新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

お前らのお役に立つ人間だけにはならないぜ

2011年03月05日 | 日記
昨日のジジェクのエジプト革命論では、
cynical realpolitikを「シニカルな現実政治」とほぼ直訳。
研究社の英和辞典では、「現実政策」「実益政策」で、
主義などより現実の事実や権力を重視し、
国益をはかる政策の意味になる。

そんなことを考えているときに、
天木直人さんのブログのエントリが目に入った。

「橋下徹大阪知事の人気が高い理由がわかった」
http://www.amakiblog.com/archives/2011/02/27/#001840

予算が成立しなければ一番困るのは国民だ。
国民第一というのなら解散・総選挙を求める暇はない。
与野党協力して予算を通すことだ。

このような論調が最近やたらに新聞に目立つ。

しかしこの運転手は、それは恫喝だ、
俺たちはそんなことでおどろかないぞ、
どうせお前らに俺たちの生活は救えない、
俺たちに、俺たちが納めた税金を使わせてくれたらいいのだ、
俺たちの気持ちを一番理解する
政治家がそれをやってくれればいいのだ、
そういう政治家を探せばいいのだ、

私にはそう聞こえたのである。

考えてみれば今中東で起きていることの根底にあるのも、
自分たちの国は自分たちで動かす、
その自覚に目覚めたことではないのか。

国民が今一番求めているのは既存の政治の根本的変革なのである。

ちなみにこの運転手はいますぐ解散総選挙をやれといっていた。
何度でも選挙をしてやる、
いい首相が現れるまでいくら首相が代わ
っても結構だ、それでいい首相がみつかるなら、
それまでいくら代わっても何の問題もない、と言っていた。   
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天木さんのこういう文章はいいね。

この大阪のタクシーの運転手さんの意見は、
同じ大阪の中小企業労働者である私の意見そのものでもある。

もちろん、橋下知事を支持するものではない。
むしろ逆だ。
しかし予算はわれわれの税金で、
住民大衆のものだというのは、
まさしくその通りなのだ。
政治家も官僚もマスコミも何をかんちがいしているのか?
誰のための政治なのか、
何のための民主主義なのか。

この運転手さんの意見を、ガンジー風にいえば、
「おまえらのお役に立つ人間だけには、
絶対にならないぞ」ということに尽きる。


この日のエントリはすごくよかった。
以前から気になっていた、
天木さんのメルマガの購読も開始することにした。



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