黒屋堂

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きょうのがんだむ(だいにき・じゅうななにちめ)

2009年02月15日 04時21分38秒 | パトリック・コーラサワー
#17 散りゆく光の中で

14年前の戦闘で、セルゲイとハーキュリーが指揮する部隊は苦戦を強いられていた。上からの指令は前線を放棄し、最終防衛ラインへ後退するというもの。ハーキュリーは前線の第4小隊への救援を指示するが、セルゲイは軌道エレベーター建設の技術者たちを守る為、第4小隊を見殺しにし全軍を最終防衛ラインまで撤退させる。しかし第4小隊にはセルゲイの妻ホリーが。
自分の指示によって妻を死なせてしまったセルゲイ。そして、息子アンドレイとの確執もここから始まっていた。

アロウズはクーデター鎮圧のために2基目のメメントモリを投入し、低軌道ステーションごとクーデター派を壊滅させる事を目論んでいた。
アロウズの非道を目撃した人質の市民達は、連邦にとっては既に反抗勢力と同等の存在だった。連邦は彼らを抹殺することで支配体制を完成させようとしている、と推測するハーキュリー。

カタロン部隊はタワーから脱出していくが、連邦はそれを次々撃墜していく。激昂するロックオンは連邦の部隊へ攻撃を開始し、ティエリア、アレルヤもやむなく続く。

マネキンは部下が算出した予想から、低軌道ステーション破壊によって地上へ甚大な被害が発生することを知り驚愕する。

スメラギはメメントモリ破壊の為トレミーを宇宙に上げることを指示するが、イアンは無理だと渋る。そこへダブルオーを出撃させるため、手負いの身体で刹那がやって来る。メメントモリを破壊できるのはダブルオーライザーだけ。刹那はスメラギに作戦の指示を求める。
刹那をサポートするためにオーライザーにパイロットが必要。刹那はその役割を沙慈に指示する。「守る為の戦い」であると刹那に説得され、沙慈はオーライザーに乗る決意をする。

市民と兵士を脱出させたハーキュリーはセルゲイにも脱出を促し、自分はステーションと運命を共にしようとする。しかしセルゲイは「軍人ならば市民を守れ」と、激励する。ハーキュリーはその説得に考えを改め、セルゲイとともに脱出する。

圧縮粒子を完全解放しての砲撃でメメントモリを破壊しようとする刹那だが、そこへデヴァインのエンプラスが現れる。エンプラスの電撃に苦しむ刹那と沙慈だったが、沙慈はなんとかライザーシステムを起動させる。トランザムを発動したダブルオーはビームでエンプラスを貫き、メメントモリへとその閃光を伸ばす。ビームが直撃しなかったことで安心するグッドマンだったが、刹那はそのビームを巨大なビームサーベルとして使い、メメントモリに斬りつける。
攻撃は成功したかと思われたが、メメントモリを破壊するにはパワーが足りておらず、ステーションへのビーム照射が行われてしまう。

メメントモリの攻撃は低軌道ステーションのピラーに直撃、ピラーは外壁をオートパージしていく。切り離された外壁は地上へ落下し、このままでは甚大な被害が発生してしまう。セルゲイは自分の行動の結果に絶望するハーキュリーを、被害を防ぐ事を考えろと励ます。
地上で交戦するマイスターたちも異変に気づく。スメラギはタワー周辺の全ての部隊に、落下してくる外壁の破片を破壊するよう要請する。破片は地上の人口密集区域に降り注がんとしていた。ティエリア、ロックオン、アレルヤの3人は地上の人々を守る為に行動を開始する。マリーもまたGNアーチャーで出撃し、彼らに協力する。
しかし破片の数は凄まじく、4人では撃ち落しきれない。ロックオンが撃ち漏らした外壁が地上へ落下するかと思われたそのとき、カタロン、そしてクーデター派が彼らに協力する。連邦までが破片の破壊に参加し、危機的状況を前に全ての勢力が一つとなった。
アロウズが現れ、クルーたちが撤退を考える中、スメラギは破壊を続けることを指示する。敵の指揮官であるマネキンならば、自分たちへの攻撃よりも破片の破壊を優先するだろうという判断だった。彼女の読みどおり、ルイス、アンドレイらは地上の人々を守る為に行動した。

そんな中、マリーはかつての自分の愛機、ティエレンタオツーを発見する。アンドレイとルイスはクーデターの主犯格が乗っていると思われる機体を発見し、接近する。マリーはティエレンに乗っているのがセルゲイであることを確認し、セルゲイとの束の間の再開を果たす。
アンドレイはハーキュリーを確認すると、怒りとともに彼の機体へ銃を向ける。しかし、そのとき上空にはオートパージに失敗した大型の破片が迫っていた。ティエリアはトランザムを使いその破片に砲撃するが、破片は真っ二つになるだけでまだ止まらない。そこへ宇宙から戻ってきた刹那が攻撃を仕掛け、更にアレルヤとロックオンが続く。
崩壊するピラーと降り注ぐ破片を前に、マリナやカタロンのメンバーたちをはじめ、地上の人々の心は絶望で満たされていた。

全てが終わり、セルゲイは地上の惨状を目の当たりにしていた。ハーキュリーもまた、自分の行動が取り返しの付かない結果を招いてしまった事を嘆く。そのとき、ハーキュリーの機体をビームが貫く。攻撃したのはアンドレイだった。アンドレイはセルゲイのティエレンにも斬りかかる。セルゲイがクーデターに参加していたと誤解したアンドレイは、軍規のために母を殺した彼がクーデターを起こしたことに激昂する。マリーがセルゲイのもとに向かうも間に合わず、アンドレイは父の機体をビームサーベルで貫いてしまう。

瀕死のセルゲイの脳裏には、妻の死の前後の出来事が蘇っていた。セルゲイはアンドレイに、彼と正面から向き合ってこなかった事を謝罪し、自機の爆発に巻き込まないため彼のジンクスを引き離す。亡き妻に、息子を守ってやれなかった事を謝ると、セルゲイの機体は爆発した。
マリーはセルゲイの死の瞬間を目の当たりにしてしまう。そのことが、彼女の心に大きな傷跡を残す・・・。


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1 コメント

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Unknown (黒屋ぶるー)
2009-02-15 04:23:10
荒熊死す。空気読め息子。マジで。
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