法則は発動するか

　潘基文氏の国連事務総長就任内定、マンセー！

国連：韓国外相が第８代事務総長へ　模擬投票で圧倒的支持 - MSN-Mainichi INTERACTIVE　国際

　【ニューヨーク坂東賢治】国連安全保障理事会（１５カ国）は２日、年末で任期が切れるアナン事務総長の後継候補について４回目の模擬投票を実施した。過去３回首位だった韓国の潘基文（バンギムン）外交通商相（６２）が、事務総長の人選で拒否権を持つ常任理事国５カ国（米英仏中露）すべての支持を受け、第８代事務総長への就任が事実上、内定した。アジアからの事務総長選出は第３代のウタント氏（６１～７１年、ビルマ＝現ミャンマー）以来。北東アジアからは初めて。

　安保理は９日にも公式会合を開いて正式投票を実施し、潘氏１人を事務総長候補に選び、国連総会に任命を勧告する。月内にも開かれる国連総会で形式的な議決が行われ、正式に任命される。

　２日の模擬投票はこれまでで初めて、常任理事国５カ国と日本など非常任理事国１０カ国の投票用紙の色を変え、常任理事国の投票行動が分かる形で実施された。潘氏は常任理事国５カ国を含めた１４カ国から支持を集め、留保が１カ国だった。４回連続で２位につけたタルール国連事務次長（インド）は「潘氏が次期事務総長になることは明らかだ。心からお祝いしたい」と敗北宣言した。

　潘氏は７０年に韓国外務省（当時）に入省し、米州局長や駐米公使、国連大使などを経て０４年１月に外交通商相に就任し、今年２月に次期事務総長に名乗りを上げた。自主外交路線を進める盧武鉉（ノムヒョン）政権の下で米韓関係がギクシャクしてきたことから米国の対応がカギだったが、米政府も知米派の潘氏支持に回った。

　次期事務総長はアナン氏に引き続き、安保理改革や国連事務の見直しなど国連改革での指導力が求められる。冷戦後、国際紛争の調停者としての事務総長の役割が強まっており、北朝鮮の核、ミサイル問題などで出身国・韓国の思惑だけにしばられない対応を取れるかが問われることになる。

　また、歴史問題で日本に注文をつけてきた韓国出身の事務総長が誕生することで、日本の国連外交への影響も考えられる。

　事務総長の任期に規定はないが、１期５年、最長２期が慣例となっている。

　【略歴】潘基文氏　１９４４年６月、韓国中部の忠清北道忠州市生まれ。ソウル大外交学科卒。７０年に外務省（当時）入りし、国連課長、米州局長、駐米公使、駐オーストリア大使、国連大使兼国連総会議長秘書室長などを経て、０４年１月から外交通商相。

毎日新聞　2006年10月3日　10時32分　（最終更新時間　10月3日　11時11分）

　なぜか毎日新聞のサイトでは、この件がやたらと詳しく報道されています。

国連総長選：「重い責任感じる」就任内定で潘・韓国外相 - MSN-Mainichi INTERACTIVE　国際

　【ソウル中島哲夫】次期国連事務総長への就任が事実上内定した潘基文（バンギムン）韓国外交通商相は３日、ソウルで「国連安保理の信頼と支持に深く感謝する。結果をうれしく受け止めると同時に、重い責任を感じる」と表明した。韓国の聯合ニュースが伝えた。

　潘氏は選出が確定したわけではないことを指摘しつつ、「（国連の）全加盟国の支持を受けられるよう引き続き努力する」と言及。さらに、韓国民の「関心と声援」に謝意を表明するとともに、「期待を裏切らないよう最大限努力して、我が国の国益を伸長させ、外交の幅を広げる」と事務総長就任をにらんだ抱負を述べた。批判の的になっている国連の非効率性、不透明性を改革する姿勢も示した。

毎日新聞　2006年10月3日　10時55分　（最終更新時間　10月3日　12時13分）

　言ってることにそこはかとない矛盾が感じられるのは、ワタシだけでせうか。

国連総長選：潘氏支持　異例の早期決着 - MSN-Mainichi INTERACTIVE　国際

　【ニューヨーク坂東賢治】国連安保理常任理事国５カ国（米英仏中露）が２日の事務総長選模擬投票でそろって韓国の潘基文（バンギムン）外交通商相を支持したことで、大国間の思惑が衝突することの多かった事務総長レースとしては異例の早期決着となった。米中が潘氏選出の流れに乗ったことが大きいが、各国の思惑はさまざまだ。就任後は北朝鮮問題などで大国間の板ばさみになる事態も予想される。

【中略】

　ただ、北朝鮮やイランなど大国の利害がぶつかる問題で事務総長は絶妙な平衡感覚を求められる。どちらかに偏れば一方から批判を受けるが、中立を保つだけでは双方の期待を裏切り、指導力を問われることにもなりかねない。

毎日新聞　2006年10月3日　11時02分

　潘氏の指導力に期待しませう！
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　（0゜・∀・）　　　ワクワクテカテカ
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国連総長選：潘氏就任内定　韓国メディアはトップニュース - MSN-Mainichi INTERACTIVE　国際

　【ソウル中島哲夫】韓国の潘基文（バンギムン）外交通商相の次期国連事務総長への就任内定を韓国メディアは３日朝からトップニュースで伝えた。韓国政府は「まだ公式決定ではない」と主要メディアに自制的な報道を要望したとされるが、記事・放送の内容は祝賀ムードいっぱいだ。

【中略】

　韓国世論の大歓迎の背景には「国威発揚」の喜びがある。同ニュースは潘氏への評価が高い最大の理由として、５０年以上に及ぶ南北分断に苦しみながらも経済成長や民主主義など「国連の理想」を実現してきた韓国の実績が国際社会にアピールしたと解説している。「わずか１５年前に北朝鮮とともに国連に加盟した韓国」から事務総長が出るのは「韓国ブランド」のおかげだとの分析だ。韓国の「自負心」が明りょうに表れている。

【中略】

　ニュースを伝えたＫＢＳ（韓国放送公社）のアナウンサーは「あとは（公式決定を）待つだけです」とうれしそうに話した。

毎日新聞　2006年10月3日　11時38分　（最終更新時間　10月3日　13時11分）

　祝賀ムードは当然でせうね。日本だってそういう状況になれば似たようなもんでせうから。

　さて、そうなると気になるのはやはり我が国への影響です。国連憲章（第15章第100条あたり）に則れば、立場を利用しての“日本いぢめ”のようなマネはできっこないんですが、斜め上の言動が当たり前の彼の国の人物ですからね、安心はできません。なにしろ国連の事務総長に内定したのに『我が国の国益を伸長させる』って言っちゃう人です。立場が判ってて言ってるんでせうか。

　我が国もようやく支持を表明しましたが、“支持を表明せざるを得なくなった”って感じなんでせうかね。そうであって欲しいとか思ったりもします。常任理事国5ヶ国がすべて支持に回ってしまったので、日本だけが突っ張ってたら「空気嫁」と言われかねないという判断もあったのではないでせうかねぇ。そもそも突っ張ったところで、国連安保理の場にあっては日本の票なんて「その他大勢」のひとつに過ぎないんですから。

　この人選、日本にとって吉と出るか凶と出るか・・・。