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映画と海外ドラマと猫

「私の国」を観てから韓流にハマってます。

青いパパイヤの香り、見ました。

2009-12-03 14:14:03 | Weblog
少し前にWOWOWで放送したものを録画していたので。


ある少女の視点から、ベトナム人一家の生活を繊細に表現。
木村拓哉も出演した「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」の
トラン・アン・ユン監督が鮮烈なデビューを飾った秀作。

1951年、とある一家に奉公するため、サイゴンにやってきた10才の少女ムイ。
そんな彼女の目を通して垣間見える一家の暮らしぶりや
悲喜こもごものエピソード、
さらにはムイ自身の初恋や淡い官能の目ざめを、
光と影、音と色彩を繊細に使った優美な戯れを通し、感性豊かに表現。
カンヌ国際映画祭やセザール賞の新人監督賞をアン・ユン監督にもたらした。
大人に成長したムイを演じるのは、本作の完成後に同監督と結婚した
T・ヌー・イエン・ケー。

1951年、10才の少女ムイは地方からサイゴンに上京し、
ある一家で使用人となる。
その一家は、琵琶を弾く以外は漫然と日々を過ごす父親、
父親に代わって布地業者として家計を支える母親、
祖母、社会人のチュンを長男とする息子3人から成り立っていた。
長年そこで働く老いた家政婦から仕事を教わりながら
日々を過ごすうち、ムイは一家が以前、
生きていれば自分と同じ年頃の少女トーを病気で失い、
悲嘆に暮れていることを知る。

ムイは小さな虫達が例えば、蟻が食べ物を運ぶ姿に微笑みかける。
コオロギの鳴く姿にも。
しかし、家主の子供達はひねくれている。
次男は虫を串刺しにするし、蟻にはロウを垂らしている。
そして三男はムイが気になるらしく、掃除の邪魔やトカゲで驚かす。
でも、その家の母親は優しい。自分の亡くなった娘と重ね合わせる。
掃除の時に骨董の壺を割っても「いいのよ」と優しくなだめる。

この監督の作品も、実はトニー繫がりで観る気になった。
「シクロ」という映画のことです。
そのヒロインも同じく監督の妻がつとめている。

そこでも同じような植物で表現する、エロティックなシーンがある。
別に女性の裸が出るわけでもなんでもないが、
青いパパイヤの果肉を調理した跡、
(青いパパイヤは野菜のように皮をむき、果肉を千切りにして食べるらしい。)

芯の部分が真っ白な小さな種がびっしり詰まっている、その種をそっと触るムイ。
パパイヤを採った切口から流れる白い汁。
それをじっと見つめるムイ。そんなシーン。


そういうカメラワークや光の使い方が印象に残る監督。
「シクロ」のトニーが演じたヤクザもそんなシーンで鼻血を流していた。

「アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン」はどんな風になっているのだろう?
ただ、ヒロインは同じ女優なんですよね。

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