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ペルセウス座流星群・24年目の御巣鷹山

2009-08-13 | Weblog
夏の風物詩となった
ペルセウス座流星群の記事を
今年は朝日、毎日が掲載。


天候不順の影響で、
流星群を楽しめたのは
雲間をついて晴れた一部地域
だったようだ。


山梨県七面山(標高1989m)山頂ライブカメラだと、
昨夜22時頃から昇る下弦近い月が
写し出されていたので、標高2000m以上、
あるいは、長野県北部等で、
世紀の天文ショーが見えたことだろう。


24年前のペルセウス座流星群・極大日の
8月12日夕刻、
20代であった私は、
富士山太郎坊2合目で、
全天澄み渡る満天の星空の下、


ペンタックスK2にシグマ18mmF2.8を装着し、
流星群を待った。


ラジオからは、
日航ジャンボ機が行方不明とのニュースが
繰り返し流される。


羽田から大阪に向けて飛び立った直後だそうだ。
私は御殿場の夜景に溶け込む相模湾を眺め、
安否を気遣う。


当時、流星群極大日でも、
太郎坊駐車場に来る車は、まばら、
夜22時をまわると、私の車だけになった。


天の川は天頂付近にかかり、
流れ星が乱舞する夜、
トライXパンフィルム、
コニカ400フィルム等を惜しみなく使い、
今宵の天文ショーを富士山で満喫していた。


13日を回っても、
NHKラジオのニュースでは、
日航ジャンボ機の消息は不明のまま。


22時を回った頃から、
野焼きをしてるかの様な何かが燃えている臭いを感じていた。
鼻につく臭いであった。
辺りを見渡しても、ましてや、
こんな富士山2合目で夜、
焚き火をする者など皆無、
ありえない。


その臭いは終夜続いた。


後日思ったことは、
海・陸の放射冷却の差異による、
いわゆる、陸風が生じ、
御巣鷹山(標高1639m)から流れ出た燃焼臭が
同高度の陸風・対流に乗り、
富士山・太郎坊(標高1300m)に流れ、
一晩中、臭っていたのだと。


13日早朝、川崎の自宅に戻り、
フィルムを現像し
新聞社写真部に連絡。
バイク便に渡し、仮眠を取る。


テレビでは、
御巣鷹山の惨状が繰り返し流されていた。


墜落原因を追求すべく、
各マスコミ、右往左往していた。


11時頃、
新聞社からの電話。
科学部ではなく、社会部の記者とのやりとりで、
墜落当日は、
ペルセウス流星群の極大日であったことを
伝える。
その瞬間、記者の声が色めき立った。


今や、墜落原因は特定されたが、
当時、流星・隕石さえも原因のひとつかと
報道されるくらい、
墜落原因究明が混乱、錯綜していた。


今宵のペルセウス座流星群も
24年前の出来事を思いながら
天を仰ぎ見る。


今夕、快晴の夏空が拡がっている。