そうだ、カフェに行ってみよう。

秋はゆっくりカフェでくつろぎならお茶しながら本を読む。そんな贅沢を京都CF!カフェ号からご紹介

boogaloo cafe

2010年01月22日 | おにかいカフェ
寺町商店街で存在感を放つ
おにかい+αな人気カフェ


boogaloo cafe

 おにかいの上にある「café + deli」のオープンが9年前。ひっそりとは正反対に明るくオープンな店づくりが注目され、同店の知名度を一気に広めた。その4年後、成功例を元に場所ありきで2階にもカフェを構えた。デメリットについては考えたこともなかったという。「アーケードなので雨には強いし、道が覚えやすいからか近所のおばあちゃんも来てくれはるし」、外国人旅行者は年々増え、観光客も身構えることなく来店。大人数のパーティにも大活躍で、そしてgraf のソファではおひとりさまが長居する。もちろんカフェメシも旨い。こんなカフェが長生きしてくれるからこそ、京都の街の潤いを持続させる。



■boogaloo cafe(ブーガルー カフェ)
■京都市中京区寺町通錦小路下ル大文字町292
 詩の小路ビル2F・3F
■075・213・1610
■12:00~23:00(L.O.22:00)/無休


-京都CF!2009年6月号 引用-

CAFE KOCSI

2010年01月21日 | おにかいカフェ
「目立たず、大成セズ」の指針が
人気おにかいカフェの秘訣でした


CAFE KOCSI

 今号のタイトルを見て、真っ先に同店を考えた読者も多いだろう。当代随一の人気カフェであるが、おにかいカフェという名の、ヒューマニティックな生活感漂う平成喫茶店が同店の真実だ。商談も読書も、純粋に珈琲を堪能も可。確たる評を得た秘密は「プライベートなパブリックスペースである」という、色に例えるなら「真っ白な黒」のようなパラレル世界を成立させたことにある。それは店長の坪倉さんが普通の喫茶店を目指したのであり、実は特別なことではない。言い古された表現になってしまうが、古き良き喫茶店では当たり前のシーンだ。
 「目立たず、大成セズ」。回転率度外視で、1階の「人気店」的な雰囲気から逃れられるために選んだ2階が人気を呼ぶ…。それもまた、同店の不思議なパラレル実力なのだろう。



■CAFE KOCSI(カフェ コチ)
■京都市中京区富小路通三条上ル福長町123黄瀬ビル2F
■075・212・7411
■12:00~23:00(L.O.22:30)/木休(第3水休)


-京都CF!2009年6月号 引用-

おさんかいカフェ

2010年01月20日 | おにかいカフェ
もっと上へ、もっと上へ…。というわけでは、ないけれど。
「おさんかいカフェ」について、考えてみました。



 人間が最も怖いと感じる高さは、地上から7mとか、10mぐらいの高さだという話を聞いたことがある。それ以上の高さになると現実味がなく、恐怖感が麻痺するらしい。
 そう言えば、大学時代にアルバイトで高所作業車(電線の工事とかで使われているあの車)のゴンドラに乗ったときは、それは怖かった(高い上に、けっこうグラグラ揺れた)。高いところが苦手であるから、僕にとっては鬼門も鬼門。あとバンジー。あれがたぶん、今まで生きてて一番怖かった。10年以上前、ムリヤリ仕事で飛ばされたことがあるのだが、ノーマルバンジー → サイドバンジー → 逆バンジーを、10分刻みで続けざまにである。約6mか7mぐらいの高さから、自らの意志で飛び降りるノーマルバンジーが一番怖かった。当時の僕、よく飛んだ。偉いぞ。
 そう言えば、地上35mまで吊り上げられたサイドバンジーは、確かに何だか現実味がなくキョトンとして、「えぇ景色やなぁ」ぐらいの感じだったような…(逆バンジーは「飛び降りる」のではなく「飛び上がる」ものだから、動き出すまではブランコに乗っているようなもので、怖くなかった)。
 前置きが長くなってしまったが、何が言いたいか、というと、地上7mとか10mとかいう高さは、ちょうどビルの3階ぐらいになるのだ(もちろん個体差はあるが)。



 今回は「おにかいカフェ」ということで、地上2階部分にあるカフェ・喫茶をご紹介しているわけだが、それ以上の階にもカフェはある。
 おにかいカフェの窓から、眼下を行き交う人の流れを見るのは本当に楽しいし、気持ちに余裕を持てると思う。ところが、3階より上になると、視線が下ではなく、上を向くような気がするのは、僕だけだろうか。もちろん下を見たって、建物の中であるから怖くも何ともないのだが、3階の窓からは何となく空とか、向かいのビルのそのまた上とか、そういう方向を眺めているような気がする。
 編集部のご近所さんで言うと、六角高倉の「TRACTION book cafe」。あらたさん(カフェと言えば…な人である。今号P.15にも寄稿)と打ち合わせをするときなんかは、だいたいこの店に来るのだが、この店には何というか、浮遊感がある。特に窓際にいなくても、「ここは高いところなんだなぁ」という感覚(雲の上というと大げさだけれど)があって、適度にフワフ
ワした感じが、なんとなく心地良い。
 これも事務所の近所であるが、「Cafe & cake Sugary」。行くときはバタバタとお土産にするケーキを買って帰るだけが多いが、お隣の「san-ai hair」のオーナーなんかとばったり出くわす(サボってはるの?)と、お茶したりする。この店も3階で、ここでは空よりも天井を見ていることの方が多い気がする。街なかで、あの建物で、あの高さの天井であるから、別に同業者ではないけれど、羨ましいなぁ、と思う。
 「結局、空見てねーじゃねーか」と言われたらそうなのだが、一度、試しを。「おにかい」と、「おさんかい」の違い。「あ、ホンマや」と、思ってもらえると思います。



■Cafe & cake Sugary(カフェ&ケーキ シュガリー)
■京都市中京区三条通富小路西入ル中之町20 SACRAビル3F
■075・254・0510
■12:00~22:00/不定休
■http://www.sugary.jp/

■TRACTION book cafe(トラクション ブックカフェ)
■京都市中京区六角通高倉東入ル堀之上町129番地
 プラネシア六角高倉3F
■075・231・6895
■11:30~24:00/木休(祝日の場合営業)
■http://www.traction-bookcafe.com/

-京都CF!2009年6月号 引用-

etw

2010年01月19日 | おにかいカフェ
メトロからの流れも加わり
アートの坩堝の出来上がり


etw

 9年前、モノづくりびとが集まって立ち上げたアートカフェの先駆け的存在。絵画、写真を中心に、ときには銅版の立体作品、靴×テキスタイル、京大建築学科の卒展など、アートとの出会いの場として定評がある同店。現在もモノづくりに関わるスタッフも多く、地下にある「CLUB METORO」からの人や情報の流れも加味されて、創作意欲を刺激するハコであり続けてくれることの心強さに脱帽。足を踏み入れることを少し躊躇するわかりにくい感じが、好奇心旺盛な客を自然と選別することで、秘密基地なごとき雰囲気を醸し出しているのだとしたら、同店が「おにかい」にあるのは正しいというほかない。



■etw(エトワ)
■京都市左京区川端通丸太町下ル下堤町82 恵美須ビル2F
■075・771・3979
■15:00~翌3:00/火休


-京都CF!2009年6月号 引用-

neutron

2010年01月18日 | おにかいカフェ
名も無き窓から見える景色
あぁ、これがアートなのか


neutron

 今からそう遠くない過去に、アートや芸術と呼ばれるものが、意味も価値も問われぬまま高額で売り買いされた時期があった。日本が恥ずべき時代である。このカフェは、そんな時代や態度とは対極にあると言っていい。「ウチでは、窓からの風景を絵画と考えています」とホールマネージャーの木下さんは言う。2階から見える風景には値段などないが、そこに価値を見いだす「目」がこの店にはある。「アート」が実体のないものであり、千差万別の感覚によって変わることを理解しているからこその表現である。それが「芸術を愛でる心」というものだ。そこに1杯のコーヒーを添えると、この店の本質が見えてくる。



■neutron(ニュートロン)
■京都市中京区三条通烏丸西入ル御倉町79
 文椿ビルヂング2F
■075・211・4588
■11:00~23:00(ドリンクL.O.22:30)/月休(祝日は除く)


-京都CF!2009年6月号 引用-