KWATのblog三号二型

オレに模型を作る時間をくれぇ~っ!

想像力が欠如してるのか、はたまた豊かなのか

2007-02-18 16:10:55 | 社会
 大和市教育委員会の中の人は、いったい誰の顔色を伺っているんでせうねぇ?

厚木基地内小学校交流 米軍機見学「待った」
大和市教委指示「市民感情に配慮」
(朝日新聞2月17日朝刊神奈川版 ネット上のソースなし)
 米海軍厚木基地で16日、基地内の小学校と交流した地元の大和市の小学校が滑走路で米軍機を見学しようとしたところ、市教育委員会の指示で直前に見学を中止させられた。市教委は「日ごろから騒音に悩まされている市民感情に配慮し、好ましくないと判断した」と説明する。(渡辺丘)


 米軍機の見学は、大和市南林間の南林間小学校と、基地内にあるシャーリー・ランハム小学校との交流イベントの一貫として計画された。両校は88年から毎年交流を続け、04年からは基地内に南林間小学校の児童が招かれ、体育館でゲームやスポーツを楽しんでいた。
 今年は交流20周年になるのを記念し、ランハム小から、基地の滑走路で米軍機や海上自衛隊機を見学する計画が提案され、南林間小も「飛行機のそばを通るぐらいなら問題ない」(猪倉繁雄校長)と応じた。
 ところが、交流当日の16日午前9時半ごろ、滑走路に向かう日米の児童の列が突然とまった。別の職員から計画を初めて知らされた市教委から、中止の指示が校長に入ったためだ。校長は指示に従い、滑走路から離れた海自のターミナルの屋上から米軍機や自衛隊機を見学した
 米軍は、この日のために滑走路にFA18戦闘攻撃機など4機を準備し、説明要員としてパイロットが待機していた。自衛隊も、米軍の要請を受けて救難ヘリコプター1機を準備していた。
 基地内の消防署や海自の資料館を一緒に訪ねる交流をした後、猪倉校長はランハム小の校長に計画を急きょ変更したことを謝罪した。
 中止を指示したことについて、市教委の内澤健治・指導室長は「社会勉強ではなく、異文化理解の交流と考えていた。子どもが戦闘機を間近で見ている姿が報道されれば、いろいろな見方をされる」と理由を説明する。
 米軍側の担当者は朝日新聞の取材に「米軍の活動を間近で見られる絶好の社会勉強の機会と考えていた。子どもたちも楽しみにしていたはずなのに、政治的な判断があったとすれば残念だ」と話した。

 大石英司センセが今日のエントリーで怒ってらっしゃいますが、全く同感です。当日に回れ右はないでしょ。こういう場合に校長は突っ張れないのかな。市教委も当日になって中止させるという行為がどういう印象を相手に与えるか、考えてみたんでせうか。まさか米軍相手だから許されるとか思ってるんぢゃないでせうね。穿った見方をすれば、市教委の考えは『子どもが戦闘機を間近で見ている姿が報道されれば、いろいろな見方をされる』という部分が全てなのではないかと思いますねぇ。

 市民感情ってのも判りますけど(ちなみにワタシは幼少期を横田基地から1kmほどのトコロで過ごしてまして、当時ベトナム戦争まっただ中の横田基地の騒音のもの凄さは身に染みてます)、それとこれとは別問題なんと違いますかね。なんたって厚木基地がそこにあることは紛れもない事実です。「異文化交流」か「社会勉強」かなんて、そんな些細なことはどっちだっていいぢゃないですか。どっちにせよ小学生には貴重な体験になるんですから。それより、大和市民の中にも厚木基地関連の仕事で生活の糧を得ている人だっているでせう。南林間小の児童の親にもそういう人がいる可能性だって大いにあります。それに相手の小学校の児童の親は全員が厚木基地関連の仕事(軍人とは限らないでせうが)に就いているわけですよ。そういう職業の親をもつ双方の児童たちはやりきれないと思いますよ。「自分の親の仕事は市民に嫌がられてるんだ」って感じたとしても無理はないでせう。教育委員会が児童の親の仕事を否定するようなことをしてどうしようっていうんですか。そのくらいのこと、教育を云々する役所なら想像して欲しいもんですわ。
(23:59加筆訂正しますた)


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5 コメント

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Unknown (かぽう)
2007-02-18 22:26:05
ホントね。
肝心なのは子供にとってどうなのか?ってことだろうに・・・

イロイロな経験の場を作りソレを見守り、自分で考える力を与えるのが大人の役割だろうに、子供を見ずに自分の保身ばかりを考えているようにしか思えない事をしているようでは、子供が素直にのびのびと育とうはずも無い。
ひょっとして回れ右させた方々には、もう自分で考え、判断する力が無いのではないんだろうかとすら思える。おかしな批判を撥ね帰せるだけの理論と信念をもってさえいれば、コレくらいのことで騒ぎ立てることもあるまいに・・・



めづらしく時事ネタに反応してみる。
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おやおや (ゆずこせう)
2007-02-18 23:03:50
日本は右傾化して右向け右だとおっしゃってましたわね。
あらあらご自分が右向け右ざあますの。
おかしいわねおほほほほほ。

マジレスすると小心者のブサヨほど逝ってよしものはないな。

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朝日にしては中立的な記事だなコレ(笑) (KWAT)
2007-02-19 00:13:04
>>かぽう師

 こんなことしてるから内閣の教育再生会議に「教育委員会をどうにかせれ」って言われちゃうんですよ。誰のための教育なのか、原点に立ち返って考え直してもらいたいです。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/1bunka/dai6/siryou1.pdf

>>ゆず様

 いや、この教委の中の人はブサヨではないですよ。単なる事なかれ主義の小役人だと思います。指導室長の内澤氏の名前でググっても、香ばし系のモノは引っかかってきませんし。ま、なんにせよ「仕事の方向が間違ってる」ことは確かです罠。(~。~;)
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こんな話を聞くと・・・ (F-4EJ改)
2007-02-21 15:18:09
航フ今月号の”SANTA-11”の話は、尚更イイ話に感じられるんですよねえ。

「子供達が主役だから」と「サンタの正体を明かさない」と言う約束で取材に応じたり、子供達を喜ばせようと掩体を出たF-16DJが、わざわざR/Wをタキシングしてサンタを迎えに行っていた様に演出しながらスポット・インするなど粋ですよねw

余程米軍の方がわかってますねw

エビエイター達も楽しみにしてたんでしょうけどねえ。結構こういうこと大好きですから。
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このへんは (KWAT)
2007-02-23 00:40:51
 軍というモノに対する国民の意識の差なんでせう。

 なんにせよ、最初から触れさせないんぢゃそれについて考えることもできないわけで。「危ないから」といって子どもの頃にナイフを触らせないと、もうちょっと大きくなっていざ何かでナイフを使った時に、加減が判らなくて大けがする、みたいなことになりますお。
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