黒川連携の会

黒川連携の会の情報を掲載しております。 <宮城県黒川地域>

黒川連携の会とは

2013-08-02 17:01:25 | 医療・介護連携シンポジウム

まだ梅雨が明けない日が続いていますが、こちらシンポジウムの準備は着々と進んでおります。

今回は、黒川連携の会とはどの様な目的をもった会なのかについて少し書かせて頂きます。

発足の経緯は、平成21年12月に公立黒川病院内の委員会(退院調整委員会)のメン バーからの提案がきっかけとなっています。

病院と地域(ケアマネージャーや介護保険施設)の関係機関が、同じ患者を対象としながらも、どこか別々な角度で患者さんを見ている事が感じられ、これらを何とかせねばと言う 思いから動きだしました。

「顔が見える関係」を作る事でお互いの仕事の役割が分かり、いわゆる「連携」が図れるのではないかと考えて、黒川郡内のケアマネージャーの方々と病院(公立黒川病院と富谷中央病院) のMSW等が顔を合わせる機会を持とうと考えて平成22年3月に第1回目のケアマネ部会をスタートさせました。

この頃は、退院の時に当院からケアマネージャーへ連絡が入らないという問題が山積していました。

ケアマネージャーも積極的に病院とコンタクトを取る訳ではなく、患者さんとだけ会って帰ると言ったすれ違いを感じていた様です。

続いて、第2回目のケアマネ部会では病院やケアマネージャーは、患者さんや利用者のどの様な情報を必要としているのかと言ったアンケート調査を実施し、これを基に意見交換を行いました。

平成23年に入り、今度は介護保険施設の中でもリハビリを提供する介護老人保健施設との連携がうまく図れていないのではないかと言う意見があり、ここも同じように「顔の見える関係」を作りたいと いう思いから平成23年7月に第1回目の看護・介護・リハ合同部会と言うものをスタートさせました。

ここでも、やはりお互いの意識の違いがはっきりと出るものでした。しかし、この合同部会は現場の看護師や介護士、リハビリスタッフが顔を合わせたものです。連携担当者が顔を合わせるのとは違い、 現場の方々が顔を合わせる機会は貴重な意見交換の場となりました。

平成24年2月に第2回目の看護・介護・リハの合同部会を開催し、この時は各施設(病院と介護老人保健施設)の施設紹介を行いました。それぞれの役割や得意なこと等を知る機会となりました。

平成24年12月に公立黒川病院を会場とし、「虐待」をテーマとしてシンポジウムとパネルディスカッションを開催しました。病院訪問診療医の立場、訪問看護ステーションの立場、地域包括支援セン ターの立場などそれぞれが一人の患者に対して、どの様に関わったのか、その振り返りを通して学ぶ機会となりました。

そして、今年度は更に規模を拡大して医療・介護連携シンポジウムの開催に至っております。

連携と言う言葉が叫ばれて珍しくもなくなり、言葉で言うのは簡単ですが、なかなか連携を図る事が自院でさえも難しい事を日々感じおります。チーム医療を阻害する要因は何なのか?この様な論文なども多く出されているようです。日々勉強が必要です。

連携を阻害する要因は何なのか?お互いを知らない事で起こる摩擦なのか?

考えれば考えるほど難しいものですが、患者中心の医療・・・、これが時々専門家中心になってしまうのですね・・・。

この様な事がある事を皆で学びながら、連携を語り合っていける場にしていきたいと考えています。

是非、多くの皆様にお越し頂ければ思います。

事務局


最新の画像もっと見る