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黒川町青少年健全育成大会が開かれる

2008-07-28 | 校長ブログ
7月23日(水)、「地域の子どもは地域で育てる」のテーマで黒川町青少年健全育成大会が開かれました。
 駐在所、黒川小学校、青嶺中学校の状況報告の後、講演がありました。
*講師の牟田先生
            
 「子どもたちに望むこと」と題して、佐賀県立盲学校の牟田征二先生の講演でした。先生の話の内容はショッキングなこともありましたが、これまでの経験から訴えられる言葉には説得力がありました。
 先生の人生は、中学1年生までは、何ら変わったことはなかったが、その後、友達との交わりの中でシンナーを吸うようになり、非行少年になった。しかし、1度シンナーの幻惑にとりつかれるとまた吸いたいと思い、その資金ほしさに非行を繰り返した。
 そして、ついに19歳の時、やはりシンナーを吸い気分が悪くなり、病院に運ばれた時、突然目の前が真っ暗になりそのまま失明したということです。
 その後、人生に失望しつつも周りのすすめで佐賀県立盲学校に入学、「はり、灸、マッサージ」の勉強をし、さらにその道の教師になるために筑波大学に進み、現在母校の佐賀県立盲学校の教師をしておられます。
 先生の講演の中で印象的だったことは、『19歳まで周りの人に大変迷惑をかけてきた。目が見えなくなり、盲学校に入学し、前向きに学んでいる姿に心を打たれた。また、はり、灸、マッサージの実習の時、患者さんから「ありがとうございます。体が楽になりました。」と感謝されたことが大変嬉しかった。人からほめられ、感謝され、頼りにされたことが生きる支えになっている。』とおっしゃったことです。また、『人は、人の役に立つために生きている。自分の命も、周りの人の命も大切に』としめくくられました。
 先生がおっしゃられた「夢が自分を支えてくれた」「人の役立つために生きる」という言葉は、本校の教育のテーマである「夢づくり」「誇りづくり」に共通するものであります。

山さん




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1 コメント

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山さん先生ありがとうございます。 (ぱんだ)
2008-07-29 15:07:53
どんな状況からでも、夢を持ち人のために生きることで立ち上がることができる。
しっかりと胸に刻みたいと思います。
大きな代償は払われましたが、これまでのすべての経験の上に、今の牟田先生がいらっしゃるんですよね。
夢に支えられた努力と、またそこには先生を受け入れ、夢を共に支えられた家族や周囲のあたたかさがあったのだと思います。
がんばらんばねっと、背中をおされたような気がしました。
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