kuratakepara

paragliding in Amakusa

九州横断フライト

2015-04-29 03:06:16 | 遠征

4月26日、最強の天気予報が出て、ビッグフライトを予想しながら霧島の高千穂峰に道具を担いで登った。雲低が
ちょっと頂上より上がるのを待ってから11:30テイクオフ。市房山だけを目指したが、4:30、造次郎の近くで
ランディング。直線距離78㌔、1ターンポイント距離103㌔、最高高度2994m、九州なら私の色んな新記録です。
軌跡はHogmapのNo.17632で詳しく見えます。


このフライトはもう3年間トレイしてみていたのです。市房からの部分はすごい「Tiger Country」(急斜面、渓谷
ばかり、ランディングはほとんどない)に成っていますので、良く研究していて車やトレッキングで回って、出来る
だけランディングなどを記録した(画像はその一部)。このデータはコックピットのGPSに記録し、飛行中で参照
出来ます。でもとにかく、この脊梁山地の中央部、10キロ分はランディングが厳しいスポットしかない。


高千穂峰をテイクオフすると雲とその影が多くて、何回も低くなってローセーブ。


雲低が低く、雲も靄も濃く視界がわくて霧島をほとんどGPSナビゲーションで縦走。


えびの高原上空でもリフトが弱くて、高度を上げるためしばらくうろうろした。


陽射を狙って栗野岳へだす。


吉松の急ゴルフ場のソーラーファーム。


魚野上空!時間は13:30。ここまで雲の勢で遅かったが、ここからスピードが結構上がる・・・


矢岳とループの間、いつものよう変なシンク。でも、こう言う時平地のほうへ出せば、リフト当たります。


山脈の上、左にある人吉盆地の北西風と小林盆地からの南東風のコンバージェンスラインを見つけると白髪嶽まで
らくらくの15キロ。


白髪嶽でデッカイサーマルで2900mまで。しばらく逆転層の上の世界に入る。気温は零度、ヘルメットのバイザーに
息が凍る。(人吉の気温は25度。これはオーストラリアのコンディションと変わらない!すごい!)


市房山に近づく。ここまで良く知っていたルート。時間は15時20分、まだまだ遅くない。WindLoveの3機が山にすでに
着いている。しかし、風が強そうで中々頂上より上がらない・・・


頂上に到着とムギちゃんとちょっとのサーマリング・・・運がよかったかどうか分からないが、強いサーマルで
すぐ2800m。この瞬間、もう3年間を待っていた。以前もう5回ぐらい市房に届いたが、高度が充分上がらず、向こうの
ウワイルドの山を見ると自信が消えた・・・でも今、この高度で行かないともうパラグライダーを止めるしかない!


TigerCountryの上、風に流されてもう戻れない。イメージトレーニングからメンタル地図と緊急ランの位置を良く
考えながら、シンク帯に絶対入らないように。風が結構荒れれいる。


弱いリフトにうろうろして、風になんとなく三方岳まで流された。ここはコンバージェンスみたい雲。入ると2996m
まで!余裕が余りないので、3000mまで頑張らない。周りの地形を良くイメージトレーニングしたのに、この高さと靄で
見るとかなり分かりにくい。小丸川の谷に入りたいが、右と左も同じような谷(耳川、渡川・・・)間違った谷に入っちゃ
ったら大変かも。


見印を見つけて、間違いない谷のラインを取って、対地スピード60㌔、L/D15のらくらくグライド!目印の清水岳を通ると
もういいランヂングに届くので、リラックスしてカメラを出して写真を沢山撮る。


清水だけの中腹にあった又江集落はすごいロケーション。ここの田んぼでも緊急ランできる?スポットランデータベース
に入れよう。


靄から造次郎山が薄く見えてきた。どうしよう、右の伊久良原LZに下りようか、かけて造次郎へ頑張ろうか。スピードと
グライドがまだまだ持っているが、いつか太平洋の海風に当たるはず・・・


伊久良原はこの脊梁横断のメインランディングでしょう。およそ15キロ半径でここだけこんな広い田んぼが広がっている。


でも今、高度がぎりぎり足りるので、耳川の谷へ山を越えます・・・


この辺、日之影のちょっと西側、突然海風に当たった。陽射に照らされた斜面でリーサイドサーマルを探しに行くと
風が思ったより強く、ローターに当たり、しょうがなくて2回フルフロントコラップス。激しくシンクしながらメイン
の谷へ逃げる。川の上風が5-6m前後が、少なくとも安定していた。


16:30、川沿いのらくらくランディング。造次郎よりちょっとショートだったが、これ以上の距離無理だったと思う。
とにかく、脊梁山地横断成功!


リアンが回収に来てくれて、諸塚で18:30合流。帰り途中大河内で新しく作られたヘリポートの調査(空中から発見)。
充分広いけど、狭い渓谷の底にはまっています。3000mから見ても、周りの小さい田んぼにも浪が立っていたと思う。とりあえず
データベースに入れたが、昼ならここは本当に下りたくない!












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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (NMT)
2015-04-30 00:26:45
凄い!
飛行中の思いが判りやすい。グッド!
sugoi!!!! (omega8)
2015-05-01 01:24:31
yattane!!!
bouken flyit!

urayamasii!!!!
横断フライトブラボー! (福岡の那須です。)
2015-05-11 22:32:38
福岡の那須と申します。
高千穂の峰からのフライト素晴らかったです。

市房山から私の故郷の裏山がフライトルートと考え私も造次郎までのルートを調査しておりました。

私の大好きな高千穂の峰からのフライトだったのでさらに素晴らしいです。

最近クロスカントリーに挑戦するフライヤーが少ない中
最高に楽しい話題です。

現在、仕事一筋で福岡在住です。福岡においでの際は是非連絡ください。お泊り祝賀会をやりましょう。
有難う御座います (リック)
2015-05-12 10:38:37
皆さん、いいコメント有難う御座います。九州でのクロカンルートの開発などにずっと頑張っていますので、他のフライヤーに応援されても嬉しいです。次のチャンスはいつ出ると分かりませんが、このルートをもうちょっと伸びて、九州の距離の記録を作りたいのです。那須さん、お泊りなどの招待有難う御座います。又秋になってから米の山で飛ぼうとする時、会えるかも知れません。那須さんの調査についてにも聞きたい。何年前、私の高千穂峰の初フライトの時、たまたまそこにいたハイカーの1人がここから那須さんとタンデムで飛んだことあると行っていました。やはり素晴らしい山ですね。山飛びだけじゃなくて、クロカンも可能なTO!道具を担ぐのもいい運度になります!

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