黒屋堂

ほぼツイッター用

きょうのがんだむ(だいにき・ようかめ)

2008年12月07日 03時53分56秒 | パトリック・コーラサワー
#8 無垢なる歪み

ティエリアの前に姿を現すリジェネ。彼はティエリアの頭の中に直接語りかける。
脳量子波、ヴェーダとのリンク、老化抑制・・・通常の人間とは異なる能力を持つ自分達イノベイターが、イオリアの計画に必要な存在であると話すリジェネ。
彼らと同じ存在であるティエリアだが、ガンダムマイスターである彼には、ヴェーダの情報規制によってイノベイターの存在は知らされていなかった。
イオリアの計画について話し始めるリジェネ。CBによる世界の統合、アロウズによる人類意思の統一、そして人類を外宇宙への進出させ、来るべき対話に備える・・・それが計画の全貌であり、宇宙環境に適応した彼らイノベイターが人類を導くのだと語る。
リジェネの動向を知ったリボンズは、彼の独断による行動に呆れる。

トレミーのMSハンガー。イアンはアレルヤがアリオスを壊した事と、恋人を連れてきた事に愚痴を言いながらアリオスの修理を行っていた。
その話を聞いて、沙慈は自分の恋人であるルイスのことを思い出す。ハロに慰められ、力なく笑う。

ブリッジではアレルヤが連れてきたマリーの話題になっていた。超人機関出身である彼女を乗せていいのかと尋ねるラッセに対し、スメラギはアレルヤにとって戦う為の理由である彼女が必要なのだと答える。

ミレイナはアレルヤとマリーに、恋人なのかと尋ねる。頬を赤くする二人を見て、乙女の勘が当たったと喜ぶミレイナ。
ロックオンはクラウスらの無事を確認するが、未だに不安は晴れなかった。
連邦政府の中東再編のニュースを見た刹那は、マリナのことを心配する。

祖国の消滅に肩を落とすマリナ。彼女を心配し励ますカタロンの子どもたちに、マリナは心から感謝する。

ティエリアはリジェネとの会話を思い出していた。
リジェネは、アロウズの卑劣な行いが人類の為の変革であり、CBのしてきたことと同じだと語る。返す言葉のないティエリアに、更にCBがイオリアの計画の障害になっていると告げ、イノベイターは計画の完遂のみが存在意義であり、ティエリアの行為は自分自身の存在を否定するものだと断じる。
言葉を失うティエリアに、リジェネは自分たちの下へ来るように誘い、その場を去った。
リジェネの言葉に、進むべき道を迷うティエリア。そのとき、自分の思ったことをやればいいのだと、彼の心に亡きロックオンが語りかける。

アレルヤはマリーをフェルトに紹介しようとするが、フェルトは4年前の戦いで仲間たちを失ったことを話し、そのとき敵であったマリーを責める。
マリーを庇うアレルヤに対し、フェルトは分かっていても言わずにはいられないのだと返しその場を去る。
アレルヤは辛い思いをさせたことをマリーに謝り、そしてフェルトにとって仲間たちは家族同然であると釈明する。

マネキンはソーマが戦死したとの報告に少なからぬショックを受けていた。ルイスはそんな彼女の下へ行き、ソーマの仇をとるため彼女のアヘッドを自分に譲って欲しいと頼む。
新人である彼女にエース用の機体を任せることに難色を示すマネキンだったが、間に割って入ったリントはその願いを聞き入れ、代わりに彼女に特命を下す。
ソーマを失った状況で更に欠員を出す事に異を唱えるマネキンに対し、代わりのパイロットは手配していると答えるリント。

空母へ着艦した連邦の最新鋭機ガデッサ。乗っていたのは、イノベイターの一人であるリヴァイブだった。そしてマネキンは、相変わらずの能天気な笑顔を見せるパトリック・コーラサワーと再会し顔をしかめる。

揃って連邦政府の記者会見の中継を見るCBのメンバーたち。
連邦は中東の紛争の解決を理由に再編を正当化し、更に対立民族の一方のコロニー移住も検討していることを発表する。
連邦の横暴ともいえるやり方に憤慨する彼らだったが、スメラギは世論は受け入れるだろうと答える。コロニー開発で連邦の財政は安泰であり、連邦市民の生活水準は向上、アロウズと保安局によって治安が保たれるという状況で、異論は生じないだろうと語る。
刹那はしかし、連邦の反映によって失われる人命があるような世界に異を唱える。
ロックオンもアロウズを作った人間が元凶だと語るが、その言葉を聴いたティエリアは再びリジェネとの会話を思い出し、迷いの表情を見せる。

フェルトの下へ行き、マリーのことを謝罪するアレルヤ。フェルトはみんな優しいから甘えたくなると弱気になるが、アレルヤは自分たちは家族だからいいんだと答える。フェルトはその言葉に少しだけ安堵する。

マネキンは、コーラサワーがアロウズに入隊した事を責めるが、彼は彼女を守る為に自分から志願したのだと答える。
アロウズでガンダムと戦うという事は死の危険が伴うのだと言うマネキンに対し、コーラサワーは、自分は7度のガンダム戦を生き抜き、仲間からは「不死身のコーラサワー」とまで呼ばれているから大丈夫だと答える。
仲間から皮肉を言われているのだと指摘するマネキンに対し、人気者は辛いと笑うコーラサワー。彼女はそんな彼にあきれ果てるが、同時に僅かに微笑んだ。

イアンは仲間たちにガンダムの支援機2機が完成した旨を伝え、調整作業のため宇宙に上がることを決める。それを受け、スメラギは機体の整備をミレイナに担当させる。
そのとき、留美からの暗号通信が入る。
アロウズの高官らが集まるパーティーが開かれるというその内容に、ティエリアは本当の敵を確認する為自分も調査に参加すると告げる。
刹那も、彼のバックアップのため同行を決める。

しかし、留美の伝えたその情報は、敵であるリジェネによってもたらされたものであった。


フェルトはマリーの部屋へ行き、彼女に謝罪する。仲間を大切に思っていることをマリーに指摘され、私の家族だからと答えるフェルト。

宇宙へ上がるイアンは、ダブルオーの欠点をカバーし、他のガンダムを凌ぐ期待に高める支援機オーライザーに心を躍らせる。

アロウズ高官のパーティーに参加する留美は、長髪の美女・・・に変装したティエリアを見つける。
アロウズ司令ホーマー・カタギリは開発主任である甥のビリーを紹介していた。その姿を確認するティエリアだが、彼ではない「本当の敵」の所在を模索する。

リジェネの勝手な行動に呆れるリボンズのもとに、ルイスが訪れる。
なぜ自分を呼んだのかと問うルイスに対し、リボンズはパーティー参加者にアロウズへの協力を取り付けるために、アロウズ最大の出資者ハレヴィ家の頭首であるルイスの参加が必要であり、それがガンダムを倒す為でもあると答える。
そしてソーマのアヘッドを彼女が引き継ぐよう手配した事を告げる。

ティエリアはパーティー参加者に会釈しながら、リジェネに言われた事に再度思いを馳せていた。そんな彼の元へ、リボンズが姿を現す。リボンズはティエリアをダンスに誘う。

用を済ませ岐路に着こうとするルイスは、かつての知人である刹那を発見する。

ティエリアはリボンズと踊る。観客たちは二人に見とれるが、当の二人はお互いの腹を探っていた。
リボンズはティエリアが女の格好でやってきた事を意外に思うが、ティエリアはマイスターが男である事を知られていることによるスメラギの指示に従ったまでだと答える。

刹那に声を掛けるルイス。

リボンズがリジェネを差し向けたのかというティエリアの問いに対し、リボンズはリジェネの独断である事を告げる。
続いてティエリアは、リボンズらがイオリアの計画を遂行しているという話の審議を問う。それに対しリボンズは、信じられないなら彼にヴェーダへのアクセス権を返してもいいと持ちかける。その言葉に動揺し足を踏み外すティエリアだったが、すぐにリボンズに起こされる。
ヴェーダへのアクセス権を掌握しているのかと問うティエリアに対し、リボンズは笑みを浮かべる。
喝采を受けて曲は終わり、リジェネはその様子を窓の外から見つめていた。
リボンズは場所を変えるよう提案する。

ビリーはダンスが終わったのと同時に、新型機の開発の為帰路につく。

会場の外で、刹那とルイスは話をしていた。ルイスは沙慈は元気かと尋ねる。刹那は以前仕事先で偶然出会ったと答え、彼がコロニーで働いていたことを伝える。

控え室へ場所を移し、改めてヴェーダのことについて尋ねるティエリア。
身に覚えがあるはずだというリボンズの答えに対し、彼はかつてスローネに対し、ガンダムナドレに搭載された、ヴェーダの管理下にある機体を制御する「トライアルシステム」を使用した際に、強制解除された事を思い出す。
そして擬似GNドライブを国連軍に譲渡したのもリボンズであることに気づき、理由を尋ねるティエリア。リボンズは、CBの壊滅が予め計画に織り込まれたもので、本来なら彼らは4年前に滅んでいたと答える。

沙慈が宇宙で働くという夢をかなえたことを知り、安心と寂しさの入り混じった表情を見せるルイス。刹那は彼女の左腕が義手である事に気づき、沙慈の言葉から彼女がガンダムの被害者である事を悟った。

ティエリアはリボンズの言葉を否定し、自分たちはガンダムとGNドライブ、そしてトランザムシステムをイオリアから託されたのだと答える。

沙慈は今でもルイスの事を・・・・その先を言おうとした刹那だったが、ルイスが突如発作を起こす。

ティエリアはリボンズを否定し、自分は己の信じた道を進むのだと宣言する。

ルイスを介抱する刹那だったが、駆けつけたビリーによって正体がばれてしまう。

ティエリアの言葉を聞いて笑うリボンズ。彼がロックオンに心を許し、人間に感化されていることを指摘し、ロックオンを計画遂行より家族の仇討ちを優先した愚かな人間、と罵る。その言葉に激昂したティエリアはリボンズに向けて発砲しようとするが、背後からもう一人のイノベイター・ヒリングに手を撃たれる。
窓を突き破って逃走するティエリア。
刹那もまたビリーに警備兵を呼ばれ、逃走する。護衛としてルイスに同行していたアンドレイは、発作を止める薬を飲む彼女の姿を見て、彼女が何者なのかと不思議に思う。

会場を遠くから見つめるリジェネ。彼はイオリアが計画の第1段階である紛争根絶に執着していたことを考え、勝つのはCBとリボンズのどちらであるかと思いを馳せる。
会場内の留美もまた同じ事を考え、どちらにしても訪れるであろう世界の変革に期待を寄せていた。

帰投する刹那とティエリア。ティエリアはイノベーターの作る世界の歪みの破壊に向け決意を新たにするが、そのとき二人の前へ、スローネの発展型「アルケーガンダム」を駆るサーシェスが立ち塞がった。


・戦闘シーンがなく会話中心で進む回は、文章に起こすと異常な量になるな(´д`;)

・宇宙に進出させる・・・までは分かるけど、「来るべき対話」ってなんぞ?まるで宇宙人でも出てくるみたいだが。

・沙慈のハロの声が「ひだまりスケッチ」のうめ先生に聞こえるんですが・・・

・「つかぬことをお聞きします」ではなく「つかぬことを聞くです」。
刹那がアホの子を卒業した今、ミレイナがCBにおけるその枠を担っているわけだが、それでもブシドー、コーラという強力な二枚ストッパーを突破しない限りは「地・味・だ・NE☆」な存在でしかない(´・ω・`)

・フェルトにとってトレミーの仲間は家族同然、というアレルヤのフォローは、外伝(00P)を読んでいるとより重みが分かるわけだ。
(フェルトの両親はガンダムマイスターだったが、彼女が幼いころに作戦中の事故で死亡しており、彼女はずっとCBの施設で育てられた。)

・00最強のアホ、満を持してキタ━━(゜∀゜)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゜∀゜)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゜∀゜)━━!!!
しかもちょっとカッコイイしwww(確かに運も実力のうちとするなら、4機で世界を動かすようなバケモノと7回交戦して生存してんだから、凄まじいパイロットであることを認めざるを得ないw)

・メガネ女装キタコレ
どうみても腐女子へのネタ振りとしか思えません。

・以前のティエリアなら、仲間よりヴェーダを優先していたんだろうけど、戦いを通して人を信じることの大切さを理解したからこそ、ああやってリボンズを正面から否定することが出来た。
それは、自分達は人類より上位にいて、愚民を導いてやる存在なんだと思っている上から目線のリボンズにしてみれば甚だ愚かな話だけど、ティエリアからすれば人間を蔑ろにするイノベイターなんかやってられるか、と。

富野作品におけるニュータイプが、悪い方向に利用される事こそあれ人類の進むべき進化の姿として位置づけられているのに対して、
イノベイターは従来の人類より上位である点は同じでも、選民思想的に人類を「導いてやろう」なんて思っている連中はいけないんだと、そんなものは人類の進化なんかじゃないんだ、という事を示す存在だという事でいいのかな。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿