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きゃさゴノ annex

だめだめ母きゃさりんと進化する楓楓の記録。

六日五夜 香港むしゃむしゃ修行の旅 マカオ後編

2008-03-02 03:33:39 | 中華
マカオ後編。タイトルが若干変更されたのは、昨日の広東語教室で間違いに気づいたからw

さて、聖ポールのザビエル先生とお別れして、いよいよタイパ島に向います。タイパに向う橋を渡りながら區先生は言います。

「タイパに渡る橋は3本。そのうち2本ニホン人の設計でーす」
「へぇぇぇ」「へぇぇちゃう、今のところ笑うとこやろ」「え、これからオチ言うんちゃう?」

區先生、悲しげw

タイパ島に入ってからは寄り道しないで、目的のポルトガル料理店フェルナンドへ向います。向いながらも區先生のガイドは続きます。
まず、新しくできたカジノホテル「ザ・ヴェネチアン」オフィシャルサイトご参考までに。
ラスベガスのカジノグループ資本のアホなようにでかいホテル。オフィシャルサイトによれば、ボーイング747ジャンボジェットが90機収容できるらしい。全然感覚つかめないんですけどw とにかく世界最大のカジノで、建物の大きさとしては世界第二位だそうです。ふーむ。
ゴージャスだけど、中華圏とは思えないシックで落ち着いた外観。でも風水は完璧らしいw

「ここの天井画はすごいから見ていったほうがいいヨ。んで、ここからマカオのフェリーターミナルまで無料の送迎バスがあるから、ここから帰るのがいいネ」
と、お得な情報つき。
マカオ刑務所をビクビクしながら通り過ぎ、コロアン島へ入る。
「エッグタルト食べるでショ?」と安徳魯餅店のある場所もしっかりチェック。バス停がすぐ近くにあるから、アクセスも楽。
「この道を左に曲がると、ザビエル教会もあるヨ。素敵な教会ネ」

ヴェネチアンと安徳魯餅店のバス停は、どのバスでも停まるからね、とマカオバス初心者にもうれしい情報。

予定どおり13時半にはフェルナンドに到着。區先生見事です。マカオの歴史からお得情報、オヤジギャグ満載の至れり尽くせりの區先生ガイドもここまで(涙
大満足だった我らは、チップをはずんで結局800ドルを超えたお支払いをしたのでしたw

コロアン島黒沙海灘の近くにある法蘭度餐廰フェルナンド。
エントランスは緑のアーチ。お庭の広めなおしゃれなお家にお邪魔したみたいで、とっても気さくでリラックスできる場所。


わんこもお散歩中。

こんなお天気の良い日はやっぱり、インサイドよりもアウトサイドのテーブルでしょ。南国チックな天井扇がゆっくりと空気をまわし、ギンガムチェックのテーブルクロスがかわいい。お料理にたかる蝿もご愛嬌でw

まずはサングリアで喉を潤します。ピッチャーの中の檸檬はグチャグチャ潰さなくていいのよねw


エビのトマトソースとか、いわしのグリルとか、牛煮込みとか。

どれもこれも強烈さはないものの、シンプルでママの味って感じでホッとする。
外ぱりぱり、中ふわっふわのほかほかパン、おいしい♪
お天気のいい午後に、外の空気に当たりながら、こんなのんびり食事したのはいつぶり?

「いいねぇ、ガツガツしない旅♪(かなりガツガツ食べたがw)」

あの、奥のテーブルに1人くつろいで食事する白人男性は?
「絶対小説家だねっ」「あ、でもレジの奥入って伝票整理してるで」
「小説のネタ探しやろ」「でも工具箱持ってるで?」
「あそこに原稿用紙入ってるねん。海がしけて、高波が襲ってもモウ問題やろ」

といった、アホ話をしながら、くつろぎまくり。ああ、命の洗濯。
大満足でフェルナンドを後にする。フェルナンド出てすぐの黒沙ビーチを散歩(通り道を歩いたともいうw)
大陸人と思われる中華な団体さんでいっぱい。
おいおい、幾ら暖かいとはいえ、水に入るのは早いやろ! こらこら、そこはライフセーバーさんの見張台やで、上ったらあかん!
もー、大陸人たちったら、おちゃめなんだからw

ビーチ前のバス停から搭車。なりゆき任せで安徳魯餅店近くのバス停を目指します。ちょっとしたメインストリートのようで、難なく目的地で落車。


アンドリューも旧正月仕様。

日本でもおなじみのアンドリューさんのナタのお店。
ナタはポルトガル発祥のお菓子で、香港産の蛋撻ダンタッ!に対してポウダッ!と、あくまで別物、一線を画すらしい。でも、腹に入れてしまえば変わらない(爆>ごめんアンドリュー)



う、美味いぜよ(涙)
表面には食欲をそそるワイルドな焦げ目。その下は、しっかり蒸しあげられていて、蛋撻よりもぷりんぷりんっ。ハンサムさんな雰囲気。
んで、やっぱりパイタイプでしょ!!!田舎娘みたいなモッサモサのタルトタイプなんで二度と食わない(大嘘)
うーん、好食あー!

さて、別腹も満足したところで、區先生おすすめの聖フランシスコ・ザビエル教会へ向います。
ナタストリート(きゃさ命名)とぶつかる川沿いの道を進むと、とってもかわいい教会に出会います。


ザビエルさんちも旧正月仕様。

パステルなクリームイエローがかわいい。ちいさな教会。
そして・・・。


萌。奇跡的にかわゆい祭壇♪不謹慎でしょうか?でも平和的で穏やかな空間に癒されまくり。神に感謝。
色合いとか、漂う空気感とか、これはもう写真じゃ伝わらないですよね。ぜひ、足を運んでくださいませ。

教会を出て、少しコロアン村をお散歩。

 

「絶対、ばばあになったらここで暮らす!!!」

そのためには、帰りにヴェネチアンのカジノで一山当てなければw

お天気に恵まれたせいもあると思うけど、色合いとか、流れる時間のスピード感とか、たまらん素敵。しばし、夢中で散策。

ナタストリートのバス停に戻る。そろそろマカオ半島に戻ります。
どのバスでもヴェネチアンに停まるという區先生の説明どおりに、やってきたバスに乗り込む。
ここで、慎重派のしゃりさん。「念のため、ヴェネチアンに停まるか聞いてみようよぅ」

※注 ここはきゃさりんの片言広東語の雰囲気を味わっていただくべく、日本語がたどたどしくなっております。ご了承くださいませ。

「すんまそん、このバス、停まりますか停まりませんか?ここにっ!(路線図のバス停はげしく指差し)」
「停まらん」

なにぃ?

うっ、うっ、きゃさりんバス銭入れちゃったもん。
「返せっ!バス銭!」(手のひら差し出す)
「返さない」

なにぃ?!(アゲイン)

「もうさ、しょうがないよ、払っちゃったもんは」
しゃりに諌められ、泣く泣く落車(ちなみにバス銭2.5ドルw)

しかし、次に到着したバスも、さっきのバスと同じ番号。まじかよ。
こりずに片言広東語で確認。
「すんまそん、このバス、停まりますか停まりませんか?ここにっ!(路線図のバス停はげしく指差し)」
「停まる」

な、なにおぉ?!

やっぱり區先生は正しかった(涙)再度、バス銭投入。走りだしたバスは、なんと途中で、先ほどのバスに追いつき、併走。

「きぃぃぃぃ#」

黒きゃさりん、先ほどの黒バス運転手に向けて、呪いのオーラ放出中w

結局2台のバスは區先生に教えられたとおりのヴェネチアンのバス停に停まる。
落車すると、少し遅れて到着した黒バスを待ち伏せし、開いたドアから黒バス運転手を睨み続ける黒きゃさりん。
「お、お前なんか呪われてしまえぇぇぇぇ!」

ザビエルさんちでの癒しの時間はいずこへ?w

でも結局、我の片言が通じて無かっただけかもしれないしぃー。
それとも、黒運転手は首を横にふりながら、「停まるらー」って言ってたのかもしれないしぃー。

いや、違う(-_-;) でもまあ、ネタになったし、いっかw

さて、行きでそのデカさに驚かされたヴェネチアン到着。
サイトにある素敵なゴンドラはまだ漕いではもらえません。


エントランス入ったら、どぉーーーんっ。

ちなみに、入り口がわからず、ヴェネチアンのひろぉーーーーい外壁を一周したアホな日本人は我らですw

區先生が冥土の土産に見ておけといったヴェネチアンの天井画はすごいです。わらわらと観光客があつまり、撮影しまくりでした。
こんな豪華な廊下の先には賭博場。モウ銭人なわれらは見学のみ。
スロットとか試してみたかったけど、やり方わからず。

まー、いたるところに大陸人がわらわらと。有銭人やねぇ。高度経済成長期!

さて、ヴェネチアンのカジノを通り抜けて、モウ銭人なわれらは無料シャトルバス乗り場へ。夕方、返マカオ半島。
あとはセナド広場を散策して、マカオっていったら猪扒包でしょ。食べとかないと。

フェリー乗り場のバス停から、セナド広場に向う。セナドに停まる番号のバスを必死で探し、乗ってからもかなり必死。だって、どこがセナド広場のバス停かなんて、皆目わかりませんから(涙)

見てればわかるだろうと窓際キープしてたけど、夕方でどんどん人が乗り込んでくるバスはギュウギュウで、外の様子なんて見えやしません。
だいぶ乗った気がする。ここはどこ?

隣の席のおっちゃんに、「すいません、ここはどこ?(爆)」と、路線図を差し出す。めちゃ混みのバスの座席から一生懸命、外をみてくれるおっちゃん。

「みえなーい、みえなーい」

そ、そうだよね。ごめんね、おっちゃん。
なんとなぁーくメインストリートちっくになったところで、えーい下りちゃえっ!と落車。通りを地図で確認すれば、もう1つ、2つ先がセナドでした。香港トラム落車方式です(いつも目的地の2つ手前で降りるはめになる)


セナド広場ももちろん旧正月仕様。

猪扒包どこで食べようか?なんてうろうろしてたら、しゃりから「慮家屋敷っていう綺麗な建物があるらしいんだけど、行ってみる?」とご提案が。
きっと、その後しゃりと玉ちゃんは我をここに連れて行ったことを、ぷち後悔したに違いない。

スタバとかマックとか並ぶメインストリートからちょっとわき道に入ると、ひっそりと現れる石造りの真四角な壁面。ファザードの中央に小さく切り取られた入り口を入ると、薄暗い真四角な石壁の部屋。上部の階の開口部から差し込む、柔らかな光に浮かび上がるのは、美しい細工のされた深茶の木製の建具、木製建具にはめ込まれているのは単純な図形を組み合わせただけのシンプルな文様の色ガラス。

はぁぁぁぁ(うっとり)




こんなところに、こんなんあるなんて、マカオってば奥深い。きゃさりん夢中で探索開始。萌えては撮り、萌えては撮り、あっちゅーまに日が暮れる。ずっと待っててくれた玉ちゃん、しゃり、ありがとうw
そして、旅の相棒として長い付き合いだった我のデジカメ、さいばー仔が香港行き初の充電切れ、力尽きる。メモリーはいっぱい持ってきて余ってたのにぃぃぃ。

このお屋敷は中国人の有銭人、盧九先生の御宅だそうで、1889年の建築。
帰国してから調べたら、世界遺産にも指定されているのねぇ。
ほかにもまだまだ見てみたかった世界遺産がいっぱいあって、また行かなくちゃと思う。

大満足でも腹は減る。ノーアイディアで猪扒包を探してうろうろ。近くにあった、ローカルな茶餐廳に入る。


本日の夕飯。しょぼっw

フェルナンドで遅めのお昼、豪華版だったし、まぁこれでよしとしよう。
夜になって、すっかり雰囲気の変わったマカオの街をふらふら散策しながら、フェリーターミナルに戻るバス停に向います。


セナド広場、夜バージョン。

バスの路線図を見ると、このあたりからフェリーターミナルを通るバスは、山手線のように巡回しているのだと思い込んだ我ら。バスの番号だけ見て、方角は逆だけど、いつかフェリーターミナルにたどり着けるのだろうと乗り込む。観光もかねて、ぐるっと一回り。

マカオの街は昼と夜とでは大違い。昼間は異国情緒あふれる浪漫ちっくな街並みにみえたものが、いきなりネオンぎらぎらのラスベガス中華版と化す。バスの車窓から眺めるだけでも、かなり楽しめました。それに、昼間は目的地に一直線で寄り道してなかったから、観光スポット以外の街並みもたっぷり眺めたし。

バスが停まる。乗客がすべて降りる。あのー、そのまま停まらないで、フェリーターミナルまで行ってくれないかなぁ。
山手線方式の環は、フェリーターミナル手前で一旦途切れるらしいw
運転手に、フェリーターミナルに行きたいんだけどぉと伝えると、前に停車中の同じ番号のバスを指差され、あれに乗れといわれる。

もう十分、たっぷり「マカオバスの車窓から」は楽しんだのですがw

マカオ、なかなか手強い(涙
バスを乗り継ぎ、(乗り継ぐ必要は一切なかったのだがw)無事、フェリーターミナルに到着。10時前のフェリーで返港。

ガツガツしないと言いつつ、イミグレの行列で待たされるのは死ぬほど嫌いな我ら。少しでもやる気ありそうな職員の列、前に時間かかりそうな癖のあるヤツのいない列めざして並ぶ。
そしてここで重要なのはしゃりと同じ列に並ばないこと。
なぜなら、しゃりさんの列は時間がかかるという呪いがかけられているからw

今回の香港入国時も、玉ちゃん、我とさくっと入国し、しゃりさんの列は我らの列より短かったはずなのに、やはりまだしゃりさんは入国できず。
二人でゲラゲラ笑いながら待っていると、おいおいっ、しゃりさんってば、職員さんにしょっ引かれていくではないですか(爆)

あちゃー。區先生実は黒い人で、しゃりさん、いけないもの受け取っちゃったとか?w
何されてんだろー(わくわく)とか待つこと数分、ICチップ入りの新しいパスポート、コンピュータチェック受けてたそうです。あれってやっぱり意味なくね?
ボディーチェックも、拷問もなし。ちとつまらん。

マカオ日帰り旅は、最後の最後でわくわくするような楽しい出来事もありーのw 區先生という素敵なガイドさんとの出会いありーの、ウマウマいっぱい、癒しあり、怒りありーのw 盛りだくさん充実の旅になりました。
でも、まだまだ見てないものも、食べてないものも、やってないこともいっぱいのマカオ。次回はぜひ、泊まりで行きたいナ。

そんな楽しい気分の中、上環からの帰り道、肥姐の訃報を知る。
ホテルに戻ってTVをつければ、追悼番組が流れていました。芸歴40周年の時の、お祝いの特別番組が再放送されていたりして、香港芸能界にとって大きな存在の方だったのですねぇ。TV番組で何度も聞いた、あの独特な明るい笑い声が思い出されます。

ふぅぅ。長い、長いです。こんな長いものupしていいのだろうか。
4日目に続く。

五夜6日 香港むしゃむしゃ修行の旅 三日目 マカオ前編

2008-02-29 02:12:40 | 中華
旅行記3日目は澳門一日遊編です。よろしければ、1日目2日目もあわせてどうじょ。

さて、いよいよこの旅一番の目的だったマカオ日帰りです。
が、朝から天気悪い(-_-;) 天気の悪い日にマカオ行きたくないやん。
でも、天気予報では晴れる予定。とりあえず、朝ごはん食べながら様子見ようということに。

朝ごはんは玉ちゃんからのリクエストで、湾仔の金鳳茶餐廳の火腿[火局]雞批を食べに。
小さな間口の店の入り口にはすごい行列。朝ごはんを外買する勤め人の皆様。店内も満席ですが、なんとかテーブルをゲット。我も玉ちゃんに便乗して火腿[火局]雞批と奶茶を注文。

火腿[火局]雞批、ちっちゃっ(涙)

甘めのタルト生地にハムやら鶏も入っているらしいが、とにかく小さすぎる。となりでふんわり美味そうな菠蘿飽をぱくついている、しゃりの首しめたくなるw
おやつにはいいけど、腹の減った修行僧の朝飯には向いていません。

天気はあいかわらず、どんよりしていますが、とりあえずマカオ行きフェリー乗り場のある上環に向かう。中環の離島行きフェリー乗り場みたいに、MTRの駅から歩くんかなぁ?と思っていたら、地下道通ってあっちゅーまに到着。外にも出なくてすんじゃいます。まぁ方便♪
ここまで来たら、えーい面倒くさい、何も考えずにマカオに向かう、いつものように行き当たりばったりな我ら。

往復チケを買うと割安とは聞いていたのですが、帰りの時間なんて決められない我ら。マカオ行き片道チケット購入。サクっと香港出国。イミグレは通るけど、なんだか離島に行くのと雰囲気かわらない感じ。

フェリーは座席指定。広東語しゃべる人たちが大多数っぽいけど、大陸人の団体さんもちらほら。うとうとしていると1時間ほどで到着。朝のぐずついていた天気もすっかりよい天気に♪

無事マカオに入国。フェリー乗り場を出て一服していると、ガイドだというお兄ちゃんにつかまる。
恥ずかしいくらい真っ赤な観光用の小型車に乗せられて、観光名所を8カ所くらい回ってくれるらしい。2、3カ所は我らの目的地も入っている。で、幾らでいくねん。

「800」
「はっっぴゃくぅぅ?高すぎるわ!あほらしい。バスで行くから」と、追い払おうとすると、
「君らの行きたいところは高台だから、バスではいかないんだよぅ」との事。
「嘘つけぇ。それにしたって高すぎるわ、しっしっ!」
「じゃああ600でいいからぁぁぁ」
おにいちゃん、根性なさすぎ。そんな根性なしの車にはのらなーいw

いくらひとり200まで下がったとはいえ、行きたくないところまで、あんな恥ずかしい乗り物で素敵なマカオの街並みを引き回されるのはごめんである。

マカオはきっとめちゃめちゃ小さくて、さくさく歩き回れるもんだと思いこんでいた我。マカオ、結構手強そう。八達通も使えないしw

そんなところに旺角の神様の御利益か、救世主が現れる。

「どこ行きたいの?行きたいとこ回ってあげるけど?」

日本語めっちゃ上手なおっちゃん。怪しい者と違うと、ガイド証明書もみせてくれる。
ペンニャ教会と聖ポール天主堂跡、最終的にはタイパ島のフェルナンドまで連れていってほしいと伝えると、13時半くらいまでにはフェルナンドに到着できるとのこと。で、おいくらで?

「800!後払いOKらー!(にかっ)」
マカオは800がデフォルトらしいw
さっきお兄ちゃんが600に下げたのを思い出し、思い切って600を提案。
「えぇ?タイパまで行くんだよぉ?750!(本気と書いてマジな感じ)」
まぁ、ひとり3000円ちょいだと思えば安いものか?いろいろ注文も聞いてくれそうだしと決定。

この選択は、この旅一番の当たりだったと思う。
この日本語ぺらぺらなマカオ人おっちゃん區先生が好人で使える人だった。
區先生は35年前に八百屋さんをやめて、日本語を独学ではじめたそうな。18年前には奥さんを連れて東京、大阪、名古屋を旅行して、日本語の腕試し。それで自信をつけると日本語ガイドの試験を受け、無事合格。試験には、観光、歴史などの論文のほか、日本語での面接があるらしいんだけど、

「一番大事なことは、ギャグかますことやなっ!」
と、力説する區先生は、観光地やら歴史やらのウンチクの最後には必ずオヤジギャグでオチをつけてくれた。気つかうっちゅーねんw

いよいよ區先生のワゴンに乗り込み、観光スタート。
マカオグランプリのコースを抜け、マカオタワーを過ぎ、ペンニャ教会へ向かいます。
昼間のマカオは、異国情緒いっぱいの美しい街並み、高低さのはげしい地形、石畳の坂道など、なんだか神戸や長崎を彷彿とさせる。
ペンニャ教会は、領事館やらが建ち並ぶ、高級住宅街を抜けていった高台にあります。道すがら、カジノ王スタンレー・ホーの別荘なんかも教えてもらって、テンションが上がる。高級車がやまほど止まってましたがなっ。


アンシンメトリーな正面。尖塔がかわゆい。

17世紀に建てられたという美しい教会。現存する建物は18世紀に建て直されたものだそうです。レスリーの映画、「大三元」で使用された教会。れっちゃん神父がツボなしゃりさんと、建物フェチなきゃさりんさんは大はしゃぎ。


中も見学できます。

我らが到着した時は、ラッキーにもゼロ観光客で、とってもゆっくり見学させていただきました。
静かな高台に佇む美しい教会は、そこだけ別世界のようです。
いやぁーん、素敵ぃぃぃ!
夢中で写真を撮りまくる。ここはいいです!ぜひ観光客の少ない朝一番をお勧めします。



夢中になっている我らに「そろそろ・・・」と區先生から促され、後ろ髪引かれながら出発。教会の敷地のすぐ脇には小さな展望台があって、マカオ市街が見渡せます。

「區先生、実はこの近くに行きたいところが。。。」
このペンニャ教会の近くにあるリラウ広場と、隣接するアパートは映画「放・逐」のロケ地。あの映画冒頭で、秋生ちゃん、ラムシュー、ジャンユー、ロイチョンが銃を向け合うアパート前の公園。



石畳のほそい坂道を進む。ところどころに残る古い壁は、ポルトガル領地時代、ポルトガル人の専住地区を隔てるものだったそう。ペンニャ教会に向かうときとはまた違った雰囲気。南国チックなパステルカラーの壁の色がかわいい。なんてことない住宅街なんでしょうが、さりげなく素敵なのん♪きゃさ夢中。

「路駐なんでやばいんっす」車を止められる場所がなかったので、おまわりさんに見つからないうちに移動。

いよいよ有名な聖ポール天主堂跡へ向かう。

「えー、皆さん。ここには観光客を狙うスリがいっぱいいますから、気をつけてくださいネ。一人目がすって、二人目に渡し、三人目が逃げマス。必ず三人組ネ。さて、問題です。英語で3は?」

「すりーw」

と、こんな感じで區先生のオヤジギャグがもれなくついてきますw

ここって、香港映画にもよく出てくるけど、壁だけ残ってるへんな建物だと思っていたら大間違いでした。
神父さんがお料理中に居眠りしてしまって、火事で焼け落ちてしまったとの事ですが、焼け残った地下の聖人たちの納骨堂なんかも、上から見られるように強化ガラスで保護されています。
また、江戸時代の日本人キリシタンたちが、迫害から逃れて聖ポールに身を寄せていたそうで、その方たちの納骨堂も見学できるようになっています。日本人ならいっとかなアカンと區先生に連れていかれ、合掌。

階段の上にそびえる巨大な壁には、様々な装飾がされていて、その一つ一つに意味があります。4人の聖人をかたどった中には、あの日本では有名な宣教師フランシスコ・ザビエル先生もいますのよ。
「ザビエル、ザビエルなんてバカにしてたけど、偉い人なんやな」
いや、バカにしてたのは我らだけです、すみませんw


ザビエル先生は偉大な人。名前もはいっています。

それ以外にも、様々な装飾がほどこされた聖ポールの壁は見ていて飽きない。
我らには、そのすべてを解説してくれる區先生という最強アイテムもあり、無敵やし。
でもさぁ、どうしてこんな立派な建物、再建しなかったのかしら?
區先生の解説によれば、火事のあとすぐにアヘン戦争勃発となり、外貨の獲得に困窮した政府は、聖ポールの再建どころではなく、カジノつくりに夢中になっちゃったためなんだって。
はっ!今気づいたけど、火事とカジノをかけた、區先生ギャグだったのか?
うわ、そのまま信じて、へぇぇぇなるほどねぇなんてうなづくだけだったんだけどw

さて、いよいよ魅惑のタイパ島へ向いますが、長すぎるので続きは次回。
日帰りなのに長すぎw


五夜六日 香港むしゃむしゃ修行の旅 二日目

2008-02-24 22:35:36 | 中華
香港旅行2日目です。1日目をご覧になってない方は、まずこちらからどうぞ。

前日たっぷり睡眠もとり、元気で腹減り状態の我ら。しかし、手持ちは120H$しかありませぬw

まず両替にいくかぁーと話していると、お粥なら十分食べられるんじゃン?ということになる。
羅富記のお粥、2年は食べてないぢゃん!あれなら1人20H$で腹いっぱいになるということで、トラムにのって上環へ。トラム乗り場もホテルの目の前にあります。

ひさびさの香港粥@羅富記。ああ、なんて優しい味。癒されまくりの我ら。おばちゃんに広東語の発音練習もしてもらって、九龍島へ。

MTRで尖沙咀へ。重慶で両替。旺角で11時50分の功夫灌籃を見る予定ですが、まだ1時間弱くらい時間がある。HMV行っても良い?と軽く時間つぶしするつもりが・・・夢中になってて時間すぎてるし!!!

うーん、まだガツガツさが抜けない(涙

とにかく旺角へ。ランガムのUA。広東語版なら13時の回があるけど、せっかく見るのにジェイ吹替えはいやだということで、18時の普通語版まで見送ることに。とりあえずチケットだけ買っておく。中段ブロック、一番前のど真ん中3席げと。

ランガムに来たついでに、満記でマンゴーパンケーキを!!!
ところがあいにくマンゴーパンケーキは売り切れ。
一度食べてみたかったドリアンパンケーキを連れに嫌がられながら注文。
満記の小姐にも「え”ドリアンだけどぉ?」とか変な顔されるが、胸はって「我 鐘意 榴[木連]!(私はドリアンが好きっ!)」とアピる。
薄緑色のクレープがかわゆい。生クリームと一緒になったドリアンはちっとも臭くないし(多分)全然モウ問題ではあるが、次も食べたいか?と聞かれると困るw



お腹も満たされたところで西洋菜南街へ。いつも行ってたDVD屋がジョルダーノになっちゃってたもんで、店を探す。並びに移動してますが、残ってますので皆様ご安心を。

広東語教室の華仔迷に頼まれていたアンディ社長のDVDを購入。社長、おんなじ演唱会のDVD、3パターンも出すのやめてください!頼まれた他明星迷がどれ購入するか分からなくて苦労しますから(涙)
それから、フィギュア付のDVD、10倍くらいの大きさの布張りボックスに入れるのやめてくださいっっ!でかいスーツケースで正解でした(号泣)
荷物になるし、買うの最後でいいかなぁと思いながら、行く先々の店でチェックしちゃうのも癪なので購入w

信和に行く前にお昼食べよーとお店探し。特に目的もなく旺角をふらふら。適当に茶餐廳に入る。その茶餐廳に入ったのは、たぶん店先に灰皿置いてあって、我が一服したかったからだと思うw 香港、禁煙エリア多すぎです(涙


旺角の茶餐廳。旧正月な飾付け。

・・・何食べたんだっけ? ああ、フレンチトーストだ。美味しかったんだけど記憶が。。。なぜなら、その茶餐廳には食べたものの記憶なんか消し去るほどのインパクトがあったから。
我らの席のとなりのボックスに座るおっちゃん1人とおばちゃん2人の三人組。なんだか楽しそうに話し込んでて気になるなぁと思って、ふとおっちゃんを見ると、目が釘付け。

いやいや、明星がいたとかじゃないの。期待しちゃった人、ごめんね。
でもね、もっとすごい人。だって多分、神様だと思う(爆)
ぽっちゃりした、ふつーのおっちゃん。常に目が笑ってて、すんごく楽しそーに喋りまくり。
でもなんだかオーラが出てんの。神様ってこんな感じじゃない?と直感。
あ、少し高木ブーにも似てる。雷様系?w
福顔ってやつですね。もう、この旅の安全と美味しさは保証されたかもと幸せな気分に。なんとか、画像をゲトしようとしたんですが、うまく撮影できず。残念っ。

まだ少し時間があるので信和へ。さっき西洋菜南街で買ったジェイのDVD、50H$も安い(鬱 か、神様パワーか?
でも、漫画屋で大好きな「のだめ」ゲト。もちろん日本版は全巻持ってるけど、うれしくって広東語版も全部買っちゃおうか、すごーーーく悩むw でも、中身が見られないのでとりあえず1巻だけゲト。強力な広東語テキストになるか?

今度こそ、時間に遅れることなくUAへ。チケット売り場はすごーーーい行列。朝買っておいて正解っ!とか強がりながら劇場へ。


これは尖沙咀で撮影。

がらーーーんwもう、上映時間だっていうのに我らのほかに客おらず。普通語だから?平日だから?
貸切かなぁと思っていたら、本編スタート直前からバタバタと数組のカップルが入場。でもスキスキ状態は変わらず。

さて、前勉強一切なしで見た『功夫灌籃』でしたが、言葉わからなくても十分楽しめました。

映画のあらすじ、かなりネタばれ。知りたくない人は見ないようにご注意を。

親に捨てられたBB仔ジェイが、預けられたのは功夫学校。幼い頃から功夫漬け。
そのおかげなのか、特技は『百発百中』
夜の公園で、特技を生かして空き缶をゴミ箱に入れまくっているところを、エリック・ツァンおじさんに目をつけられる。
メシをおごられ、「その特技を生かして、一儲けしようぜ!」なんて誘われて、バスケを始めるあたりが「おや?少林サッカー?」と思ったりしますが、気にしないw

エリックおじさんに連れて行かれたお洒落な飲み屋で一暴れ。功夫らしいアクション披露するのはこのシーンだけかな。
ジェイ、1人で100人くらいやっつけ、店大破(爆) 

でも、この事件が原因であっさり功夫学校を追い出され、バスケの大学リーグチームに鳴り物入り状態で加入。チーム隊長のチェン・ボーリンや、マネージャーの阿saに最初は認めてもらえなくって、ジェイ君不満そうだけど、当たり前やろ。実績なにもないぢゃん。大体なんで加入できるのさ。

とか、突っ込みいれている間に、どんどんストーリーは進む。街中を走る市内バスの後ろに腰紐くくりつけてドリブルの練習したりw ダンクの練習するけど飛びすぎて天井に激突したりw かなりコメディちっく。

そして、ジェイ君は阿saのことが好きなんだけど、阿saは同じチームのエースが好きなんだな。ジェイ君、家におしかけてストーカーに間違えられたり、街中の証明写真撮影機で山ほど写真とって、パラパラジェイ君を作ってプレゼントしたりする。かなりイタイw

そして、かなり黒そうな敵チームと闘ったりするところが、また少林サッカーちっくではあるんだけど、ジェイが可愛いから許す。
つまりアイドル映画? ああ、楽しかったw

劇中で何度か周大侠が流れ、エンドロールでももちろん周大侠がフルで流れるんだけど、やっぱり香港人、最後まで聞かない。我ら日本人三人だけが「豆腐~」いいながら最後まで聞きました。満足。

大満足して夜ご飯へ。佐敦の麥文記麺家へ。またまた豚足麺を頼んで、「ビールもっ!」と注文して思い出す。ああ、ここはビールの飲めない店(涙)


うまうま豚足麺と蝦水餃子。

あいかわらず美味かったけど、ビール、ビールと思いながら返天后。7-11でビールを買ってホテルへ戻る。

玉ちゃんはジェイの功夫灌籃写真集をウハウハと眺め、我はのだめ広東語版をウハウハと読みふける。
結局、のだめ広東語版は当然のことながら話し言葉で書かれているわけではないので、あまり広東語会話のテキストとしては使えないと諦めました。
そして、画とふきだしの位置だけで、台詞がすべて浮かぶ自分にかなり引くw 
広東語の台詞を読まないので、我にとっては一切テキストにならないと判明。購入はこの1巻だけ、我ののだめコレクションに加わりました。
ちなみに、広東語でのタイトルは「交響情人夢」一冊28H$。
のだめは「野田妹」と書かれ、千秋は千秋のままでした。
TVBで放送が始まって、DVDが発売されたらぜひ広東語テキストとして欲しいw

三日目はいよいよマカオへ! 続く。

五夜六日 香港むしゃむしゃ修行の旅

2008-02-24 20:57:05 | 中華
・・・皆様大変ご無沙汰しております(大汗
最後に更新したの、いつ?ってな感じのきゃさりんです。
楓楓に「今回こそブログ更新するんでしょうねっ?!」とか怒られながら、PCにひさびさに対面しております。

さて、昨年の東京国際映画祭で来東京していた朋友しゃりと、朋友玉ちゃんと3人ひさびさに揃ったところで、「そろそろ香港行きたいねー」と話がでる。
今回の旅行の日程をきめた条件は、旧正月の香港に行ってみたいと我が主張したのがひとつ、そして最重要条件は楓楓が行けない時期(学校が休みじゃない)であること。
理由は「楓楓を連れての香港にはこりごりだから」(爆>しゃりと玉ちゃん、特に我が)

今年の旧正月は2/7から。玉ちゃんがお仕事の都合で月末月始は無理ということで、2/7以降に出発となったのですが、この時期やはり高い。エアしか見てませんが、1週間ずらすと半額で行ける。もたもたしてて安いチケットを購入できなかっただけかもしれないのですが。
とゆーことで、出発は2/17(日)と決定。じえるん武道館の翌日ですわw

前夜、爆満の武道館じえるんライブで盛り上がり、その後は1時間くらい食事だけ・・・と思いつつ、結局終電近くまで飲んで、しゃりからも玉ちゃんからも「寝坊しないでねーん」とメールをもらい、老公からも「飛行機のりおくれんなよ」と釘をさされる。
ああそうさ、2004年の香港行きで2時間ばかり寝坊したさっ!急いでるんですシールを貼られて空港を走ったさ!イミグレも並ばないで横入りさせてもらったさ!でも、飛行機には乗り遅れてねーよ>老公

そんな皆の期待にこたえることなく、目覚ましの1コール目で飛び起き、無事CXに乗り込む。少し遅れ気味に到着。ネイホウ、香港!

さて、一発目はやっぱり許留山。玉ちゃんからスイカジュースのオーダーを受け、空港許留山に向かう。
今回もできるだけメニュー指差し、数量指表示はやめようと決め向かった許留山。
一発目は自信なさげにおどおどと、「さいぐあざっぷ、りょんごぉ(スイカジュース、2個)」と注文。

るるるー(涙)緑色のジュース(メロンジュース)出てきた(爆涙)
それは違うと言えない弱気な我。玉ちゃんにおごって勘弁してもらう。

今回も一発目からブログねたを生産しながら旅開始。まずはいつものようにエアポートエキスプレスに搭車。ホテルに向かいます。

当初、ホテルは香港島にしようってことで、湾仔のワーニーにトリプルをリクエストするもNG。結局今回は天后のL'HOTELに決定。これが幸いでした。
MTRの出口でて、横断歩道渡ったら、20歩くらいでホテルw 激ちかー!
しかも、トリプルで5泊ってこともあってか、用意された部屋は2部屋、2シャワールーム、2トイレのぷちスイートルーム。豪華ばぁーん!
ベッドルームは1つだけなので、3つめのベッドはエキストラベッドではあったのですが、寝床にこだわらない我には、1人部屋で気兼ねなく喫煙できたので、とっても快適でした。

ただ・・・。

バスタブがオープンエアーなのはなじぇ?w

バスタブから顔を覗かせているのは、貞子ではありませぬw

確かに我はオープンエアーな中華トイレにも耐えられる女ではある。
だが、腰壁すらもない、ベッドルームにぽつねんと置かれた浴槽でリラックスできるほどの度胸はない(涙

エキストラベッドをベッドメイクしにきてくれた小姐に、身振り手振りで、「バスタブエリアには何もないのか!!!」とアピールするも、「ああシャワーカーテンとか?モウっ!」と残念そうにいわれるw 好悲すい。

チェックインを済ませ、夕飯どうしよっか?と相談。
今回の旅は、マカオに行くのと、火鍋を食べることくらいしか決めてなかった我。
玉ちゃんにも、「今回はさぁー、ガツガツしないで、のんびり香港?してみない?」とか言ってた我。

北角の街市の中にうまい飯屋があるらしいってので出かけることに。近いしね。

街市の中の飯屋に行くのは初めて。人気のお店で、夕飯時は激混とのことだったので、早め(17時過ぎ)に行ったのにすでに店内はいっぱい。

東寶小館というお店。どうしてよいのかわからずウロウロしていると、あっちで待ってろ!と指示され、「日本人、3人!」と社内連絡されるw 案内役の男の子に番号札を渡され、店の外で待機。すでに数組、待っているグループで、ウエイティングエリアはいっぱい。(いや、ただの外廊下だけどw)

小一時間待って、やっと呼ばれる。とりあえずビール!!!と頼むと、大混雑のためコップの数が足りないのか、お椀にビールを入れられるw


お椀ビールw

広東語メニュー見てもさっぱりわからん。日本語メニューがあるとの事だったので、日本語メニューくれと頼む。確かに日本語では書かれているが、やっぱり分からない(爆)

とりあえず、我の持っていた「るるぶ」に載っていた美味そうな牛テール煮込みを頼む。辛いぞーと脅かされるが、「辛いのは好きやっ!」と強気でオーダー。
ああ、すごい辛いですw でもうまーいっ!
蝦蛄が美味いとのことだったので、時価と書かれた蝦蛄の値段を聞く。なにしろ両替前のため、手持ちがない。300弱くらいの値段をいわれ、あっさり諦める。
焼きそばと、エビのガーリックいため、スープを注文。
いやぁ、どれも量が多い。頼みすぎたと思いつつ、うまいもんだからガツガツとほぼ完食。


エビとか焼きそばとか。

なんとか手持ちの香港ドルで会計をすませ、せっかく北角きたんだからと、生じゃ屋へ。
ところが、時間がおそかったのか生じゃ屋は閉店。旧正月中で休みだったのかもだけど、後にも先にもこの日しか行ってないのでわからない。

「じゃさーーー、旺角行って生じゃみて、ついでに映画もみちゃおっかぁー?」
「お、いいねぇー! 『功夫灌籃』?それとも『長江七號』?」

おいっ!のんびり香港は?!

いかん、いかん。今回の旅はガツガツしないのがルールwと自らを戒め、一日目は大人しく天后へ返る。

ホテルの近くには1分のところに百佳、さらに1分くらいで恵康、駅のうらには7-11もあるという、方便さ。
百佳で買い物。念願のキュウリ味ポテトチップをげと。



しゃりには嫌われたキュウリ味も、玉ちゃんには好評。我的には不味くはないが、美味くもない、といった感じ。

じえるん武道館から、ほぼ完徹だった玉ちゃんは21時ごろベッドで撃沈。我も12時前には就寝。
いやーん疲れてない(爆)ゆとりぃぃぃ。これが大人の女ののんびり香港旅?w

二日目につづく。

東京国際映画祭 スケジュール

2007-09-20 01:32:14 | 中華
洗濯物を干している途中で電話がなり、手に持っていた洗濯物をぽいっと置きっぱにしたまま、2日ほど経過したものを先ほど発見しました。。。

すげー、臭いぞ(爆)

そんな記憶力の欠如した我には覚書が必要です。そのための投稿です(汗)

さて、今年も東京国際映画祭のスケジュールがUPされました。いやーん、楽しみなりー!

東京国際映画祭 オフィシャルサイト 重たいのは我だけ?

つか、10/24は忙しそうですね。特に体力、気力とも衰えの激しい我には2本以上の映画を1日に見るなんて、拷問なんですけど(-_-;)

でもどうしたって、この日は外せない。有給も申請済み。もらえなかったら、両親を殺すしかありませぬw

1本目、10:50からコクーンでジョニー・トー監督の「神探」(邦題のマッド探偵って、イカした邦題はどうよw)

2本目、14:20からヒルズでパン・ホーチョン監督の「出埃及記」

ででで!3本目は、19:00からオーチャードホールで「男兒本色」

来了━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!

パパになった霆鋒先生のお仕事を、ひさびさに大画面で(喜)めっちゃ楽しみやぁ。

しかしまぁ、3本目ってキツイw せめて渋谷で固めて欲しかったナリ。

でもまぁ、同日にファンミぶつけられた阿樂fansのことを考えれば。。。
なんだかなぁ。1日ずらすくらいの調整はできそうなもんだけど(-_-;)
もちろんファンなら生阿樂を見るべきでしょうが、映画だってみたいよねぇ。ファンミに顔を出して、映画にダッシュするツワモノなお方もいらっしゃるのでしょうねぇ。大変だぁ。。。

ってか、大変でもいいから生霆鋒に会いたいですっっっ!!!(霆鋒fans切実な願い)

阿樂fansが激しくうらやますい。しょぼぼーん。

霆鋒先生、嫁と息子連れておいでよぅ。ちらっと顔みせてよぅぅぅぅ。

ここはせめて、イケメン監督のベニー・チャン監督の来日だけでも。。。実は、情報流れてからは早速ティーチインを妄想して、質問すること決まってたりするw

言ってみたところで仕方ないが、イケメン3人(注:監督、霆鋒、阿樂。決して房祖名は入らないw)がステージに並んだりしたら、素敵よねぇ。。。

つか、そんな妄想してる前に、チケット取れるのかw
出埃及記以外は上映1回コッキリ。チケット争奪戦は今年も激しそうですね。

そのほか、10/23は18:30からオーチャードホールで「鐵三角」
10/25は13:00から同じくオーチャードホールで「天堂口」
(これは捨てるかも。何しろ顔の長い男が多いからw)

男兒本色、鐵三角、天堂口はアジアの風ではなく、提携企画の香港映画祭なるもの。

香港映画祭 速報版ってw

オープニングセレモニーって何やるんだろっ♪

いずれの作品も9/28(金)18時よりプレリザーブ受付開始ですよん。当たる気はしないが、まずはこっちからチャレンジ。
外れちゃったら、ていうか多分外れるだろうから、10/6(土)のチケット発売を他力本願で(爆)皆様、今年もがんばりませうね。

そのほか、これは見ておけーっ!ていうお勧めありましたら、教えてくださいませ。

臥龍パンダ幼稚園に行ってきました。後編。

2007-08-15 21:28:23 | 中華
また更新が遅くなりました(汗)トイムチュ。臥龍パンダ幼稚園レポ、後編です。

さて、臥龍へ一泊した翌朝、再びパンダ幼稚園に向かいます。
パンダたちはちょうど朝食中。園内をミルクを入れたボールを手にした飼育員さんたちが行きかっています。

朝のパンダたちは本当に元気。大人パンダでさえ、庭の中をぐるんぐるん走りまわっていたり、水浴び場で水をばしゃばしゃやっていたり、上野動物園では決して見られない光景にお目にかかれます。

ルルに朝の挨拶をして、パンダ幼稚園に向かいます。
ミルクをもった飼育員さんたちが入ってくると、一目散に向かってあっちゅーまにミルクを飲み干す年長さんたちw



しかし、一頭だけ、どんなに呼んでもミルクを飲みにこない子が。


ぼよーんw

何度も何度も呼ばれて、えっちらおっちら、のんびりやってきたのですが、その間ミルクが余っていることを知ったほかの子パンダたちがミルクめがけて一直線に駆けつけてきて、それを飼育員さんたち数人でちぎっては投げ、ちぎっては投げして大変でしたw

あっちゅーまの朝ごはんが終わると遊びの時間。すごい勢いで走り回っております。


木登りしたり。。。


仲良くじゃれあったり。。。


最後には、ぐじゃぐじゃの子パンダ団子になりますw

そんな年長さんたちを尻目に、年少さんたちは今朝も


まったり。ああ、めんこい。

いよいよ、今回の旅のメインイベントである『子パンダを抱っこ』が近づいて参りました。

前日、臥龍へ向かう道の途中で、ガイドの王先生に「パンダを抱っこしたいのですが、料金はどのくらいですか?」と尋ねると、

「一頭の子パンダを抱っこして写真を撮るなら500元、3、4頭の子パンダと遊ぶなら1000元」とのこと。

きゃさ一行は速攻で、「1000元コースでお願いします!!!」と返答w

また、1000元以上支払うと、遊べる子パンダの数が増えるらしいです(爆)1000元は日本円で大体1万5千円。1万5千円支払って、子パンダと遊べる時間は5分間ですが、何か?w
でも、パンダに触れる。ましてや子パンダたちと遊べるなんてこと、そうそう経験できることではないので、決して高い金額だとは思いませんが。

料金を支払うと、調査票のようなものに記入をします。名前、生年月日、出身地、過去の病歴、現在の体調、ペットの有無など。以前はこのようなものの記入はなかったそうですが、結構厳しく管理されているのですね。

飼育員さんからオッケーが出ると、領収書を二枚渡されます。こんなもん、いらんなぁと思ったのですが、子パンダのことで頭がいっぱいな我は何も考えずにバッグへ。ガイドさんからは何もいわれませんでしたが、これが重要なものであることに後から気づかされます。

いよいよ、パンダ幼稚園年長組の入り口へ向かいます。
庭の裏手にあるパンダ舎の入り口から、5,6メートルの通路があり、通路の入り口は立ち入り禁止の仕切りがされています。
給食室でつくっているパンダパン入りのバケツをもった飼育員さんとここで合流。

「はい、領収書見せてください」

ここまで連れてきて支払い確認ですか(爆)

幸い、何も考えずにカバンの中に突っ込んでおいたので問題なし。飼育員さんは3人分の料金をしっかりとチェックして、やっと仕切りの中へ入れてもらう。

まず足を消毒液につけます。これはセンターの入り口にあるものと同じもの。
それから手術着のようなエプロンをつけ、手をアルコールで消毒した上からビニールの手袋をし、靴にはビニールカバーをつけるという、かなりバイキン扱いされる我らw

どきどきで鉄の扉へ向かいます。扉は南京錠で施錠されており、飼育員さんががちゃがちゃと鍵を開けていると、、、

「きゅー、きゅー」

めっちゃめんこい鳴き声がはっきりと聞こえます。おもわず楓楓がやっているのかと思い問いただしてしまいましたが、「違うよママ!パンダちゃんが鳴いてるよぉおおおお!」

「ぎゃーーーー!!!」

きゃさ一行大興奮w

南京錠がはずされ、飼育員さんが扉をあけようとすると『がったん、がったん』と、扉にぶつかる音が聞こえてきます。
扉が30センチほど開いたとたん、とびらの隙間から

上下にならぶ子パンダの顔2つw

ぎゃーーーーー!!!!めんこすぎる(涙)

ここからほぼ、意識は飛びましたw
扉から飛び出す勢いの子パンダたちを、飼育員さんが押さえつけながら、パンダ幼稚園の内部へ。

目の前には、飼育員さんに飛び掛る子パンダ2、3頭。

な、生パンダです(号泣)

ぶっちゃけ、パンダパン目当てな子パンダたちw
しばらくは、餌をもった飼育員さんたちを追いかける子パンダたちを、きゃさ一行3人が追い掛け回す状況が展開されました。
夢中で追い掛け回しては、だきつき、触りまくり、ほお擦りし、においをかぎまくり、エロじじいのようw


追い掛け回して、抱きつきまくる我らw

パンダパンが底をつき、子パンダの食欲が落ち着くと、『ん?なんか新しいヤツがいる』ってな感じでこちらにも注意を向けてくれました。

その様子がこちら。撮影は王先生。


鼻が乾燥して痛いため、マスクをしている楓楓。


おんぶ~!と乗りかかってきてくれためんこい子パンダ。


きゃさ母。冥土の土産ができました(爆)

生パンダの感想ですが、毛はごわごわっとしています。太めの毛糸のような感じかなぁ。でも決して硬くはなく、ほお擦りした感触はなかなかでした。ちゃんと毎日シャンプーして、トリートメントしたら、結構サラサラになるのではないかと思ったりw

お手手(前足?)は大人の女性くらいの大きさでしょうか?大福くらいの肉キュウはぷにゅっぷにゅっとキモチよかったぁ。

大きさは、上の写真を参考にしてください。子パンダとはいえかなりでかいので、抱き上げることは困難。ぎゅっと両手で抱きしめると、両手に余ります。かなりな腹回りですねw

においは無臭。まったく獣くささはなし。味は不明w

でも、とってもスイートで、お腹いっぱいの5分間。あっという間ではありましたが、短いと感じるよりも、ぎっちり中身のつまった濃厚な時間を味あわせていただきました。

飼育員さん2二人がかりで4頭の暴れる子パンダたちを押さえつける中、「早く出てくださぁーーーーい!」とあおり立てられて、後ろ髪をひかれながらパンダ幼稚園をあとにしました。

はぁ、幸せでした。ハオシンフー。

その後、魂の抜け殻と化した我らは、半笑い状態で、「かわいかったねぇ。」「肉キュウ、きもちよかったねぇ」「おんぶして~!って乗っかられたんだよぉ」などと自慢大会。と、かなり崩壊状態のきゃさ母が、

「お母さん、パンダにかじられたぁ。。。(はぁと)」

と、衝撃告白。

「ええええ!!!!どこどこっ!」「いたかった?血でてんの?肉かじられた?(爆)」と、大興奮のきゃさ母子。

「ん?痛くないよぉ。足首のとこ。パンダにかじられたぁ。。。(はぁと)」

かじられて、めっちゃ幸せそうな母w その後も1時間おきくらいに、「お母さん、パンダにかじられたんだよねぇ(はぁと)」とうっとりしながら繰り返す。帰国するまでずぅーーーと反芻してはにやける、かなり不気味な母でした。

こうして、あっちゅーまの子パンダ生体験が終了。最後に大熊猫倶楽部なる事務所に招かれ、小姐が筆書きで我ら三人の名前を入れてくれた記念の証明書と、ピンバッチを頂きました。この際も、残り1枚の領収書が厳重にチェックされるのですが(爆)

そこに、日本人の別の団体さんが4名。そのうちの1人の男性が話をしたくてしょうがいないって感じで近くにやってくる。我らと同じように昨日から来て、一泊しているそうですが、飼育員体験コースの参加者。我らのように生パンダと遊ぶだけではなく、飼育員さんと同じツナギ姿になって、パンダ舎の掃除をしたり、えさを用意したりするプランがあるのです。

一足先に終了されていたようなのですが、我らがもらった証明書を見て、「それなんですか?」と尋ねる。王先生がしょうがないなぁってな感じで説明をすると、「我らはもらってない!」とご不満な様子。すると王先生、

「領収書は?」

やっぱりそう来たかw

慌てて領収書を探しまくる団体さんたち。かばんの中ひっかきまわすも見つからず。我らが飼育員さんたちにご挨拶を終え、熊猫倶楽部を後にするときも、探しまくっていましたが。。。見つかったのでしょうか?w

これから参加される予定の方、ガイドさんは何も説明してくれませんが、領収書は2枚とも大事に保管してくださいねw

めっちゃ幸せなキモチで返成都。



麻婆豆腐発祥の地、四川省成都の激辛麻婆豆腐をいただく。激辛なんてもんじゃないです、呼吸できませんw
でも、王先生にお土産にいただいた、この店秘伝の麻婆豆腐の素で帰国後につくってみましたが、めっちゃ美味かったです。分量は半分以下だけどw

成都最後の夜は劇場で川劇観賞。ご存知でしょうか、京劇のような衣装で踊りながら、お面が『ぱぱぱっっ!』と次々に変わる、中国の伝統劇です。いやぁ、見事な面さばきでした。舞台上で一通り見せたあと、客席に下りてきて観客の目の前でも見せてくれるのですが、すごいスピードとキレがあって、ただただ驚くばかり。会場は大盛り上がりでした。

翌朝、8時半にはホテルを出発。我らを送った足で、別の日本人観光客をラサまで案内するという王先生は、自分もチェックインした後で、わざわざ我らの搭乗口まで見送りに来てくれました。

実は、私の中での中国人は、明るくて能天気だけど、すこしガサツでいい加減な人たちではないかと勝手に思っていました。
それが今回の旅で、ガイドの王先生やドライバーの任小姐、そのほかにも行く先々でたくさんの中国人の方にとっても良くしていただき、まったく見方が変わってしまいました。
王先生は、長年日本人を相手にしたガイドをしてきたが故に、細かい気遣いのできる方になったのかもしれませんが、その他の方たちも、皆さん素朴で、笑顔が素敵で、優しい心遣いをしてくださる方ばかりでした。

はじめての中国大陸でしたが、本当に良い旅でした。中国でお世話になった方、かわいいパンダたち、そのパンダたちを一生懸命お世話してくださっている方々に、心から謝謝。

幸せな気分で夜20時、成田到着。トイレに行きたいという楓楓をつれて行く。
楓楓で3つの個室はいっぱいになったので、ついでに用をたそうと入り口付近に並ぶ我。

と、同じ便で来日した中国人観光客ご一行。6、7人の老若女たちがどどどーーーっと入ってきたかと思うと、我を差しおいて個室のドアの前にガンガンと並ぶ。

わいっ、わいっ、わいっ!

先頭の小姐の手を引き、我の後ろに一列に並べと説教する我(爆)
だってさ、フォーク並び知らないがために、中国人の日本国内での評判が悪くなったら困るぢゃん?w パンダと同様、可愛くって愛される中国人でいてね。

2007年8月。きゃさりん。


さて、ここまで長いレポにお付き合いいただいた皆様、ありがとうございました。
半年近くも放置していたにもかかわらず、定期的にチェックしてくださっていた皆様、本当にありがとうございます。
今後も、頑張って・・・。何とか定期的に・・・。どうだろう(爆)頑張ります(汗)

パンダの画像がほしいとあちこちから頼まれており、面倒なのでウェブアルバムに上げようとは思っているのですが、まだまだ、なんともw
近日中にはアップしますので、今しばらくお待ちくだされ。
臨場感あふれる、楓楓先生撮影のブレブレ画像をお楽しみに(爆)

臥龍のパンダ幼稚園に行って来ました。

2007-08-08 16:51:33 | 中華
・・・大変ご無沙汰しております(爆)いやぁ、半年近く放置していたんですね(汗)
3月の繁忙期からネットしなくなってしまったら、そのまま電脳につながらない人状態になっておりました。元気にしておりましたので、どうぞご安心を。

夏休みを利用して大陸方面に出かけておりました。
海外初めての母と、娘の楓楓を連れて、念願の臥龍パンダ保護センターへ行ってきました!いやぁ、ハオシンフーな体験でした。

子パンダたちのめんこい画像をやまほど撮ってきましたので、下手なレポと合わせてご覧いただければ幸いでございます。

一日目、上海から国内線を乗り継いで成都へ到着したのが、夜の21時。
なにしろ乗り継ぎで5時間も上海浦東空港にいましたから(爆)いやぁ、成都は遠い。

成都のホテルに一泊して、翌日、いよいよ臥龍に向かいます。臥龍へは成都から車で4時間半。今年の8月に開通予定だった道路はいまだに工事中で、出発前に日本のテレビ番組で見た映像では、山道どころかガチャボコ道状態で、めちゃめちゃ不安でした。

現地ガイドの王先生と、ドライバーの任小姐の運転で出発。
成都から1時間半ほどは高速に乗って快適なドライブ。ちなみに料金所に立っているのはとっても若くて綺麗なお嬢さん方でした。

高速をすぎても、しばらくは舗装された道を進みます。途中、トイレ休憩が一度。田舎のガソリンスタンドなのですが、建物はわりと綺麗で新しく、王先生から教えてもらった無料トイレも外観は綺麗なタイル張りだったので、すっかり油断して中へ入ると。。。

いきなりオバちゃんのケツ(爆)

いやぁ、いわゆるひとつの中華トイレです。
四方を腰壁に囲まれていますが、出入り口部分にドアはなく、いわゆるオープンエアーですわw 個室(?)内に足を踏み入れると足の下には一本の溝だけがありまして、いろいろなものが流れています(爆)

中華トイレは縦向きタイプが多いようですが、ここは横向きタイプでした。なので、出入り口部分からオバちゃんのケツ、その前の腰壁の上からは、オバちゃんの色黒な顔がこちらを覗いていたのでしたw

楓楓は絶対にいやだといって用を足さず、母はなんとか入ってみるものの、もよおさず。
我は。。。。。。あれぇ、全然平気。むしろ開放感?w

すっきりしたところで、いよいよ山道に入ります。


臥龍までの山道。サイドミラーがワンコの耳のような可愛いバス、お気に入り。市内もたくさん走ってました。

といっても、道はほとんど舗装された道です。5時間弱の行程のうち、最後の1時間半くらいが工事中で、そのうちの一部がガチャボコ道。車が上下左右にユサユサ揺れるのはほんの数箇所です。ドライバーの任小姐は笑顔のかわいい若いお嬢さんでしたが、とっても運転が上手で、慎重な運転をしてくれたので、車の苦手な楓楓も酔うことなく無事到着。
ホテル近くのレストランで昼食。うまーい!


どこへ行ってもよく食べる子(爆)

臥龍はとうもろこしとジャガイモが名産だそうです。ご飯の中には黄色いとうもろこしの粉がまぶしてあって、炒り卵みたいで甘くて美味しい。ジャガイモとねぎの炒め物もよく出てきましたが、おいしかったなぁ。

宿泊するのは臥龍山荘。


エントランスの床も熊猫ロゴ。

出発前にサクっと検索したのですが、まったく情報が出てこなかったので、少しご紹介しますね。
お部屋は、籐の家具でコーディネートされてリゾート風。広くはないですが、十分な広さだと思います。



バスタオルやバスローブには臥龍山荘のロゴであるパンダロゴが織り込まれています。多くはないアメニティにもすべてパンダロゴ入りで、パンダ好きにはうれしい。冷蔵庫、セイフティボックスはなし。ドライヤーはお願いすると持ってきてくれました。


多くはないアメニティ(爆)

洗面台、バスタブは結構大きなサイズ。アメニティの中にシャンプーはなく、浴室の壁に「シャンプー・コンディショナー・ボディーシャンプー3合1(爆)」合体するのも程がある、そしてどの性能にも満足できない中途半端な液体が備えられていますw こだわる方は持参してくださいね。

ぱんだだ!―中国・日本パンダ紀行
大田垣 晴子
文藝春秋

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こちらの本に臥龍山荘について書かれています。アメニティの内容が違っていたので、部屋のグレードによって違うのかも(汗)
可愛いイラスト入りの臥龍パンダ保護センターの体験記も載っていて、パンダ好きには楽しい一冊ですよ。

成都は平均気温18度で、滞在中もとっても暑かったのですが、臥龍は山の中なので涼しい。日の当たっているところは暑くても、ホテルの中などは湿気もあって寒いくらいでした。なので、ベッドには電気敷布がセットされていて、気配りガイドの王先生は、温風器を持ってこさせたり、掛け布団を1枚多く持ってきてもらったりしてくれたので、夜も暖かく休めました。
これから行かれる方は、夏でも長袖、上着をお持ちになるほうがよいと思います。私たちの滞在中はずっと晴れていましたが、急に雨が降ってきたりと気候の変化も多いようです。

荷物を置いたら、いよいよ大熊猫苑へ。ホテルからは車で15分ほどです。


門の前にはパンダグッズの屋台がいっぱい。

チケットを購入し、入り口では靴を消毒します。


こんな山深いところに熊猫はいます。

笹に囲まれた細い通路を進むとまずあるのが大熊猫病院。


民俗一体となって、パンダを保護するらー!の像w


ここはパンダたちの給食センター。笹を材料にしたパンのようなものを焼いています。


パンダ大好き!パンダまっしぐら!な、笹ベースのパン(?)

パンダは朝が活発だと聞いており、14時すぎの到着だったのであまり期待はしてなかったのですが、入ったとたんにパンダ、パンダのやまもり状態に大興奮。 日本の動物園と違って、とっても近くでパンダたちを見ることができて、大満足。昼過ぎのまったりパンダを見るのも、のどかで癒されてまったく飽きません。


8歳のルル。人懐っこくて愛嬌があって、めっちゃかわいい。庭付き一戸建てで優雅に暮らしております。通路側に簡単な手すりと硝子の腰壁がありますが、開放的でとっても近くからパンダたちを見ることができます。人懐っこい子たちは、ご機嫌がよければとっても近くまで寄ってきてくれて、愛嬌をふりまいてくれました。

ルルの住居のような優雅な一戸建てがいくつか過ぎると、柵で囲われた庭つきの住居が十数棟続きます。

柵つきといっても広い庭に水場もあって、とっても快適そう。それぞれの棟には住んでいるパンダの名前や生年月日、里親になっている人たちの名前などのプレートがついています。

大人パンダのスペースが終わると、いよいよ子パンダたちのスペース。


新生児室。
手前には保育器が置いてあって、生まれたての毛も生えていない赤ちゃんパンダがっ!
ただ、タオルにくるまれているので全身をみることはできませんが、タオルの裾から人間の指くらいの太さのちっちゃな足とちっちゃな尻尾が、ときどきピクピクッと動くのが見られました。

撮影はできなかったのですが、新生児室の奥にはベビーサークルがあって、生まれて数ヶ月の赤ちゃんパンダが一頭。それこそ人間の赤ちゃんくらいの大きさで、白黒模様もちゃあんとできています。
起きていると、何度もベビーサークルから脱走して、飼育員の小姐に首根っこをつかまれて戻されていました。仕方ないなぁってな感じでトントントン...と小姐に寝かしつけられると、ぺたっと床にうつぶせ寝をするのですが、ああっ!思い出しただけで萌えw ハオ可愛いかったぁ。

新生児室を過ぎるといよいよパンダ幼稚園!
パンダ幼稚園は二つに分かれています。1歳以下の年少さんと1歳児の年長さん。

年長さんたちは、午後はまったり。





それに比べて年少さんたちは午後も元気。


ブランコに乗って遊んでたら。。。


ブランコ壊れました(爆)

どちらも見ていて全く飽きません。ああ、幸福。

夕食は、17時に仕事が終わる飼育員の張先生とご一緒することになりました。
昼食をとったホテル近くのレストランにまた戻る。
「だって、臥龍には日本人が入れるような綺麗なレストランはここ一軒だけだから!!」と、ガイドの王先生w とっても気をつかってくれるのです。

でも我は中華トイレも無問題な女なのでw、本当はめっちゃローカルなレストランも体験したかったなぁ。

張先生は大学で動物について学んだ後、臥龍の熊猫繁殖センターに就職。飼育員の仕事を始めて3年の青年。ちょっとぽっちゃりタイプで素朴な感じ。どことなくパンダに似ていて可愛いのw でもきっと、大陸人の中ではエリートなんだろうねぇ。

出身は臥龍の近くだそうですが、さすがにこの山奥に通勤は無理。飼育員の皆さんは、繁殖センターの中か、近くにある寮で生活しているそうです。
黙々と食事を口に運びつつ、パンダは可愛いよ、とぼそぼそと語る張先生。野生のパンダについても熱く語ってくれました。

臥龍のセンターには60数頭ほどのパンダがおります。センターで暮らす大人パンダの平均体重は100キロから120キロなのに対して、野生の大人パンダの体重は50キロから60キロ!半分にしか満たないそうです。野生のパンダの過酷な生活が想像できますね。

最近、日本のテレビ番組でも、臥龍のセンターで双子の赤ちゃんパンダが生まれ、育てられているのを見ることができますが、双子の赤ちゃんが無事、育つのは20%から30%だそうです。野生のパンダでもまれに双子の赤ちゃんが育つケースがあるそうですが、それは2%から3%ぐらい。やっぱり野生のパンダは大変なのね。臥龍で働く張先生でも、野生のパンダを見たことは数回しかないそうです。

道路が整備されて、パンダが大好きな人々が、パンダに触れる機会が増えることはとてもうれしいのだけれど、それによって、どんどん野生のパンダの暮らす環境が狭くなっていくのではないかと考えると、とても複雑な心境になったのでした。

いやぁ、長くなりましてトイムチュ。さて、翌日はいよいよ子パンダたちに大接近! 大興奮レポは次回。

伊莎貝拉

2006-10-29 15:34:32 | 中華


伊莎貝拉 パン・ホーチョン監督 公式サイト 東京国際映画祭サイト

この映画を見終わったあと、「やっぱり映画っていいなぁ」と夢見心地でした。
美しい映像、魅力的な登場人物、最後に流れるファドが余韻にたっぷり浸らせてくれて、最後まで大満足でした。

ええと、今回のレビューはたぶん長くなります。最初に謝っちゃう。すみませんw

ティーチインで「映画を作る上で一番大切なことは?」との質問に、『時代が映像中心になっても、映画にとって一番大切なのはストーリー』と監督は答えました。さてそのストーリーは?

場所は返還間近の澳門マカオ。汚職まみれの遊び人の刑事シンが、若い娘につけまわされる。
汚職絡みでヤバイ状態のシン。仲間と飲み歩き、カジノへ行き、女を部屋に連れ込む毎日。バーでも、カジノでも、若い娘はシンをつけまわし、遠くから見つめている。
ある朝、部屋で目覚めると、その若い娘が部屋で拉麺をすすっている。その夜抱いた売春婦だと思ったシンは、一服したら金を払うといい、さらにサービスを求めようとするが、若い娘は抵抗して出て行ってしまう。

それでもまだつきまとう娘。頭にきたシンは「一晩寝たくらいで彼女気取りか、売春婦のくせに!」と罵声を浴びせた瞬間、若い娘は反撃に出る。
「私はアナタと寝てない。私のママはアナタと寝たけどね」


この映画は、監督のパン・ホーチョンと主演のチャップマン・トーの二人が作った不是兄弟という製作会社の第一回目作品。
2003年頃にチャップマンは結婚を考えていて、結婚したら娘がほしいなぁと監督に話をしたそうです。その時、『もしかしたら、昔付き合った女性が自分に内緒で娘を産んでいて、今頃街中を歩いているかもしれない』といった話をしたのが、この映画のきっかけになったと、ティーチインでお話されてました。

つまりこの映画は、ある日出会った娘が、実は自分の娘だったという、男にすればかなり衝撃的な事実を知るところから始まります。
監督もおっしゃっていましたが、30過ぎた男には、「もしかしたらそんなこともあるかも・・・」と思ったりするありがちな話らしいw

その娘役を演じるのが主演の梁洛施イザベラ・リョン。
EEG英皇所属のアイドルで、現在は諸事情により活動停止状態(汗)
彼女を初めて見たのは、霆鋒のMV。化粧品のCMにもなったものですが、確か14歳くらいだったはず。14歳とは思えない大人っぽい美しさはあるものの、これといって強烈な魅力があるわけでもなく、イザベラに対する私の印象はうすっぺらい美しさといったものでした。

ところが、この作品の中の彼女は驚くべき変貌をとげていました。退廃的なあやしい雰囲気と、ヨーロッパ風の古い街並みが美しい澳門マカオの街中に、すらっとしたイザベラの美しさがはまってる。
ストーリーの初めのほうで、バーのカウンターに座り、余文樂ショーン・ユー演じるメガネ青年(これがまたメガネフェチには最高w)にナンパされるシーンがあるのですが、その横顔のアップが震えるくらい綺麗。

そして、人生のピンチを迎えてヤバイ状態のときに、さらに衝撃的な事実にショックをうけまくりな男シンを演じるのが、もう1人の主演のチャップマン・トー杜[シ文]澤。
来日も期待されてたプロデューサーでもあるチャッピー。残念ながらティーチインは監督お1人でしたが、もし上映後のティーチインにチャッピー来てたら、私即効で落ちていたと思います(爆)
だって、イザベラもよかったが、さらにチャッピーがよかったんだもん。

愛嬌のあるお顔立ちですが、ここ数年で激太りともいっていいほどの肥仔状態。首はどこ?wその背中の肉は?wてな状態なのに、伊莎貝拉の中のチャッピーは色っぽい。
劇中、セックスの途中でエアコンを止められ、ぶかぶかトランクスいっちょで、ぶよぶよの上半身汗まみれで登場するチャッピーに萌えた自分に驚き(爆)

でもさぁ、チャッピーの娘はイザベラ・リョンにはならんのでは?(爆)

えらいお母さん似やねぇw

ティーチインで、「演出する際、気をつけていることは?」質問に監督は、「いい役者さえキャスティングできれば、演出なんて必要ない。キャスティングするときは、いいと思った役者の作品はすべて見て決める」とおっしゃってました。
まぁ、ご謙遜もあるかとは思いますが、そのくらい伊莎貝拉でのイザベラとチャッピーはよかったねぇ。

その他、ところどころでチョコチョコと出てはいい味出してた秋生ちゃんこと黄秋生アンソニー・ウォン。
登場シーンでは必ず何か食べているのですが、なんと撮影時間はトータル4、5時間で、ハンバーガー8個に牛肉2皿(鍋)食べたさせられたそうですが、なんとも美味そうに食べる。さすがです。

よいストーリーと、よい役者がそろって、なおかつ澳門の風景がとっても綺麗。
この映画見たら、めちゃめちゃ澳門に行きたくなります。
映像はカーワイ作品を髣髴とさせます。場所がポルトガル領だった澳門なのが、カーワイ作品の春光乍洩/Happy Together、ブエノスアイレスちっくです。アルゼンチタンゴの代わりに流れてくる音楽は、ポルトガルの民俗歌謡であるファド。ね、ブエノスアイレスちっくでしょ?

しかし、カーワイほど難解じゃないし、暗くないw退廃的な澳門がありつつ、青い空が美しい澳門もある。ダメ男がいつつ、美しい娘もいる。

ええなぁw 

ああ、もう一回みたい。配給決まってないらしいんですが、本当でしょうか?日本の配給会社さま、はよ買わないと!!!

この作品、ぶっちゃけ期待してなかったんだよね。
パン・ホーチョン監督の作品は初めて。今までの作品を見ている人たちからは「きゃさは好きだと思うよ」といわれていたのですが、どうも今回の伊莎貝拉は今までの監督作品とは違っているようで。
映画の前にストーリーを読んでいてもあまり惹かれなかったし、今までの監督作を知っている人たちも、「パン・ホーチョンどうした!」っていう人と「パン・ホーチョンやればできるじゃないか!」という人に分かれていたようだし。
でも私的には、この作品がパン・ホーチョン作品の最初に見る作品になったことはラッキーだったなぁと思っています。めちゃめちゃツボでした。

★★★★★ この作品、大好きです。パーフェクト!

■番外編。

エンドロールで拍手が起こり、上映が終わったあとにもさらに大きな拍手が起こりました。私は、こんな恥ずかしがりやな性格でなければ、スタンディングしたかったくらいでしたが。
ティーチインでも大きな拍手に迎えられて監督が登場。この作品に満足したのは私だけではなかったようです。

一部、作品の理解が難しかったお客様もいたようで、「おいおい、字幕ちゃんと見てたのか?w」ってな質問も飛び、ヘンな盛り上がりを見せるティーチイン。
それに対して、とっても丁寧に解説してくれた監督。ありがとう。そして解説の最後に日本語で、「ワカッタァ?」とオチをつけるチャーミングな監督に、場内爆笑でした。

ティーチイン終了後、「サインするよー!」と言ってくれた監督に、劇場前にたくさんの人だかりができました。ひとりひとりサインをしてくれたり、写真をとってくれたりと大サービス。監督、めっちゃいい人でした。

ぜひ、日本公開となって、また監督にお会いしたいです。
その際は、チャッピーとイザベラも一緒に来日してね!
それまでにイザベラはいい子になって、英皇マニ様から活動復帰のお許しを得ておくようにw

狗咬狗ドッグ・バイト・ドッグ/父子

2006-10-27 01:05:25 | 中華
東京国際映画祭真っ只中。本日は2作品見てまいりました。

1本目はコンペディション作品の狗咬狗ドッグ・バイト・ドッグ
上映後の記者会見にエヂご本人が登場。ジャケットのポケットに両手つっこんで登場。でもお口は閉じてました(爆)お肌つるつるの[青見]仔で、始終笑顔でごきげんさんでした。福眼♪

さて、映画本編はといえば、陳冠希エディソン・チャン演じる殺し屋と、李燦森サム・リー演じる刑事が主役の、かなーり暴力的で目を覆いたくなるシーンが多い映画。
しかし、主役二人の狂犬ぶりが観客を引き込みます。お二人とも、いい役者さんにおなりよねぇ。

サムはなんといってもメイド・イン・ホンコンの演技がデビューとは思えないほどの存在感で、あの映画も大好きだったけど、サムも好きな役者さんの1人になりました。ただ、その後の香港映画への起用され方がねぇ(汗)
もともと実力のあるところに、やっと努力が実ってきた感じです、よかったよかった。
エヂはここ数年で本当に演技がうまくなったよねぇ。ベルベット・レインなんかエヂの演技がなければ○ソみたいな映画やし(爆)もう実力派といっていいでしょう、秋生ちゃんの指導の賜物でしょうか。

さて、主演俳優二人を褒めてみましたが、映画自体はどうですかね。

狗咬狗とは「犬が犬を咬む」という言葉で、仲間割れとか内輪もめなんていう意味があります。この映画で言うところの意味だと、人間同士のサバイバルバトルってな意味になるのでしょうか?

エヂ演じるカンボジア人の殺し屋が香港にやってきて、殺人を犯すところから話は始まります。エジは殺し屋というより、殺しをすることだけの為に生きているような、野性的な殺人マシーン。それに舞台は香港なので、カンボジア人のエヂには台詞がほとんどありません。狂った野犬って感じ。
その事件の捜査のために現れる刑事たちの1人がサム。こちらも複雑な事情を抱えていて荒れまくっています。都会の野良犬って感じ。

映画の大半は、エジと刑事たちのサバイバルバトル2日間くらいのお話なのですが、サム演じる刑事のエピソード解説のために1年前に時系列が戻ったり、2日間のサバイバルバトルではかたがつかず、1年後に時間が進んだり、ユルーイんだよねぇ。話が長い。

エジの設定や、サムのエピソードなどすごく面白いのに、スピード感に欠ける。
人出過ぎ!解説多すぎ!と、もったいないなぁと思ったりして。
監督の次回作も衝撃的な内容になりそうなので、期待を込めつつ辛口にしてみました(汗)

★★★☆☆(3つめの★はエヂとサムの演技に)

さて、2本目はアジアの風から父子

話の内容こそ、妻に逃げられた父と子のお話でよくありそうですが、斬新な作風で知られるパトリック・タム監督の15年目の復帰作。
映画冒頭、監督の言葉が表示されます。正確には記憶していませんが、「誰にでも好まれる映画はないが、少しでも心に残る映画にしたい」といった言葉でした。
そして、私にとってはまさにその通りの作品となりました。

個人的には好みではないのですが、スクリーンに釘付けで、最後まで目が離せませんでした。見終わったあとは、静かに胸にさざなみが立ってる感じ。

ギャンブル好きで借金ばかりするダメ男シンを演じるのが郭富城アーロン・クォック。
そんな男に貢ぎつづけ、一向に変わろうとしない夫に嫌気がさしている妻にチャーリー・ヤン。
嫁、苦労してる割に綺麗やなぁwとか思ってたら、やっぱり男がいる。ダメダメ夫アーロン、嫁に男と逃げられる。

まー、とにかくダメ夫ムカツキますw いい所といえば、捨てられそうになってもエッチして一度は嫁を引き止めるし、その後旅先で若い女ともいきなりエッチするし、かなりセックスアピールがあるらしい所ぐらいw
明らかに自分のせいなのに「俺のどこが悪いんだ!」と開き直り、絶対に謝らない男シン。早くこの男を殺して!wと思うところですが、この二人には可愛い一人息子がいる。

1人息子のBOYは、家庭もかえりみず、優しいわけでもない父を、たった一人の父として愛しています。母に捨てられ、ダメダメ父と二人っきりになって、生活はどんどん落ちていきますが、最後の最後まで父に寄り添い、ついていこうとする。

ダメ父をアーロンがうまく演じています。これほどハマったアーロンは今までにないのでは?
そして、BOY役の仔がすごーーーく可愛い!ティーチ・インで監督がおっしゃっていたことによると、有名な女優さんの息子さんだとのこと。将来が楽しみです。

映画が終わったあと、監督は「どうか落ち込まないで」とおっしゃっていたけれど、私も自分の父との関係を思い返し、さざなみたつ胸を押さえることができませんでした。人によっては、ずっしり重い映画になるかもしれません。

好きな映画ではないけれど、忘れられない映画。
そして、よく出来てるなぁ、さすがだなぁ、という映画です。

★★★★☆ 監督、これからはバンバン映画撮ってくださいね。

2レンチャンでヘロヘロの我。お尻痛いですw

四大天王 The Heavenly Kings

2006-10-24 21:37:30 | 中華
今年も東京国際映画祭が始まりました。
去年は直前まで、無理を承知でカイコー監督に「霆鋒連れてこいーーーーっ」と念を送ったりしていたので疲れましたが(爆)今年はそういった気苦労もなく、楽しませていただいております。

本日は、一番楽しみにしていたアジアの風四大天王鑑賞。
直前になって、ティーチインにはaliveの4人が揃って来日か!と期待が膨らみましたが、最終的にはプロデューサーで監督でもあるヒコこと呉彦祖ダニエル・ウーと連凱アンドリュー・リンの二人が来日。生アンドリュー可愛かったぁ。ダンダンは、しっかしよくしゃべるねw

いやーーー、おもろかった!!!予想以上に楽しませていただきました。大満足。ひさびさに腹がよじれるほど笑いました。

昨年、香港エンタメに突然現れた男性4人組ユニットalive
オヤジともいえなくはないw芸人4人組(呉彦祖ダニエル・ウー/連凱アンドリュー・リン/尹子維テレンス・イン/陳子聰コンロイ・チャン)の不思議なユニットは、結成当時から話題となり、オフィシャルサイトはアクセス殺到でなかなかつながらないほどの大人気となる。

この映画四大天王は、そのalive結成からデビュー、その後のグループの活動の裏側を、ドキュメンタリーフィルムの形式で撮ったコメディ。
フィクションなんだけれど、実在したユニットとしても存在した彼ら。映画の面白さとは別に、フィクションなんだけどノンフィクション、作られたキャラクターなんだけど実在の芸人という、不思議感も面白い。

また、4人が映画のために仕掛けたaliveというユニットに、マスコミや私たちfansが実際に巻き込まれていくところも楽しい。ドッキリなんだけど、騙されてるんだけど、きちんとフィクションのストーリーとして完成されていて、さらに楽しませてもらっちゃった私たちってお徳かも。

映画の冒頭は、アンドリューがヒコに「ボーイズバンドやろうぜ」って呼びかけるところから始まります。バンドなんだけど、テレンス以外は全然歌えない3人w ヒコのヘイ・ジュードにまず大爆笑。
レコーディング、レコード会社との契約、プロモーションやらなんやらと、香港エンタメ界やマスコミの裏側を面白おかしくデフォルメして、茶化しちゃってる感じ。

しかし、事実は「ボーイズバンドの映画を作ろうぜ」ってのが始まりだったらしい。だったら、本当にデビューしちゃう?ということになり、映画のためのユニットだということは1年半もの間、世間には知られずにこの作品は出来上がったわけです。

ドキュメンタリーフィルム風味を盛り上げるのは、豪華なカメオ。
張学友ジャッキー・チュン、楊千[女華] ミリアム・ヨン、莫文蔚カレン・モク、張 震嶽チャンチェンユエ、そして我らの謝霆鋒ニコラス・ツェが香港ミュージックシーンや、エンタメの裏側について赤裸々に答えています。
ティーチインでヒコが語ったところでは、”僕の周りの日頃から香港音楽界に不満のある人たち(爆)”に、「香港音楽界をテーマにドキュメンタリー映画を撮っているから、インタビューに答えてくれないか」と頼み、同じ質問30個に答えてもらったものだそうです。映画完成後、それぞれの人たちにネタばらしをして、実際に見てもらって「問題があったらカットします」と言ったけれども、だれも不満はなくそのまま使用することになったそうです。
我らの霆鋒は結構出てます。
インタビュー形式ではない部分でも、馮 徳倫スティーブン・フォンや成龍ジャッキ・チェンもちょこっと出てますよん。

香港エンタメや、aliveを知っていると楽屋オチ的な笑いもわかってたのしいけど、それ以外の方にも単純にコメディーとして楽しんでもらえるのではないかと思えるほど、しっかり笑いどころが用意されています。
会場は大爆笑の連続でした。

★★★★★満点の大満足ですー(゜▽゜*)

ご覧になった方に質問。ラスト付近でコンロイの嫁として出ていたのは何超儀ジョシー・ホーご本人じゃないよね?w