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知人がtwitterで非常に理屈っぽい映画で“かぐや姫の罪と罰”がわかりにくい云々・・・
と感想をつぶやいていた事と、
予告映像で見てた、水彩画のようなタッチの画力は大きなスクリーン(映画館)で見なくてはと映画館へ!
映画上映前、期待度のハードルは最高に高まっていましたが、映画開始の冒頭「製作・氏家齊一郎」が出た瞬間、私の期待感はリセットされました(笑)
おかげで、本編ではフラットな気持ちで作品を楽しめました!
物語は、日本むかし話でお馴染みの「竹取物語」・・・。
竹から生まれた“タケの子”(声・朝倉あき)は竹取りの翁(声・地井武男)と媼(声・宮本信子)のもと大自然の山中で春夏秋冬と天真爛漫にどんどん成長していきます。
そんなある日、別の竹から翁は大量な“金”を得て、都へと引っ越すことに・・・。
都では“かぐや姫”と名づけられ、姫様としての英才教育がはじまります。
しかし、かぐや姫はだんだんと笑顔も元気も無くなってきます。
贈り物の小鳥をカゴから逃がしたり、屋敷に迷い込んだバッタを外に逃がしたり・・・と。
まるで『アルプスの少女ハイジ』のようです。
そして・・・、
8月の十五夜の日、かぐや姫は全ての記憶を失い、月へと“還って”行く・・・。
印象的な映像表現と耳に残るわらべ唄・・・。
本当の“幸せ”って何なのだろう・・・?(涙)
おそらく見る人によって感じ方(感想)は様々だと思う。
映画館の帰りに「パンフレット」を購入。
パンフを読んで、この企画製作、解釈のヒントが少し分かったような・・・。
そして映画のキャッチコピーがはじめて『姫の犯した罪と罰』であったことも(笑)
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多くの人にお馴染みの古典『竹取物語』が題材とあり、親子で鑑賞する観客も多い。
親と子のつながり、思いについて感想を持つ人も多いようだ。
そんな親世代の気持ちを体現した登場人物が翁だろう。
故人となった俳優の地井武男さんが、生前にプレスコ(声だけを先に収録する)で演じたことが話題を呼んでいる。
しかし、実はこの翁の声には、もう一人、別の参加があった。このほど三宅裕司さんが、もうひとりの翁の声として『かぐや姫の物語』に参加していたことが明らかになった。
地井さんの声をプレスコで収録したのが2011年夏。
2012年6月に残念ながら地井さんは亡くなった。ところが映画の完成が近づいた2013年夏にセリフの変更や息づかいの声を調整、アフレコ収録が必要になった。
制作陣は地井さんが出演した作品から音声を抽出する手法を検討したが上手く行かず、温かみのある声の再現方法に悩んでいた。
その際に、三宅さんの名前が高畑監督から上がり、新たに三宅さんの声を翁に起用する案が浮上した。
三宅さんは突然の依頼に「地井さんが真剣に強い思いで取り組まれ、更に映画として遺作となった作品に自分の声を重ねるなんて…」と戸惑う思いもあったとのことだ。
だが、自身も大病での入院から復帰できたことや生前に様々な場面で声をかけてくれた地井さんへの感謝の気持ちが重なり、今回の役を引き受けた。
当初は、三宅さんは、自分の名前を公表しないことを望んでいた。しかし、スタジオジブリからの「映画の記録として三宅さんの名は残したい」と提案を受け、エンドロールにのみ『三宅裕司(特別出演)』と載せることになった。
その後、映画を観た観客から演じた役柄への問い合わせが寄せられたことから、情報の公開が決まった。
実際に三宅さんの声が採用されたのは、夕暮れの竹藪の中でかぐや姫を必死で探すシーン「どこへ行ってしまったんだよー。おーい、姫よー」というセリフ、姫が月へ帰ってしまい泣くシーンの息づかいなどだ。
計6シーンを熱演した。
高畑監督は三宅さんの声を「誰が聞いても違和感がない。地井さんそのものだ」と大満足したという。
アフレコはたった10分で終了したが、誰もが共感する愛しい翁が完成することになった。
【コメント】
☆三宅裕司さん☆
「地井さんにはずいぶんお世話になっていましたので、これで恩返しができたかなという気持ちが強いです。
その気持ちが大きくて今回の件も引き受けさせていただきました」
☆地井武男さん事務所☆
「三宅さんのお力添えで仕事を全う出来た事に安堵し、感謝しております」
【2013年12月6日】