新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

ふるさとの話

2011年07月13日 | 日記
安房。上総。下総。
 
安房だけ、はみ子なんだね。
さらに『南総里見八犬伝』というように、「南総」ということもある。

「何で安房が南総なんだよ! 上総・下総こそ、北房を名乗れ!」

と、安房の人は誰もいったりしていない。いま思いついた。

安房地方ではくじらの沿岸漁法を続けており、「くじらのたれ」という郷土料理がある。くじら肉をたれに漬け込み、干し肉にした「くじらジャーキー」だね。焙って食べる。ご飯もお酒もススム君なのだ。でも千葉県、千葉県でも安房の人しか食べない。それでよい。IWC管轄外のつちくじらとはいえ、捕獲の頭数制限はある。

さて、阿波国から渡った人たちが造った国なので、安房国になったという伝説を調べてみた。サメの孫(神武天皇ともいう)に命じられたトミーこと天富命が、まず四国・阿波を開拓。その後、黒潮に乗り、いまの布良ヶ崎に上陸したのだそうだ。そして安房から上総・下総と開拓を進めていった。
当地は、良い麻が生育することから、総(ふさ:麻の古語)の地と名づけられた……。
つまり、「房」も「総」も同じだったのだ。

これで永年の疑問が解決した。半島最果てで、首都圏外の安房(首都圏は上総の木更津までだね)が、かつては海の玄関だったというのは、少しおもしろい。ヤポネシアにつながる黒潮文化圏だね。

ローカル線に乗って房総半島を一周することが、ささやかな夢である。。最近は「くじらの死に絶えた海」という自分の作中のフレーズを思いだして、愕然とすることがある。

いるかと海へ
http://gold.ap.teacup.com/multitud0/225.html

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