これは、わが地元の町会の掲示板に貼ってあった計画停電の表。
5グループでぐるぐるとまわり持ちするので、「輪番停電」ともいう。
ところで、この「輪番」って言葉を『広辞苑』で調べたら、寺院社会で用いられた言葉なんだそうな。
要は、寺院の事務を司る僧の役職を、複数でぐるぐるまわりもちすること。
そして、その事務を司る僧の役職そのものも指すらしい。
ネットで「輪番 寺院」で検索するといろいろヒットする。
どうも、寺院世界では「輪番」という用語は、現在もごく自然に使われているみたいだ。
「彼岸寺β」という、インターネット寺院がひっかかったが、そこでは、複数の僧が交代で記事を書いている。
フツーなら「新メンバーのごあいさつ」と書きそうなところを「新輪番のごあいさつ」と称するところが、
なんか、妙にお寺ちっくで、ワラエてしまった。
→該当記事「日々是好日」はこちら
→彼岸寺βトップページペはこちら(これ、存在自体、超面白い。一見の価値あり)
みてくださった方はおわかりになったと思うが、
日記的記事「日々是好日」のトップイラスト…口から棒つきの阿弥陀様5体が出ているイラストなんだが、このモデルは、平安時代の僧
空也(くうや)上人である。
なお、「空也上人像」は受験生泣かせの作品である。
(おっここで、がぜん、受験日本史くさくなった)
空也ご本人は、平安時代の「国風文化」に属するが、
彫刻としての「空也上人像」は「鎌倉文化」に属するからである。
作者康勝は、かの有名な運慶の子である。
運慶一派(正式には「慶派」と呼ぶ)には、長男の湛慶、三男康弁、四男(前述の)康勝…と、運慶二世が沢山入っている。
(しかも上記の三人はみな単独で入試に出る)
受験生の方に申しておきたいが、日本史で受験する以上、
文化史というものは逃げられない。
しかも、古代・中世の文化には、美術作品にまで仏教思想の影響が大である。
どうせ、やらなきゃいけないのなら、
「オレ、仏教キレーだから」って言って逃げるより、
「仏教って、オサレかもー」って姿勢の方が楽しいと思う。
そんなワケで、ちょっと異色のサイトを紹介してみた。
「彼岸寺の人々」(関わっている僧侶の方々)が、高学歴の方がそろっていることも、
受験生の君たちには、モチベ・アップにつながるのでは
→「彼岸寺の人々」の該当ページは こちら
最後に言いたい。
知性ってのは、それで就職有利にしようとかそういう小さいことで終わるのではない。
「真の知性は、それをそなえる者を真に幸福にするものである。」
…えっ誰の言葉だって?
私の言葉だよ。
ほら、「彼岸寺の人々」の表情みたまえ。
みなさん、幸せそうではないか?
人気ブログ参加してます。
お帰りの際は、クリックお願いします。
↓ ↓ ↓