KWATのblog三号二型

オレに模型を作る時間をくれぇ~っ!

起こらないことの効果は計りようがないと思うのだが

2008-06-18 11:44:19 | 社会
 では死刑を無くして終身刑とかにすれば抑止効果があるとでも言うのか?

時事ドットコム:「執行増は異常」「抑止力ない」=法相あてに抗議書-死刑廃止議連
 宮崎勤死刑囚(45)ら3人に対する刑の執行に抗議し、国会議員でつくる「死刑廃止を推進する議員連盟」(亀井静香会長)は17日、法務省を訪れ、死刑制度の見直しを求める鳩山邦夫法相あての申し入れ書を提出した。

 衆議院議員会館で記者会見した亀井会長は「新たに3人の命が国家権力に消された。何か国民の幸せにつながっていくものが生まれたのか」と批判。凶悪事件は減っていないとして、「(死刑制度による)抑止力がないのは明白」と主張した。

 保坂展人事務局長も「執行数が増えているのは、国際社会では異常。国連で人権を主張する資格はない」と怒りをあらわにした。


 では凶悪犯が死刑にならないことによる「国民の幸せ」とは何なのか、対案を示してくれ。まずは死刑をなくしその代わりになる『抑止力を持った』刑罰を新設する法案を作り、それを国会に出して議論をするのがあなた方国会議員の仕事ではないのか。過去に何度かそのための土台となる法案を提出しようとしていたようだが、なぜそれが話題にもならないのか、なぜそれが誰の記憶にも残らないほどの影響力しかなかったのか、そこのところを今一度考えてみてほしい。

 保坂氏は「国際社会では異常」と言うが、死刑制度を廃した国、維持しているが執行を停止している国、死刑の執行を続ける国、それぞれの考え方があるのではないのか。こと刑法に関して、なぜ“国際社会”に合わせる必要があるのだらうか。死生観や刑罰に対する考え方は国によって様々なのではないのか。“地球市民”など夢物語だぞ。

 死刑の執行が増えているのは、単に鳩山法務大臣がきちんと仕事をしているというだけのことに過ぎない。亀井氏が運輸大臣や建設大臣を務めていた時に、国民の税金を使って一生懸命に道路や箱モノを作っていたのと同じである。司法が死刑判決を下さずに済むにはどうしたらいいか、つまり凶悪犯を減らすにはどうしたらいいのか、亀井氏は元警察官僚であったのだから、まずそちらに対して知恵を絞ってみたらいかがか。それに「冤罪はなくならないから死刑をなくせ」というのは本末転倒であらう。元警察官僚なら、冤罪が起きてしまうような犯罪捜査のやり方を変えていくことに、自らの力を振り向けてみてはいかがか。

 死刑になるほどの罪を犯した、ということは恐らく死刑囚は複数の人を殺しているのだらうが、「死刑が増えるのはおかしい」「死刑をなくせ」と言う人は“いま生きている”死刑囚のことは考えても、“もう死んでしまった”被害者のことは考えているのか? 殺された人本人に対してはもちろん、その家族親類縁者恋人友人など繋がりのあった人に対してどう申し開きをするのだ? アキバで献花台に花を手向けて涙を流している人に向かって、同じコトを言えるのか、亀井氏や保坂氏は。

 我が身に置き換えて考えてみるといい。

 参考までに、↓は我が身に降りかかって初めて判ったという、岡村弁護士の意見である。
http://ryutukenkyukai.hp.infoseek.co.jp/sikei_seido_1.htm

 岡村弁護士も書いているように、死刑をなくして例えば終身刑を創設したとするならば、死刑反対論者は殺人による被害者遺族も支払っている国民の税金で加害者を一生養っていくということについて、誰もが納得できる合理的な理由を示さなくてはならないだらう。片や被害者は理不尽に命を奪われ、片や加害者は刑務所内の不自由な環境であるとはいえ、衣食住を保証され病気になれば治してもらい天寿を全うする。少なくともワタシは、それを許容できるほど寛容ではない。


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