽器教室を行ったり、週末にはオーナーとのセッションが始まったりと、お店とお客のフランクな関係がたまらない。
 この2軒、ともに階段を「降りる」わけだが、どちらも京都のリアルな音楽シーンを身近に感じさせてくれる。そしてカフェである以上、その音楽とお客の立場にはライブハウスやクラブのような一方通行はない。ともにイーブンの関係だからこそ心地よい。「降りる」ことで出会うアンダーグランドの世界、その入口の敷居をカフェという存在が下げてくれるのだ。

【写真上】
■CAFÉ INDÉPENDANTS(カフェ アンデパンダン)
■京都市中京区三条御幸町南東角 毎日新聞ビルB1F
■075・255・4312
■11:30~24:00(フードL.O.22:30、ドリンクL.O.23:30)/無休
■http://www.cafe-independants.com/

【写真下】
■VIVA LA MUSICA!(ビバ ラ ムジカ!)
■京都市左京区一乗寺塚本町106-2 白川ビルB1F
■075・723・3297
■6:00~翌2:00(夜の部19:00~)/木休
■http://www.h3.dion.ne.jp/̃watz/moana.index.htm


-京都CF!2009年6月号 引用-

natural life village

2010年01月14日 | おにかいカフェ
だって、地球が見えるんだ
2階より上な気分だからね


natural life village

 やれビーガンとかオーガニックとか、そんな言葉で語られがちな店だが、笑いたいときに笑い、泣きたいときに泣き、怒りたいときに怒れる場所でありたいだけで、そのために身体の栄養は心の栄養だと思うし、使う食材の一つひとつに語るべきことがあって、「ヘルシー」の一言ですまされてはたまらない。音楽だってそう。結果論なのであって、別にここはジャンベカフェでもアフリカンミュージックカフェでもない。
 ただひとつ、ここはどこ?と問われたら「宇宙の秘密基地。天一(=天下一品)の上だから(笑)」とオーナーの達野さんは答える。そうか! だから地球がよく見えるのか! って、シャレじゃなくてそういう感覚で良いんである。


■natural life village(ナチュラル ライフ ヴィレッジ)
■京都市左京区一乗寺築田町95 第一メゾン白川202
■075・712・3372
■12:00~14:00(火~金は要予約) 
 18:00~翌2:00頃(L.O.24:00)/月休


-京都CF!2009年6月号 引用-

cafe Jinta

2010年01月13日 | おにかいカフェ
美味いコーヒーとR&Bで
未来の「blue note」は烏丸に


cafe Jinta

 元々コンピューター関係の営業をしていた店主の小野さん。「歳をとると責任も増えて、お恥ずかしい話、パンクしまして(笑)」。救ってくれたのは、音楽だった。中学時代からR&Bやジャズに親しみ、ギタリストとしてブルースのジャムセッションができる腕前でもある。音楽と共に、恩返しをしながら生きていくことを決め、岩倉から烏丸の駅近へ。
 例えるならこの店はウッドベース。アコースティックに下支えをするその存在は、京都ミュージックシーンの底辺を支える一軒でありたいという志を、見事に表した一言だ。美味いコーヒーとBGM、ときどき行うライブで、一つひとつ、それを成していこうと思っている。


■cafe Jinta(カフェ ジンタ)
■京都市中京区三条通烏丸東入ル梅忠町 烏丸アネックス2F
■075・950・2534
■12:00~24:00/不定休
■http://www.cafe-jinta.com/


-京都CF!2009年6月号 引用-

кафе бабочка

2010年01月12日 | おにかいカフェ
無いものねだりも楽しいさ
ソーンツェはいつもあるから


カフェ バーバチカ

 基本的に何でも揃う、隙のないロシアンコンセプトカフェである。だからこそ、足りないものを探してみたい。店主の澤井さん曰く、「音楽」。ピロシキやウォトカほど、ロシアの音は身近ではないらしい。
 店の半分が何しろテラスであるが、そこからの景色は、北山通・植物園・そして北山の稜線の「一部」。カケラの隙間を埋めるがソーンツェ(солнце=太陽)ということで、ロシアンポップに思いを馳せつつ、1杯。



■кафе бабочка (カフェ バーバチカ)
■京都市北区上賀茂今井河原町66 Tree'sビル2F
■075・722・8087
■11:00~L.O.20:00/月休
■http://www.trunk-barbatica.com/


-京都CF!2009年6月号 引用-

Dining kitchen ea cafe

2010年01月09日 | おにかいカフェ
店内をオレンジに染める
ALWAYS 西院の夕日


Dining kitchen éa café

 「眩しすぎて席を変えてほしいと言われたことがあります(笑)」と話すのは店長の山本さん。西側に配置された窓から夕刻にもなれば壁面がオレンジ一色になるほどの大量の太陽光が差し込む。そこまで夕日の差込を重視した理由は「オレンジは活力の色だから」と。例えるならそれは、滋養強壮剤みたいなものである。太陽を「明るさ」ではなく「色」で捉える感覚は、京都の芸大で色彩を学んだからだろう。太陽光はものを明るく見せるだけでないことが、ここに来れば分かる。


■Dining kitchen éa café (ダイニングキッチン エアーカフェ)
■京都市右京区西院久田町14 COUNTRY☆BUU2F
■075・314・2575
■11:30~23:00/木休


-京都CF!2009年6月号 引用-